世界中の皆さん、まずは大変お待たせしてしまったことをお詫び申し上げます。
「多田くんのブログはまだ?」
「ケンシローくんのブログが楽しみすぎて毎日寝れないよ」
「ファストパスで先に読めないの?」
と数々のクレームが届いていました。
大変申し訳ありませんでした。
満を持して登場しました、今年度のブログで1番楽しみにされていると呼び声の高い、多田顕士郎です。
田代蓮太選手から素晴らしい紹介をしていただきました。
また、田代選手のお母さま、自分のことを農大1イケメンと豪語していただきありがとうございます。

特別にファンクラブ会員限定のプライベート写真を田代選手のお母さまへプレゼントさせていただきます。
本日のブログを担当させていただきます。
よろしくお願いします。
ハンカチのご用意を。
それではお聴きください。
多田顕士郎のニューシングルで
「俺の誇り」です。どうぞ。
自分のサッカー人生はあと2週間もない。
クライマックスに近づいている。
たくさんの「アンコール!」という黄色い声援も聞こえてくるが、申し訳ないがアンコールなしで。
7歳からサッカーを始め、小学生の頃は「神の子」と呼ばれていた。自分から。
中学、高校とサッカーを続けてきて、当たり前のように大学でもサッカー部に入部した。
入学前の2月に同期が集められた日を今でも覚えている。
見渡せばJユースや選手権に出場している有名校の選手ばかり。
特に神奈川出身の自分からしたら、牧寛史と深谷星太はスーパースターのような存在だった。今は思ってないよ。
自分よりサッカーがうまいやつに出会ったことがないから、ここなら出会えると思ってゾクゾクした。
と、いうのは嘘で、こんなハイレベルの中でやっていけるのか不安に駆られる毎日だった。
それでも食らいついていこうと毎日必死に練習に取り組んだ。
竣は練習初日のボール回しで、股間にボール当ててきたな。
俺と仲良くしたいからって、ありゃねーよ。
最初の紅白戦で新とツートップ組んだな。
センターサークルでめっちゃイキりながら
「お前、どんなプレーすんの?」って聞いてきたな。ムカついたわ。(笑)
高校までフォワードだった自分だが、どうやら二刀流の才能を隠しきれてなかったみたいでセンターバックにコンバートされた。
大谷翔平か、多田顕士郎かの世界。
センターバックの経験はあまりなかったから、最初は意味わからないプレーばかりしていた。
しかし、身近に寺門宥斗というお手本がいたので、ひたすら彼のプレーを見て学んで真似してた。
同い年なのに1年から試合に出てディフェンスリーダーを務めていた彼は、憧れの存在だった。
散々お手本にしてきたことが功を奏して、ある練習試合の日に、スタッフの方々から
「お前、寺門にプレースタイル似てるな」
と言ってもらい嬉しかった。
が次の瞬間、衝撃の一言が生まれた。
「責任感のない寺門だな!」
嬉しいのか嬉しくないのか複雑な気持ちになった。
惜しくも流行語大賞は逃したが、今でも語り継がれているよね。
大学入学時にあった高いモチベーションを自分は、4年間保つことができなかった。
高校サッカーまでと違い、大学サッカーでは自主性を重んじられている。
年齢も20歳を超え、お酒も飲めるようになる。
そんな中で自分は周りの誘惑に負け、サッカーに対して真剣に打ち込むことができなくなった。
トップチームで試合に出たいという気持ちがなくなった。成長意欲がなくなった。
常に「あ〜、ねみぃ!」と思っていた。
プリズンブレイクのようにサッカー部という監獄から脱獄したいと思っていた。
でもこんな自分を、仲間は引き止めてくれた。
「お前がいなくなったらさみしいだろ」
多分本人は覚えていないと思うが、牧寛史が言ってくれた言葉である。
シュンと2人で飲むってときに、シュンが勝手にまだ俺と仲良くないヒロを呼んだよな。
俺も嫌とは言えず、「まじか、最高かよ」と苦しまぎれに言ったのが懐かしいな。
そんなヒロがサッカー下手な自分にそんなことを言ってくれて、素直に嬉しかったし、プレー以外でも存在価値は見出せるんだなと思った。
そうだよな、俺いないとみんな寂しがるよな。
自分のカリスマ性、影響力、存在感を再認識した瞬間だった。
1人でいる時より、グラウンドに行って仲間と話したりふざけあったりすることが楽しかった。
将来のことやプライベートのことで悩みがあってもグラウンドに行けば、みんないつもと変わらず接してくれて気が楽になった。
ガチンコでサッカーして、いいプレーをするとやっぱり楽しいと思う自分がいた。
なによりこの仲間を失いたくなかった。
今年、自分は膝の怪我のおかげでほとんどプレーできていない。
サッカーに対するモチベーションはハッシーの身長くらい低い。
引退までプレーできないとなると目標もなにもなく、非常に辛い。
しかし仲間に対する思いは過去最高に高い。
4年生になって、今までとは違ったプレッシャーを感じながらも、真剣に一生懸命にチームのためにサッカーをしている仲間たちを外から見ていると、こいつらのために何か貢献したい。こいつらと同じ目標に向かいたい。と強く思った。
