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2021

四年生ブログ 松崎唯人〜最悪の6ヶ月〜



農大の頼れるマネージャー前田望妙から紹介に預かりました。


スパイクが大好きで人のスパイクまで手入れしてしまうスーパーおしゃべりマン「農大のホペイロ」こと松崎唯人が本日のブログを担当します。


某コーチに「それじゃプロになれないな」と言われ、「ホペイロになります!」と冗談混じりで言ったら「ホペイロ舐めんなよ」と本気で怒られたことはここだけの話にさせておいてください。


最初で最後のブログですが、バカ真面目に書かせていただきたいと思います。


是非最後までお付き合い下さい。



それではスタート!





〜最悪の6ヶ月〜



僕は農大のサッカー部に入り、4年間過ごす中で、様々な苦楽を経験してきた。


その中でも3年目の最初の6ヶ月、僕は今までのサッカー人生の中で最悪の6ヶ月間を過ごした。



2シーズン目が終わり、新シーズンが始まって間もない時のこと。


最初の僕の立ち位置は下から2番目のチームだった。


納得いかなかった。


「なんでだよ。」

「何見てメンバー決めてんだよ。」


ベクトルがすぐに外に向いたのを今でも覚えている。



この頃の僕は、自分の感情がそのままプレーに出る、とてもわかりやすいプレーヤーだった。


最悪の精神状態だった僕のプレーはもちろん最悪のものだった。


すぐに人のせいにする。

チームの状態が良い時にしか声を出さない。

苦しい時に踏ん張れない。


この有様だった。


だが、自分のプレーなど見直そうともせず、ひたすらに文句ばかりを並べてサッカーをしていた。


サッカーが最高につまらなかった。


毎日練習に行くのが苦痛で仕方なかった。


サッカーを辞めたいとまで頭の中で感じる様になった。


そんな時、新型コロナウイルスの影響で当面の期間、サッカー部の活動が停止した。



めちゃくちゃ嬉しかった。 



ゲームをしたり、YouTubeを観たり、お菓子を食べたり。

自分の好きなことしかしない、全くもって実りのない1日を当分の期間過ごしていたのを覚えている。


サッカーの熱なんてこれっぽっちも無くなっていた。


「部活が再開したらどうしようかな。」


「ちょっと期間が空いたら状況変わるかな。」


「また楽しくサッカー出来るかな。」


「これを機に辞めちゃうのも一つの手かな。」


そんなことを考えていた時、自分の同期が連鎖を起こす様に3人辞めていった。


辞めることを頭の片隅に入れていた僕には、辞めることを推奨されている様な気持ちになった。




そして遂に、誰にも話さなかった自分の心境を、初めて同期の和田に話した。


「練習が再開するまでは辞めるな。もし、再開して、それでもまだその気持ちがあるならまた考えれば良い。」


本人は覚えていないかもしれないが、熱い想いを正面からぶつけてもらったのを鮮明に覚えている。


和田、あの時は本当にありがとう。


あの時の言葉が無ければ、今どうなっていたか分からない。





そして7月になり、チームの活動が再開した。


久しぶりに部員のみんなと顔を合わせ、大勢で活動できることが新鮮に感じ、少し心が踊った。




でも、それもその時だけだった。



チームの活動が再開しても、魔法の様に自分の立ち位置が変わっていることなんて、勿論なかった。


練習を重ねていくにつれて、部活が停止する前の感覚に戻っていった。




完全にやらされていた。




そして、社会人リーグが開幕する前日。

全体LINEにメンバーが送られてきた。



ベンチ外。



当たり前ではあったし、想定はしていたけれど、いざその現実を突きつけられると屈辱だった。


ただ、それと同時に思ったことがあった。




「悔しい。」

 



