始めに、新型コロナウイルス感染症の収束の為に、ご尽力頂いてる医療従事者の方並びに、全ての方々に、深く御礼申し上げます。
また、日頃から弊部の活動を応援して頂き、支えて下さっている皆様、誠にありがとうございます。
この場を借りて、御礼申し上げます。
農大の11番、笹田大智からバトンを受け継ぎました。
大智、今まで沢山話したからここでは多くは語らないけど、お前死ぬほどかっこよかったぞ。
チーム1の、ふくらはぎの持ち主。
ジャスティンビーバーの、ステイが流れるとチョコプラ松尾さんに変身します。
技巧派ロケットランチャーこと
副将和田航希です。
人生で涙を流した事なんてほぼないのに、同期のブログを読むと自然と涙腺が緩みます。
あんまり泣かせないでくれよ。
お前ら、最高かよ。
時の流れは早く、熱すぎる同期との4年間も明日で一区切りとなります。
最初で最後のブログ書かせて頂きました。
是非、ご一読ください。
人は死を迎える直前、人生の出来事が走馬灯のように浮かんでは消えていくそうだ。
そして今、走馬灯のように自分のサッカー人生を振り返えり、思う事がある。
それは
「サッカー人生に悔いなど一つもない」
ということ。
これは、自分の決断に自分自身で責任を持ち
仲間と共にやれる事を全てやりきった。
と思えているからだと思う。
その全てをこのブログに書き記そうと思う。
そして、このブログを未来の自分へのメッセージにしたい。
僕は凡人だ。
サッカーの才能はなく、スーパーなメンタリティの持ち主でもないし、賢いわけでもない。
Jリーグチーム下部組織のセレクションは全て一次落ち。
練習して手に入れた武器も、次のステージにいけば、更に上のレベルを見せられて、武器だなんて言える代物ではなかった。
劣等感を感じることの方が多かった。
悔しさの方が遥かに多かった。
後ろ指をさされる方が多かった。
そんなサッカー選手だった。
そんな自分でもこれだけは負けないと思えるものが一つだけある。
それは
「誰かの為に本気になれる人間で在ること」
人は、本気で生きていると挫折をする。
苦しくてどうしようもなくなるときがある。
自分が、世界で1番不幸せなように感じる。
僕のサッカー人生も挫折だらけだ。
思い返すと、嬉しいことより悔しい記憶の方が遥かに多い。
農大では、主将、副将の中で唯一、ユニフォームをもらった事がない。
いつも、頑張る仲間をスタンドから応援することしか出来なかった。
画面越しで、祈ることしか出来なかった。
TOPチームにいたのも、4年間の中でほんの僅か。
最初は練習試合にすら出れなかった。
過去には、大好きだった友との距離がサッカーで離れてしまった事もある。
その時、人はどう立ち直るか。
考えてみてほしい。
きっと、1人じゃないはずだ。
自分の為に本気になってくれる人が、横にいる。
僕にとって、農大のみんなはそんな存在だった。
試合に出れず、ゴール裏で練習してひたすら走った日々には、「一緒に這いあがろう」と鼓舞し合える仲間がいた。
怪我をした時には、「チームの事は任せろ。ちゃんと休んで、元気になって戻ってこい」と笑顔で言ってくれる仲間がいた。
試合に勝てずに苦しくて、どうしようもない時に、「楽しめ。大丈夫だ。」と肩の力を抜いてくれる仲間がいた。
どんなに、自分が苦しくてもそれを出さずにチームの為に動いてくれる仲間がいた。
勝った時には、自分の事のように喜んでくれる仲間がいた。
相手を思い、本気で怒れる仲間がいた。
仲間の為に、涙を流せる仲間がいた。
僕はそんなみんなに助けられていた。
辛くても、みんなが頑張る理由になっていた。
だから、僕は農大でそういう存在になりたかった。
みんなに出会い、共に過ごした時間が毎日を楽しくしてくれたから。
恩返しをしたかった。
特に、同期のみんなは熱い。
みんな物凄く仲間思いで、サッカー面では、みんな努力をして全てをかけて過ごしてる。
そして自分の問題を、チームに持ち込まないように、自制して、チームにプラスになる事をやってくれる。
本当に誇らしい同期だ。
だからこそ、1人で抱え込む人が多い。
辛ければ辛いほど、みんなは笑ってチームを引っ張った。
辛さを悟られないように、いつも以上に元気を出していた。
みんなは、SOSを出すのが本当に下手くそだ。
4年生としては当たり前かもしれない。
でも、仲間として。
1人の人間として。
その姿を見るのが本当に辛かった。
明るく楽しく振る舞っていても、僕には泣いているように見えた。
結果が出なくても、仲間の為に死ぬ気で頑張ってる姿を見ると、涙が出そうだった。
助けなきゃ。
ただただ、そう思った。
そんな、みんなに僕ができることは一つしかない。
みんなの為に、本気になり
「少しでもその辛さを一緒に背負ってやること」
これしかなかった。
だから、仲間の事をひたすら見た。
少しでもいつもの表情と違うのなら、話しかけてみた。
コロナで、活動できないときは1人ずつみんな電話をしてみた。
その時は、自分の話したくないことも全部話した。
