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2021

四年生ブログ 中野英寿〜ポジティブであれ〜


引退ブログ

 〜ポジティブであれ〜



平素より大変お世話になっております。


東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科 4年 中野英寿と申します。



 いつも大ふざけしてかっこつけてるけど、実は誰よりも熱く真面目な広背筋バケモン、身長172cm体重95kgこと鈴木直人選手から紹介いただきました。

 彼とは大学生活4年間で一番一緒に筋トレをしたかも知れませんね。(丸山もいたわ。)



 私事ですが、今まで隠してきたことがあります、、。

あの中田英寿と一文字違いなんですよ!!


     中野英寿・中田英寿


知らなかった人が多くいると思うのでここで報告させていただきました。

 プレースタイルは全く被っておりません。名前負けしております。はい。


 そんな名前負けしている農大一の面白さを誇る中野英寿が綴る引退ブログが始まります。

 このブログを読んで、お!ひでじゃん!、、なんか聞いたことあるな、、こんなやついたな、、誰この人?、、と様々な方が居られると思います。

 ページを閉じず、このブログを最後まで読んで少しでも共感してくれた人だったり、同じ思いをしてる人の支えになれたら幸いです。



 僕は「サッカー」というものに5歳から22歳までの17年間、人生の大半の時間を費やしてきました。

 今その「サッカー」に終止符を打とうとしてることに未だに実感が湧きません。

 実感がないことを言語化するのも非常に面白く初めての経験をしております。



 自分からサッカーを取ったら何が残るのか、就職活動中によく考えたことも今では懐かしく思います。

 時間って経つの早いですねぇ。

 皆さんも自分の人生の大半を占めていたものが無くなると考えた時に何を感じますか?

 想像がつかないですよね?今僕はその状態です、、。

 不安でもあり、悲しくもある。一方でこれからの人生が楽しみでもあり、どーなるかわからないという不思議な気持ちもある。

 色んな気持ちが入り混じっていて、こんな経験二度とないんだろーなーって感じています。



 本題に入る前に話しすぎましたね。前置きはこの辺にしてそろそろ本題に入りたいと思います。



 いつも面白い事をしようとばっかり考えていて、真剣な話が嫌いです。


 これから書く話は誰にも話したことがありません。誰にも悟られたこともないし、相談したこともない。

 信頼できる人がいないとかそういう事ではないのでご安心を。


 僕が大学生活を通して学んだこと。

 

 家族、友達、指導者、誰にも話したことがない自分の本当の想いをこのブログに綴ろうと思います。




  お待たせしました。



  スタート!








〜ポジティブであれ〜






 皆さんポジティブに人生送れてますか?





 プラス思考、前向き、自信を持つ、失敗しても気にしない。という華やかな言葉。




 僕はこの華やかな「ポジティブ」という言葉をモットーに今まで生きてきた。



 どのくらいポジティブかというと、よく「後悔したわ〜。」とか「あれが後悔だわ。」など言っている人がいるが、僕は「後悔」という言葉は悪い意味ではないと考えている。


 大抵の人は悪い意味で使っているが、そのやってしまった行動があるからこそ、次失敗しないようにと頭が働き、新たな行動をするわけで、「後悔」という言葉が何故マイナスに使われているのかいまいち理解できない。

 後悔なんてないと考えている。



 

 このくらいポジティブに生きている。




 中学、高校、大学とずっとポジティブに生きてきた。何があってもポジティブに。

 失敗してもポジティブに。死ぬわけじゃない。生きてるうちは大丈夫。人生においてポジティブ思考で生きてきた。



 このような思考になったのも、僕は運動神経が良く要領が良いため何をやっても平均以上にできたからかもしれない。

 他のスポーツをやってもある程度できるし、勉強面も高校のおかげもありある程度できる。

 手先も器用であるし、明るい性格であるためみんなを笑わせることもできる。

 できない事を探す方が難しいくらいなんでもできた人生だった。(自分で言うな)


 


 サッカーにおいてももちろんポジティブであった。いや、、スーパーウルトラポジティブだった。

 日本で一番ポジティブだった自信がある。



 小中と色々な選抜に選ばれ、高校も國學院大学久我山と恵まれた学校に進学し、伸び伸びとプレーできた。



 その中でも全てが順風満帆にこれているわけではない。

 中学ではJチームの下部組織のセレクションにも落ちたし、高校では2年時にスタメンの座を掴むも、3年目に約1年間の怪我をしてプレーすら出来なかった。

 挫折というものは経験済みだ。


 