この気持ちがまだしっかりと自分の心の中にあることが再認識できた。


「まだ心の奥底にサッカーへの熱があるのではないか。」


そんな感情を抱いた。




そして次の練習の時にふと思った。




「今変わらないと、本当にこのマインドのまま引退まで行ってしまう。」



それを想像するとゾッとした。



目の前には


チームのことを最優先に考えて動く選手、


「今日も頑張ろうぜ」と声を掛けてくれて、

苦しい時にケツを叩いてくれる選手、


常に目をギラギラさせて、闘志剥き出しでボールを追いかける選手が沢山いた。


そんな選手たちからしたら、今の自分は完全に邪魔な存在だと心から思った。




「チームの癌」




この言葉がぴったりだった。


恥ずかしい。ダサ過ぎる。


もう散々だった。




「変わる。絶対に変わる。」




強い意志だった。


なぜ、この時だったのかは分からない。


なぜ、急にこんなことを思ったのかも分からない。


ただ、今まで自分がサッカーを続けてきた中で、間違いなく一番の強い意志だった。


頭の中にあった不必要な固定概念。


「どうせ〜だ。」と言う勝手な決めつけ。


全て取っ払った。


それから、完全に吹っ切れた。 


自分の評価、立ち位置、そんなものどうだっていい。



ただ、少しでもチームの為になりたい。


心の底からやり切ったと、胸を張って言えるようにしたい。


それだけだった。



ただただ毎日ガムシャラに、必死にボールを追い続けた。



「ブレるな。」


「弱さを見せるな。」



この言葉を何回自分にかけ続けたか分からない。



ただ、そこからすぐに試合に使ってもらえる様になったわけでは勿論ない。




しかし、いつ評価されるか分からない茨の道でも、あの時の様に行動に移すことはなかった。


自分が手を抜いて、弱みを出しそうになった時、


不貞腐れてスイッチを切ってしまおうと思った時、




あの時のことが蘇る。




「ここで弱さを出したらまた戻ってしまう。」




きつくて死にそうな想いをすることよりも、


怪我をすることよりも、


あの時の状況に戻ることの方がよっぽど嫌だったし怖かった。


「変わる。」


そう心に決めてから今まで、


手を抜かず、言い訳を作らずにやってきたと言える自負がある。




気付くの遅すぎだろ。って思う人もいると思う。



間違いない。自分でもそう思う。



ただ、





「気づけてよかった。」





この一言に尽きる。


自分で言うことではないかもしれないけど、そこから今に至るまで、少しだけでも変われたと思っている。



過ごしている時は最悪の6ヶ月だった。



本当に苦しかった。



けれど、あの時の6ヶ月があって本当によかった。



自分にとってあの時間は間違いなく無駄じゃなかったと心の底から言える。






僕はこの4年間でサッカーが上手くなったかと聞かれれば自信を持って「Yes」とは言えない。



ただ、この4年間で成長することができたかと聞かれたら自信を持って「Yes」と答えることができる。



そして、東京農業大学農友会サッカー部に入ることができて本当によかったと心の底から言うこともできる。



苦しいことが多かったけれど、



最高の4年間になりました。




何一つ思い残すことが無いように、11月28日まで全力でボールを追いかけ回します。



最高に楽しみます。





後輩の皆んなへ



上手くいってない人や、サッカーがつまらない、辞めたいと思っている人もいるかもしれません。


ただ、自分が「強い意志」を持ってやれてないなと少しでも感じているのであれば、自分なりの「強い意志」を持ってもう一度やってみて欲しいなと思います。


必ず、見えてくるものがあると思います。


絶対に変われます。




来年こそは関東に昇格して下さい。


期待しています。



そして、社会人リーグの後輩たちへ


厳しいことばかり言ってきたと思います。


すごくうるさかったと思います。


自分でもそう思います。


ただ、ピッチの上での立ち振る舞い、


勝つために必要なことは何か


僕が伝えられることは


どれだけ嫌われても


裏で愚痴を言われてもいいから


些細なことまで全て


ピッチ内外で全力で伝えてきたつもりです。


試合を重ねるたびに自信をつけて逞しくなってくれたと思います。


みんなの頑張りのお陰で、


自力での優勝、昇格に手が届くところまで来ました。


昇格戦への切符をあと少しのところで掴み取れなかった都リーグの選手たちの思いを、


年間を通して苦しみながらも勝利という形で締め括ってくれたIリーグの選手たちの思いを、


農大に関わる全ての人たちの思いを背負って




絶対に昇格しましょう。






マネージャーの皆んなへ



どんなに暑い時でも寒い時でも、常に全力で、苦しい顔ひとつ見せず、チームの為に尽くしてくれてありがとう。



とても力になりました。




そしてのぞみ


同期の2人のマネージャーが辞めてしまって、かなり辛い思いをしたと思います。


チームもなかなか結果が出ず、苦しい思いばかりさせたと思います。


最後は絶対に昇格して、最高の形で引退させます。


最高のサポートをありがとう。







同期皆んなへ



みんなの事が心の底から大好きです。


この代で良かったと心から思います。


想像を絶するくらい悔しい思いをし、普通ならスイッチを切ってしまってもおかしくないのに、最後までチームの為に全力で戦い続けてくれた川島、直人。


自分の足が満足に動かなくても、ピッチの中に入ったらそんな仕草を1ミリも見せず、前線で走り回ってチームを助けてくれる大智。


どんな時でも文句ひとつ言わず、悔しい思いを押し殺し、ブレずに背中で魅せ続けてくれた俊。


ピッチ内外において厳しさを持って、チームの指揮を高めてくれる和田。


そして、計り知れない重圧のなか、最高に魅力的なチームを作り上げてくれた陸生。


挙げ出したらキリがありません。


どんなに辛い事があっても、


みんなが必死にボールを追いかける姿が、


僕がここまでやり抜いてこれた大きな原動力でした。


心からありがとう。


僕の一生の財産です。


引退しても沢山笑い合いましょう。





いぶき野FCヘリオス

三菱養和SC


の指導者、関係者の皆様。


僕がここまでサッカーを続けて来れたのは、この2クラブの指導者の皆様にサッカーの楽しさ、魅力を教えて頂いたからです。


本当にありがとうございました。




三浦さんをはじめとするスタッフの皆様


4年間本当にお世話になりました。


足りないことだらけだった自分に、常に厳しく伝え続けて下さり感謝しています。


何かを言われた際にはイラッとしたり、時には耳を塞ぎたくなることもありました。


しかし、そのおかげでこの4年間で間違いなく人として、サッカー選手として大きく成長する事が出来ました。


ここでの経験を社会に出てからも必ず生かしていきます。


本当にありがとうございました。




両親へ


ここまで何不自由なくサッカーをさせてくれて、感謝しかありません。


本当にありがとう。


最近はコロナの影響でなかなかプレーする機会を見せることは出来なかったけれど、大きく成長する事が出来ました。


今まで数え切れないくらいたくさんの恩恵を受けました。

どれだけ頑張っても返し切ることはできないけれど、立派な大人になって少しずつ返していければと思っています。


改めて、22年間本当にありがとう。








かなり長くなってしまいましたが、以上で

終わりたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。







明日のブログは、闘志剥き出しのプレーでチームを助ける「和製ガットゥーゾ」こと丸山壮大選手が担当します!

きっと彼の熱い思いが綴られていると思います。



皆さんお楽しみに!

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