オンラインミーティングで、くだらない話も沢山してみた。
みんなの良いところとか、伝え合ってみた。
みんなの事を理解しようと、電話とかミーティング話した事は、全部ノートに書いた。
その小さな積み重ねがいつか、この同期とチームを救うと思ったから。
全ては農大の為に。
仲間の為に。
正解かどうかは、今でも分からない。
でも、人を助けるのはいつだって人だ。
どんな時でも、思いやりは人の心に届く。
僕はみんなを助けた。
なんて、たいそうな事は思っていない。
ただみんなが大好きで、
自分に出来る事を探し続けただけだ。
凡人の自分に出来ることなんてこれくらいしかない。
でも、これができる。
だから、それを全力でやろう。
困ってる仲間がいるなら、絶対に手を差し伸べようとする人間でいよう。
仲間のパワーになる事なら、全力でそれをやる人間でいよう。
悩んでいる仲間がいるなら、同じ目線になって、一緒に悩める人間でいよう。
孤独だと感じている仲間がいるなら、
「1人じゃない。俺がいる。」と伝えられる人間でいよう。
仲間に嬉しい事があれば、自分の事のように喜べる人間でいよう。
これが出来る人間は、
「誰かの為に本気になれる人間」だと思う。
そして、それは副将の和田航希にしか出来ない事だと信じた。
その為なら自分なんて、なにも惜しくない。
同期と心の底から笑って、サッカーをやりたい。
それが1番だった。
そういう思いで、毎日過ごしてきた。
思えば、僕の原動力はいつも「自分以外の誰か」だった。
だから、サッカー選手としては評価されない事が多かったのかもしれない。
ブログを書いていても、サッカー選手の文じゃないなと感じている。笑
でもこれが、
綺麗事でもなんでもない、僕の本音だ。
もう一つ本音がある。
それは
「みんなと都リーグに出て、関東にあげたかった」
ということ。
僕が都リーグに出て関東リーグに昇格できたら、
最初は底辺でも、諦めずやればチームを救える。
っていうことを証明できると思った。
それが、今苦しい思いをしてる誰かの一筋の光になると思った。
だから一丁前に、色んなところにトレーニングに行ったし、栄養も、ケアも、体の構造も、心理も、コミュニケーションも、学べるものは全部学んだ。
挑戦できるものは全部した。
それがどれだけ幸せだったか、改めて実感する。
そんな日々だった。
でも、なによりも。
この最高のチームで掲げた目標を達成したかった。
みんなで陸生を胴上げしたかった。
それは叶わなかった。でも、後悔はない。
このチームで闘えて、
このチームで悩めて、
このチームで笑って、
このチームで泣いて、
このチームで出会った仲間が
宝物だ。
このチームを誇りに思う。
みんなとサッカー出来て良かった。
サッカーを通して、
サッカーより、大切な人に出会えた。
サッカーより、大事な考え方に出会えた。
大切にすべきものは、サッカーの技術ではない。
「人」としてどう在りたいか。
″在るべきか″ ではなく、″在りたいか″
在りたい自分があるから、そこに向け努力をする。
辛い時もあるだろう。
努力は報われない事の方が多いかもしれない。
だが、絶対足を止めてはならない。
たとえ、嵐の中でも、遠回りしようとも
前進し続けるんだ。
失敗したなら、もう一度立ち向かえ。
そこにありったけの情熱を注ぎ込んで。
その時、周りを見渡せば1人じゃないってことに気づけるはずだ。
そして、人の想いを背負って頑張るんだ。
人の想いを背負える男は強い。
今ある辛さも苦しさも、いずれ血となり肉となる。
悩みながらも、前進しようとする姿勢が確固たる自分を作り出していくだろう。
そして、その一歩は自分と仲間を救う強さになる。
そんな事を、このチームと、18年間やったサッカーから教わった。
最後に。
「和田と出会えてよかった」
ある同期からこの言葉を言われた時、やってきたことが報われた気がした。
凄く嬉しかった。
そんな事を心から伝えてくれる仲間が、4年間を通してできた。
それが、僕にとって1番の"幸せの形"だ。
辛いことも多かったけれども
諦めなくて良かった。
本当に良かった。
明日最後の日を終えたら、少しだけ自分を褒めてあげたいと思います。
これが、僕のサッカー人生です。
〜指導者の皆様〜
皆様の指導のおかげで、サッカー選手、人間としても大きく成長させて頂きました。
生活の最優先順位が、サッカーでなくなっても、自信を持って生きていけると思えるのは、皆様の指導のおかげだと思っています。
本当にありがとうございました。
〜マネージャーの皆へ〜
最高のサポートありがとう。
4年間という、貴重な時間を汗臭い男達の中で、どんな時でも、グラウンドに来てくれてありがとう。
マネージャーをやってなかったら、旅行だって沢山行けただろうし、自分にもっと時間を使えたと思う。
それでも日々、選手と共に悩み、悔しさ、喜びを経験して過ごしてくれている。
きっとこの時間は、何よりも価値があると思う。
マネージャーの皆が思っている以上に、君達はチームにとって大切な存在です。