 その時にも、もちろん落ち込んでなんかいないし、「悔しい、ガッカリ」なんて感情はほとんど生まれなかった。

 この怪我や挫折があるから強くなれる、成長できるチャンスとクソほど前向きに捉えていた。

 そのおかげで僕はリハビリ期間にフィジカル面を強化したり次のステップへの準備を着々と進めることができた。




 いわゆる、順風満帆にきてそれが仇となって後悔しました、、みたいな人とは違う。


 人生において失敗はしない。自分は後悔なんかしない。全部がプラスになっている。

 成長している、、、。


とポジティブに捉えていた。


 

 

 大学に入っても変わらずにポジティブだった。サッカー中自分がミスをしても、気にしないし、このミスがあるから成長する。強くなれる。次やればできる。と全て前向きに捉えていた。

 今までのサッカー人生で思うようにプレーができなかったり、失敗したりなど何度も何度もしてきた。


 ミスをしたり、思ったようにプレーできなかった時、周りはみんな落ち込む。

 「あーすれば良かった。」「あーしなければ良かった。」


 

「なんで落ち込んでいるのか。意味がわからない。その時間が無駄でしょ、、。」僕は毎回心の中で思っていた。

 

 落ち込んでいる人を見ると正直バカみたいに思えた。落ち込んだところで意味がないし、そこで時間を取られるなんてもってのほか。

 すぐ切り替えて次に活かせばいいのに、、、とポジティブになれない人を無意識に下に見ていたのかもしれない。



 

 周りの人より自分はポジティブに生きている。自分は落ち込まないし、失敗も恐れない。


 自信を持ってる。


 悪いことなんて一つもない、、。自分の行動は全て成功に繋がる。

 自分に対する周りの声なんて聞く必要ない。自分が合ってる、、。


 

 「ひでって、ポジティブだな。」


 「ひでは前向きに考えれるからいいよなぁ。」


 「ポジティブが羨ましい。」


 「メンタル強いよな。」



 自分を肯定してくれる言葉が嬉しかった。自分の思考や行動は間違ってないと安心した、、。


 とても成長しているように感じた。何十倍も何百倍も見違えるような成長を遂げている。

 精神面も技術面も、、そう感じた。







 しかし、、、



 



 現実は違った。


 



 4年目にして初めてリーグ戦メンバーから名前が消えた。背番号をもらうことができなかった。



 

 「なんで?」





 意味がわからなかった。今まで登録されていたしなおかつ、自分自身で成長してるとも感じている。





 4年目でその成長がピークに達し素晴らしいプレーヤーになるというビジョンが見えていたはず。



 

 何かがおかしい。




 


 その時に初めて気がついた、、、。








 成長していない。







 いや、成長が止まってる。








 試合に出れない悔しさなんて比にならないくらい成長していないことが悔しかった。



 同期のみんなはレベルが高いし、自分よりも実力がある。試合に出る価値がある。

 みんな成長している証だ。そう思えた。


 


 しかし、自分だけ成長していない。自分だけ変われていない。置いてかれている。そう感じた。



 


 自分の感覚でわかることがある。




 2年目の4月頃、試合に出させてもらうようになり僕自身色々なものを先輩から吸収し、日々成長していた。

 しかし、シンスプリントの疲労骨折により、2ヶ月の怪我をしてしまった。



 そこからだ。



 そこから僕の成長は急激に止まっていることに気がついた。





 なぜ高校3年目で1年間の怪我を乗り越えた人が2ヶ月程度の怪我から成長が止まってしまったのか。



 なぜ、、。




 理由は明確だった。




 越えてはいけないポジティブ思考の壁を越えてしまったからである。




 言葉では説明しづらいが、ポジティブ思考というのは、ある失敗がありその失敗を糧にして次に活かす。

 反省をし、良い点悪い点を自分で選別し前向きに物事を捉えていく。

 これがポジティブ思考であると僕は考える。



 しかし、この時の僕は「反省をする」作業をしなくなっていた。

 ポジティブ思考の中で一番大切な作業を怠ったことで、自分の成功だけを思い出し浸り、失敗はすぐに忘れる典型的な「成長しない人」になっていた。



 1年の怪我を乗り越えたからどーにかなるだろう。1年に比べれば2ヶ月は余裕。

 どーせすぐ治る。


 前向きに、、。



 前向きに、、。




 慢心だった。



 成長するために、前向きに前向きにと考えていたのに、そう考えれば考えるほどより成長とは遠ざかっていった。




 僕は過度の【ポジティブ】に思考を侵されていた、、。



ポジティブに考えれば成功する。


ポジティブに考えれば成長する。


ポジティブに考えればどんな失敗をしてもいい。


ポジティブに考えれば周りの声なんて関係ない。


ポジティブに考えれば自分が1番。


ポジティブが助けてくれる。




 【ポジティブ思考】という自己肯定感を高める言葉にすがり付き、あらゆる失敗を放置していた。


 ポジティブの落とし穴にハマっていた。



 ポジティブに考えればいい。そんな甘い世界ではない。

 これを約2年間かけて、身をもって体感した。


 






 今までの話を聞くと、大学生活ポジティブに考えすぎて失敗した4年間だったんでしょ?