人のために何かしたいなんて思う人間じゃなかった自分が、こんなことを思うようになるとは。
オレも大人になったんだな。
元からいいけど、
さらにいい男になったな、オレ。
最高だな、オレ。
かっこいいな、オレ。
4年間よく続けたな、オレ。
素晴らしいスタッフに恵まれたな、オレ。
可愛い後輩を持ったな、オレ。
マネージャーに最高のサポートしてもらってたな、オレ。
ブログ書きながら泣くな、オレ。
農大、オレオレ。
本当にみんないいやつなんだよな。
信吾とかあんなイカツイのに、俺が恋愛で悩んでるって言ったら終電で飛んできてくれたよな。
2人で片道6時間かけて富山行ったな。
信吾と2人ってなんで全く気まずくならないんだろうな。
蓮太のダンス、来年からもう見れなくなんのか。悲しすぎるわ。最後にキレキレのダンスもう一回見たいな。
りょーたはK-POPのライブは絶対2人で行ったよな。だいたい集合時間遅れてきたよな〜。
星太は、俺が酔いすぎて星太のベッドの横で小便しようとしたら、シュートを止めるときより真剣に止めてくれたよな。俺は記憶ないよ。
山谷ヒデは何回も一緒に銀座とか恵比寿とか行ったよな。オフにサシで遊ぶことも多々あったな。いつもぶっ飛んでるくせにサシになると将来のこととか真剣に考えてて、尊敬してたぞ。
いやサッカーの思い出ないじゃん。
あ、あったわ。
今は昔、磯野隆明っていう男いたな〜。
あいつと2人で調布西町のグラウンドで1対1やってたらファンさんにキレられたな。
そのあと、グラウンドの端っこでピッチングフォームやってたら大炎上したな〜。
あいつ元気なのかな?
最近生存を確認できないな。
まさか、、、
これ全員分やってたら、終わらないので続きは小説化します。
お近くの書店までお買い求めください。
パチン!冒頭でニューシングルって言ってたのに小説化とか意味わかんねーな!!
(カミナリみたいに)
後輩のみんな、頑張れよ。
スタッフに見られてないからってサボるなよ。
シャワールームで三浦さんに
「多田は見られてる時はちゃんとやるんだけど、見られてないときはサボるんだよな〜。営業車の中で寝てそうだもんな。」
と言われた。図星だった。
自分で人の目を盗むのが上手いと思っていたが、どうやら過信していたようだ。
三浦さんに死角はない。(笑)
せっかくやるんだから、必死こいてやった方がいい。
自分のために、みんなのために頑張れ。
(ちなみに三浦さんが車で大学に到着する時って、ダース・ベイダーのBGMが似合うよね。みんなこれから頭の中で流してみて。)
最後に、ここまでサッカーを続けさせてくれた両親には、本当に感謝しています。
ありがとうございます。
以前、父と飲みに行った時に
「何も気にせず思い切ってサッカーやれよ。好きなことやらせてあげるから、お前が親になったときに子供に好きなことやらせてあげろよ」
と言われたのが心に強く残っています。
この言葉は、父も祖父から言われていたそうです。
22年間、思い返すと両親は私がやりたいことを文句ひとつ言わずやらせてくれました。
私立の高校にも通わせてくれました。
大学に入ってまでサッカーをやらせてもらって、全力で取り組めなかった自分は非常に情けないですし申し訳なく思います。
結局、試合で活躍する姿も見せることは出来ず自分は親孝行というものを何一つ出来ていません。
来年から社会人になります。
サッカーで出来なかった親孝行を必ずしたいと思います。
そして、尊敬する父のように子供に好きなことをやらせてあげるパパになりたいです。
このブログ、親父読んでるのかな?
読んでたら恥ずかしいな。
けど、ここでしか言えないから言うわ、
「お小遣いちょーだい!」
同期のみんな、4年間本当にありがとな!!
みんな本当に大好き。
このチームに入れてよかった。
最高の仲間を手に入れました。
みんなは「俺の誇り」です。
あと2週間ないけど、全力で突っ走ろう!
グアム楽しみすぎ。
長い文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
面白すぎてあっという間に感じたと思います。
まるでビッグウェーブに乗っているかのような勢いで読めたでしょ?みなさん。
あ、ビッグウェーブで思い出したけど、
マサさん早くサーフィン行きましょうね。
次回のブログは、
練習後に入らないと分かっている茶番のフリーキックの練習をしているやつで、全くフリーキックは入らないのに、アイリーグ最終戦でゴール決めちゃうやるときはやる男です。
言っておきます。
次回のブログはかなり面白いです。
皆さん、ハードル上げすぎだろ?と思ってるでしょ?
そんなことありません。
めちゃくちゃ面白いブログを書く男です。
農大No.1イキり 谷口昂輝選手です。
野球大会では監督として抜群の存在感を誇っているのが多田選手です。さて、皆さんは異変にお気づきでしょうか?多田選手の曲がっていない左脚のザーヒーを。
ご安心ください。現在は復活し、引退へ向けてラストスパートをかけている状態です。最後まで多田選手にご期待を。。
#多田選手の左ザーヒーと繋がりたい。。
#多田のザヒスタグラム。。