農大の筋肉マン
入学当初と現在では体が変わりすぎて
まるで別人。
社会人リーグの背番号35のユニホームは
きっとLサイズからXXXLくらいに
なっているであろう。
そんな農大の筋肉マスターから
ご紹介預かりました。
katsuyaこと
佐々木克矢です。
今日は東京農業大学の佐々木克矢として
引退ブログを書かせて頂きます。
普段は多くは語らず、
内に秘めているけど
文字に起こすと熱くてクサイ事を書く
かなりのポエマーになるタイプで
長くて拙い文章になりますが
最後まで読んでくれると嬉しいです。
「なんだかんだ良かった」
人はよく人生の分岐点や帰路に立たされた時
「後悔はない」「後悔している」など
「後悔」
について考えさせられる。
今、僕も幼稚園から大学まで
約17年間の長い長いサッカー人生が
終わりに差し掛かり、
後悔について日々考えている。
毎年卒業していく四年生の先輩方の引退ブログの中には必ずと言っていいほど
『悔いが残る』
『後悔している』などの言葉がでてくる。
『もっとこうしていれば、あぁしていれば』
だったらあの時こうしていればいいのに、
もっとやっとけばいいのに。
当時先輩のブログを読み、
後輩の僕はそう思っていた。
けれどいざ自分が4年になり
この引退ブログを綴る立場になると
正直後悔は残る。
ただそれはただ悲観的な後悔ではない。
17年間やり切ったと言える上での後悔だ。
どんな事柄でもどんな人生でも、
どんなにやり切ったと思っていても、
もっとこうしていれば、
ああしていれば
というのは必ず付いてくる。
人生は分岐点の連続で
一つの選択をする人生を歩めば、
その他の人生の選択肢を歩むことはできない。
だから人は常に後悔しないように人生を歩もうとする。
でも実際は
もう一つの人生の選択肢を選んでいれば
どうなっているかなど分からない。
その時点で選択していない方に
必ず後悔は残る。
そんな時にふと思う。
「なんだかんだ良かったな」と。
もう一つの選択肢をとっていればどうなっていたかは分からないけれど
この選択肢を歩んでよかったと
そう最後には必ず思っている。
人は何事も必ず後悔する。
後悔し、反省する。反省するから
次にすすめる。
だからは後悔しない事はない。
現状に満足してしまっている人間に
きっと成長は無いと思う。
あくまでも僕の主観だけど。
それは僕がこれまでの人生で感じた事。
そんなサッカー人生で心残りはある。
それは4年の途中から少しずつ練習に休む事が増えてきた事。
ただサボっていたわけではなく、
理由は3年時に始めたSNSをきっかけに
就活や就職での仕事の機会が増えたから。
就活や仕事で土日の練習や
試合を休む事もあった。
皆んなが全力で取り組んでいる中
時には自分の事を悲観的に見てしまう事も
あった。当たり前だけど。
けれど自分の中にはプライドがあり、
負けたくないし、上手くなりたい。
そんな向上心は常にあった。
だからピッチに立ったら
どんなにきつくても
走った。
週に1回ある上げ日のキツい走りも
絶対1番で入ろうとがむしゃらにやり続けた。
そんな全ての事を
100%やり抜こうとしていたら
いつのまにか心と体は限界を迎え、
肉体疲労と精神的なストレスから体調を崩してしまった。
けれど自分だけではなく
皆んなも頑張っている。
だから頑張らなければ。
仲間がやっているのに、
自分がやらないわけにはいかない。
そう思ってさらに追い込み続けていた。
練習中にトイレに行っては嘔吐をし、
練習後には高熱が出ていて、解熱剤を飲んで
翌日も同じ日々を繰り返す。
みんなは知っていると思うけど僕は決して弱音を吐くような人間ではない。
ただここだけ弱音を吐かせてもらうと、
正直辛かった。
それでも頑張れる理由は間違いなく
仲間にあった。
練習を休む事も、体の事も、
自分のやりたい事も全部理解してくれて、
自分達も苦しいはずなのにそれでも
僕を支えてくれた。
だから仲間の為なら走り続けられた。
自分のやりたい事なんだから
当たり前じゃん。
サッカーも外部の活動も両立しないと。