 そう思われると思う。





 全くもって違う。

 むしろ逆。






 

 とても良かった。






 流石にこの大きな失敗は少し落ち込んだ。初めて落ち込んだのかも知れない。自分の人生を否定された。


 そんな感覚だった。




 けど、この大きな失敗はこれからの人生を左右する失敗であることに気づけた。


 過去の失敗を反省し、何が悪かったのか、良かったのかを選別する。そして次に前向きに活かす。


 簡単なようでとても難しいこの作業。


 今の自分はより質高くこの作業を行える。行えるようになった。


 大学生活を通してこんなにも大きなものを手に入れることができた。


 


 全く後悔なんてしていない。落ち込んでなんかいない。

 失敗したことを取り消すことなんてできない。


 大学生活を懸けて手にした本当のポジティブ思考。

 今の自分は失敗をする前の自分よりもポジティブ思考な自信がある。


 

 いや、日本の誰よりもポジティブな自信がある。

 


 また失敗する、、、

 そんな不安なんて全くない。過去の経験を糧に今がある。


 失敗を恐れていては次に進めない。ただの自信があるやつではない。


 自分の力量を理解し、できる事を全力で行う。過信はしない。


 でもその中で、ギリギリまで自分の力を信じて行動する。前向きに考える。自分はできる。やればできると。

 





 そしてもう一つ良かったことがある。







 これを4年目の最初に気づけたこと。




 そのおかげで今年1年間、ものすごく成長できた。


 初めて「本当の成長」をすることができた。


 TOPチームが勝ち続ける中、勝利することができないアイリーグ。


 とても苦しかったし、もどかしかった。



 けど、ネガティブになんて一切ならなかった。


 試合に出た時は死に物狂いに勝利を掴みに行った。

 試合に出れなくてもベンチで人一倍声を出し一緒に戦った。


 常に前向きに。チームも前向きに。


 自分だけでなく、まずはチームが前向きになるように物事を考えた。チームの勝利のために何ができるかを考えた。



 

 最終節。




 勝利した。



 


 なぜか涙が出てきた。理由はわからない。




 ただ一つ言えることがある。




 心の底から嬉しかった。




 大学生活で一番嬉しかったのかもしれない。

 



 4年目の最初に気づけたからこそ、心の底からこの嬉しさを味わうことができた。





 もちろん今はスーパーウルトラハイパーポジティブだし、誰よりもポジティブな自信が前よりもある。





 

 結局この経験から何が言いたいのかというと






 「ポジティブであれ。けど、失敗した時は受け止めることが大事。落ち込む必要はない。受け止めた上でポジティブであれ。」





 僕が言うから間違いないと思う。





 

 なぜなら人生を懸けて学んだことだから。







 「ポジティブでよかった」






 そう思えた4年間だった。








 最後に

 

 三浦さんをはじめとするスタッフの皆さん



 4年間ありがとうございました。期待を何度も裏切ってしまい自分の力の無さを実感しました。

 ですが、何度も成長できる場を作っていただいたおかげで、人間としてもサッカー選手としても一皮も二皮も成長することができました。


 ありがとうございました。



 

 マネージャーのみんな


 マネージャーには本当に尊敬しかないです。4年間を裏方で支えてくれてありがとうございました。

 真夏の暑い時も、真冬の寒い時も、雨の日も雷の日も、僕たちが練習に100%で取り組めたのもマネージャーのみんながいたからです。

 


 ありがとうございました。






 後輩のみんな



 一人一人チームでの役割ってあると思う。


 試合に出てチームを勝たせるのか、試合に出なくても、チームを盛り上げたり、学年を引っ張ったり。

 チームの仕事を率先して行ったりとか、勝利に導く方法はいくらでもあると思う。それがピッチ内なのか外なのか。意味のない人なんていない。

 日々の練習をポジティブに取り組み「関東昇格」を、達成してください。


 


 田谷はマジで頑張れ。理由はなんとなく自分と似てる気がするから(いい意味も悪い意味も)。ただそれだけ。


 

 翔太はもうついてくるなよ?