みんなが居るからこその、サッカー部です。
本当にありがとう。
〜アイリーグチームの皆へ〜
1年間、苦しい思いを沢山させてしまって申し訳なかった。
もっと勝たせてあげたかったし、勝たせられない自分を何度も恨んだ。
最終節駒大戦。
勝って泣いたのなんて人生初めてだった。
あの瞬間、いろんな思いが込み上げてきて、「皆と頑張ってきて良かった」って心の底から思ったよ。
新チームの試合で、みんなが活躍してるのを見て、本当に嬉しかった。
君達ならできる。
どんな状況でも、チームでまとまって頑張る。
今年学んだ、この思いを忘れずにね。
〜後輩の皆へ〜
共に農大を背負って戦ってくれてありがとう。
口うるさい先輩は居なくなります。
そんな自分から最後に伝えたい事は
胸を張って「最高の同期だ」と言えるくらい同期の繋がりを大切にしてほしい。
必ず、山があり谷がある。その時に助けてくれるのは同期です。
そして悩んでいる同期がいるなら、全力で向き合い助けてあげて下さい。
もう一つ。
僕達が、今日もピッチに立てているのは日々サポートして下さる方々と、偉大な先輩方の努力おかげです。
その恩恵を受けて、何不自由なくサッカーをする事が出来ている。
ピッチに立つ者として、それは忘れないでほしい。
きっとこの2つは、サッカーより大切なことです。
これからはOBとして、共に闘います。
〜同期の皆へ〜
皆に伝えたい事なんて、ブログじゃ足りないよ。
俺にとって、誰かの為に頑張るって考えた時、真っ先に出てくるのは皆だった。
サッカーもうまくて、人としても魅力が詰まってる皆の事が、羨ましく思えた入学当初。
そこから色々あったな。
ある時思いました。
「自分は皆に出会う為にサッカーを続けてきたのではないか」と。
皆には、感謝しかないよ。
仲間の意味を教えてくれてありがとう。
下手くそな自分に、サッカーの事を教えてくれてありがとう。
沢山の思い出をありがとう。
皆が居たから強くあろうと思えたよ。
全員大好きだ。
「こんなにも素晴らしく、最高な同期が俺に居る」って胸を張って言える。
そんな「熱量」と「人間力」に溢れた、この同期の一員になれた事が1番の誇りです。
ありがとう。
農大に入って、本当に良かった。
皆に出会えて本当に良かった。
これからサッカーという、大きな武器をなくし、新しい人生をスタートさせます。
壁にぶつかった時は、このブログをそっと読み返し、皆と過ごした日々を思い出します。
そして新しい人生の原動力として、頑張ります。 だからみんなも頑張れ。
辛くなったら、この4年間を思い出して下さい。
それでも耐えれないなら、暑苦しくしつこい副キャプテンを呼んで下さい。
みんなの為なら、どんな場所だって助けに行きます。
大好きで大好きで仕方ない仲間だから。
〜陸へ〜
書く予定はなかったけど、ここで言わなきゃ一生伝えないと思ったから。
陸は寝坊をよくする。
今も、電車で乗ってくるか毎回チェックする程。
でも、俺が悩んだ時とかピリついた時に、すぐ気づいてさりげなくフォローしてくれたよな。
救われてたよ。ありがとう。
お前は真面目で、誰よりも優しい男だ。
これからも腐れ縁なんだろうな。
これからもよろしくね。
〜家族の皆へ〜
18年間、夢を追いかけさせてくれて本当にありがとうございました。
22年間、愛情を注いで育ててくれた事。
本気でサッカーに打ち込ませてもらった事。
感謝しかありません。
怪我も多く、心配も沢山かけました。
それでも、いつも背中を押してくれて、ありがとうございました。
追いかけるべき存在としていてくれて、ありがとうございました。
家族のサポートがあったからこそ、僕は後悔ないサッカー人生を送る事ができました。
最後の試合が終わったあと母に、
「今までよく頑張った。私は満足だよ。お疲れ様」
と言われた時、少し肩の荷が下りた気がしました。
欲を言えば、最後TOPのユニフォームを着て試合に出る姿を見せたかったです。
これから社会人になり、いつか子供ができた時は、自分がしてもらった事を、子供にもしてあげたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
長く拙い文章でしたが、お付き合い頂きありがとうございました。
今の僕に表現できることを、心を込めて書きました。
今まで時間がこれからの僕を作る。
農大の皆に出会えた「縁」を大切にして、これからも生きていきます。
そして、いつか本当に人生を終える時、この4年間を走馬灯で見れると信じ、僕のサッカー人生に終わりを告げたいと思います。
幸せなサッカー人生でした。
改めて18年間、本当にありがとうございました。
明日は我らの誇り、主将佐々木陸生選手です。
1年生の頃から、一緒に学年リーダーとして苦楽を共にしました。
本当にすごい。
陸生を知ってる人は、この言葉だけで全てが伝わるでしょう。
彼と過ごすという事だけで、4年間価値ある時間になる。
そんな彼は、何を語るのか。
楽しみです。
PS. また一緒にタットリタンとチキン食べような!