そう思われるかもしれないし、実際そうだ。
だけどそんな簡単な話ではないし
人生がかかっている。
部の中にプロを目指す選手がいるように
僕には外部の活動は
サッカーと同じくらいの熱量で
やり続けなければいけない
とても大切な事だった。
だから
サッカーと
外部の活動に
優先順位をつける事は
自分にはできなかった。
でも純粋に
サッカーが好きな
サッカー少年のまんまの自分が
心に常にあった。
ただのワガママだけれど。
だからせめて
皆んなの前では弱音は吐かないようにした。
一生懸命やってる皆に必死に食らいついた。
満身創痍だった。
そして
いま4年間の集大成を迎えて
振り返ってみると後悔はないと
言ったら嘘にはなるけど、
「なんだかんだ良かった」
そう思えている自分に
今は少しホッとしている。
今後の人生もきっと後悔は残り続けるだろう。
けど振り返ってみればきっと
「なんだかんだ良かった」
必ずそう思えるはずだ。
ここからは未来の話。
今後の目標。
それはInstagramでも投稿したけれど、
1つのファッションジャンルをつくる事。
真似とかじゃなく、「katsuya」という
ジャンルを作ること。
これはものすごく大きな事で漠然としている
だけど、自分は出来ると信じている。
自分には自信がある。
なぜなら今までのサッカーの経験があるから。
どんなにきつくて、
暑くて、寒くて、やる気もでなくて、
熱があっても、
サッカーはやり続けた。
もちろん楽しくて好きで続けていて、
だからこそどんな事も乗り越えられた。
サッカー人生は終わりだけど
サッカーが僕の人生の指標だ。
これから社会に出て、きっと辛い事も沢山あると思う。
うまくいかない事も。
そんな時は自分に問いかける。
「ほんとにサッカーと同じくらい努力してたか、」
「サッカーと同じくらい時間をかけたか」
「サッカーと同じくらい頑張っているか」
何事もサッカーくらい頑張れば
必ず成功すると思う。
サッカーは僕の人生の指標であり
サッカー人生は僕の財産だ。
これからも必ず目標を達成させる。
それをここに誓う。
同期のみんなへ
心の底から皆んなには感謝してる。
サッカーに対する熱量がものすごく高くて
毎日刺激を受け続けて
みんなで切磋琢磨して
ほんとの意味での仲間って心の底から言える。
友達とか友人ではなく仲間。
今こうやってブログを書いてるなかでも
沢山の思い出が蘇って来て泣きそうだし、
クスッて笑ってしまうような思い出も
たくさんある。
本当に人生においてここまで何かに夢中で
一緒の方向を向いてサッカーに打ち込んだ事
ただの大学生じゃ経験できないような事を
皆んと同じ時間を共有出来た事を
心の底から幸せに思います。
皆んなの理解がなかったら
ここまで続けられてないし、
いろんな相談もどんな話も聞いてくれて、
常に気にかけてくれて、
(特に和田は毎朝俺の顔をみて、
お前瞳孔閉じてるわ。休め。って言ってくれてたな笑)
どんな立場になっても
お前はすごいよって褒めてくれる事もあれば
なんら前と変わらない1人の仲間として
接してくれた皆んなは僕の人生において
かけがえのない存在です。
心の底からありがとう。
本当にありがとう。
後輩達へ
がめついやつがほんとに多くて
服ちょうだいとか、ご飯連れてけとか
生意気なやつらばかりだけど、
君たちのその生意気な所が
なんだか可愛いなって思う自分もいて
後輩がボールを取られたら
俺が取り返そうとか、困ってたら助けようとか
支えてやりたくなるそんな存在で
先輩らしい事は何もできてないし、
何も残せてないけど、
何か少しでも僕らの代から感じる事があれば
僕らの存在意義になるのかな、と思います。
僕から言える最後の言葉とすれば
サッカーを楽しめ。
みんなは真面目すぎる。
考えがすごく大人。
なんで大学サッカーをやっているのか、
大学サッカーでやる意味を
しっかり持ってプレーしている。
それはもちろん人間成長だったり色んな
理由があると思う。
けどもっとシンプルに考えてほしい。
なんでサッカー始めたの?