 



 




 



 同期のみんなへ


 

 これ以上の仲間はこれから先いないと思う。みんながいたからこそ自分もより前向きになれたし、4年間やってこれたと今になって痛いほどわかります。

 感謝しかないです。

 みんなへのメッセージはここでは収まり切るわけがないね。


 とりあえず言いたいことは、

  「本当にありがとう」



 

 入学当初LINEが三浦さんだと思ってた。いつも笑ってくれる優しい ドミノピザあつし

 

 ボソボソとクセのある事言ってる努力の塊。意外と毒舌な むらけん


 なんか喋ると対立してくる。こんなにドリブルする奴初めて見たわ。目がいつも怖い プロゲーマーたつや


 やり返さないからって殴ってくるガキ大将。補助額のお金まだ根に持ってる。「これだいち好きそう。」っていうと怒る だいち


 前向き発言しか言わないお猿。おめー対人バリ強いで。学生証の写真がすごい やな


 法政の練習試合でボロクソに言われてそこから急激に成長したのは今でも忘れないわ。ミスった時に励ましてくれるけど毎回心がこもってない かいと


 いつも筋トレ参考にさせてもらってます。これからお願いします。 そうへい


 一番最初の上げ練習バカきつかったな。つまんないとか言ってるけど本当は俺のこと好きな かつや


 二子玉川の河川敷で指差し行こうな。やっぱりめっちゃ面白いわ 瓶ビールゆう


 また1対1やろうぜ!引き分けジャンケンありで。ディオン よぎ


 アイシング作るのうますぎ。4年間毎日ありがとう感謝しかないです のぞみ


 いい奴すぎるぞ。6月22日の同志。めざせ業界No.1  まこ


 学連の仕事ありがとう!もうバッタ捕まえに行くなよ。吐く時は言え ひろと


 4年間ずっとかっこいいって言ってくれた。顔ガチすぎて怖い バケモンかわし


 パン工場生まれパン工場育ち。パンそうな奴はだいたい友達。4年間とことんいじらせてもらいました。サッカーの技術は天才 パンこうた


 ずっと喋ってるのに、人前になるとマジで何言ってるかわかんない。親子揃って面白い ひかる


 おしゃべりスパイク職人。でもなんだかんだ話してると安心する チュゆいと


 家壊してごめんね。いつも泊まらせてくれてありがとう。俺のこと農大で1番好きなおしゃべりスケベモンスターキノコ まる


 いじると最高におもろい。唯一俺より汗かきな男。汗拭きシート今度あげるわ ゴルゴ山田


 こんなに面白い奴いないな。いつもふざけてるけど実際はクソ真面目で優しい男 なおと


 ある意味ここで書くことはないかな。書くとしたら麺冷ます時フーフーうるさい しゅん


 やっぱり君は面白いね。俺がやられた時も革命起こしてくれよ?これからも筋トレ頑張ろうな こう


 久我山から俺について来たね。一緒に農大入って良かった。さすが14番。甘えん坊は変わらないけどね。これからも久我山会やろな たか


 即完って文字見るとなんでも買っちゃう。とりあえず卒業する前に一回家行くわ、、。筋トレがんばろな ケイゴリアン


 今年よく頑張ったな。何回も救われたよ。最終節で一番泣いてたし。これからも同期としてよろしく。 和田


 いつも俺のボケと同じことしか言わない。お前より熱いやつは見たことないわ。笑店再開したら並んで行こうぜ。 クセありキャプテンりくお



 みんなとの4年間はあっという間でした。一人一人クセありすぎだし、みんな面白いし、最高の同期でした。



 みんなありがとう。








 家族へ



 ここまで育ててくれてありがとう。

 いつでもどこでも試合を見に来てくれてありがとう。自分が出てる試合を毎回見せたかったのが本音かな。



 

 細かすぎてネチネチうるさいけど、会場間違えてないかとか、飯しっかり食えよとか、自分より息子の心配しかしてなくて、高校卒業して、もうプレーには口出ししないって言ってたのに大学でもめちゃめちゃプレーにうるさいし、日が経つごとに自分よりサッカー通になっているお父さん。

 毎日家族のために働いてくれてありがとう。


 

 いつも何言ってるかわからなすぎるし、農大だと自分はうるさい方なのにその50倍は家でうるさいし、感動系のもの見ると絶対泣いてる。スポーツしてる息子より食事に気を遣ってなおかつ、筋トレも同じくらいのペースでしてるし、毎日プロテイン飲んでるし、一人で急に断食始めるお母さん。

 毎日ご飯作ってくれてありがとう。ここまで大きくなりました。

 

 

 

 うまくいかなくて落ち込んでいた時も家に帰ると、明るく元気な家族がいたから自分も元気になれました。

 うるさすぎるけど。



 これからは学生ではなく、社会人として社会で揉まれて成長してきます。

 また色々と迷惑かけるかもしれないけど、温かく見守ってくれたら嬉しいです。


 本当にありがとう。




 


 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。以上で中野英寿のブログは終わりとなります!


 

 そしてお次は


 いつも声がバカでかく、笑い声も人一倍でかい平山輝選手です!

 誰よりもハードワークしてピッチを駆け回り、繊細なタッチで相手を翻弄する男。

 普段あまり本音を言わない彼ですが、引退ブログは何を書いてくれるのでしょうか。



 お楽しみに!


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