なんでサッカーを大学まで続けているの?
俺はその答えはシンプルで
『サッカーが好きでサッカーが楽しいから』
それだけでいいと思うよ。
サッカーをやる意味を
見つける必要なんてないと思う。
みんな大人になって賢くなって、
考え込むことも多くなるから、
深く考えすぎないで
大好きなサッカーは大好きなサッカーのまま
大学4年間をやりきってください。
あと追加で
みんな、俺が引退したら
俺のブランドの服買って
部活に着て行ってもいいんだからね。
かっこよくて着ていて楽な服
沢山作るね。
マネージャーへ
夏の猛暑で女の子だから
日に焼けるのも嫌だし、
メイクは落ちるし、
冬の朝練は鬼さむいし
手も乾燥するし、
部員はユニホームやらソックスやら
色んな物を脱ぎっぱなしにするし
ボトルの水は何リットル注いできたか
僕は部員には分からないけど
本当に感謝してもしきれません。
特にのぞみ。
俺らの代でひとりしかいないマネージャー。
最初は3人いたけど
順に辞めちゃって、
きっとのぞみは
孤独感もありながらも
チームがいい時も悪い時も
ずっと近くで見守ってくれていて
間違いなく僕ら代にのぞみは必要な存在でした。
薬を飲む時に水が必要なように、
牛丼には生卵が必要なように、
二日酔いにしじみの味噌汁が必要なように、
丸にはおしゃべりが必要なように
そうへいに筋トレが必要なように
塩盛にドンジョイが必要なように
ケイゴに昂が必要なように
僕らの代にはのぞみが必要でした。
ありがとう。
スタッフの方々へ
4年間ありがとうございました。
結果を残せず申し訳ないです。
また力になれはなかった自分に不甲斐なさを
感じながらも、
僕らの代から次の代へと繋がる何かを
少しでも見つけて頂ければ嬉しいです。
そして家族へ
ここまで育てて来てくれてありがとう。
転勤で北海道や北九州、名古屋だったり、
静岡だったり
自分が小学1年生の頃から
気づいたら色んな所にいるお父さん。
けど、毎週毎週どこにいても
自分が試合に出ても出なくても
土日は必ず帰ってきて自分のサッカーに
付き合ってくれて、
家にはいないはずなのに
息子である自分に寂しさを感じさせなかった
家族思いのお父さん。
一生懸命仕事をして家族を何不自由なく
支えてくれたそんなお父さんみたく
僕もなりたいです。
そしてお母さん
僕は心の底から
世界で1番の母だと胸を張って言えます。
いい事があって元気に帰ってくる日も
疲れて負のオーラを放ちながら帰る日も、
どんな時でも
普段通りに接してくれて、
そんな何気ない日常が時にすごく
僕には沁みて、
何度も頑張ろうと思う原動力になりました。
時にはひどい態度を取ってしまったことも、
最近は家に帰るのが遅くなって
ご飯もろくに食べないで、
けどたまに食べる手料理が
なんだかスッと胃に入って
1番落ち着くし、翌日元気になります。
これからもきっと迷惑はかけ続けるだろうけど
僕が2人を尊敬し、『世界一の両親』だと
思っている様に
これからの僕の活躍で
2人に『世界一の息子』だと
自慢できる様な
人間になれるよう
社会に揉まれながらも、負けずに生きて
かっこいい漢になれるようがんばります。
負けず嫌いで
頑固で、プライドが高いから
静かに見守ってくれるとありがたいです。
後悔している事はある。
ただ東京農業大学のサッカー部で良かった。
そして死ぬ時に
「なんだかんだ良かった」
そう思えれば
いい人生だったと言える。
今はその過程で
まだまだこれから。
ここは分岐点。
これからの皆んなの活躍と
それに負けないくらい
自分も戦い続けます。
ありがとう農大。
そして明日のブログは
僕のYouTubeの相方であるyuこと
進藤佑!
いつも一緒にあるからこそわかる
彼の人間性と心の内を
聞けるのが楽しみです。
お楽しみに。