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2024

4年引退ブログ〜伊藤蒼太郎〜

4年引退ブログ


『 悲劇のヒーロー 』

伊藤 蒼太郎 ( ジェフユナイテッド市原・千葉U-18 )





 

初めに、日頃より東京農業大学農友会サッカー部を応援、ご支援して下さっている皆様、ありがとうございます。




この場を借りて、御礼申し上げます。






高陽リーグで1試合9得点を挙げた、オルンガルウィンのCEO、あ違う「モリンガルウィン」のCEOからご紹介に預かりました。バイビジのお荷物、好きなものは同期GKのやらかし(特に爲岡)、嫌いなものは爲岡のスーパーセーブ。伊藤蒼太郎です。

 

 

あと大輔が不幸だと本当に愉快な気持ちになります。





「棒は多ければ多い方がいい」の棒は壁ってことです。


人生においてぶち当たる壁は多ければ多いほど成長できます。





りゅうせい、これ以外の意味はないよ。

 

 

 

 

卒業論文をやりたくないから、卒業ブログを書こう!と逃げるようにパソコンを開きましたが、何を書けばよいかわかりません。アグリの後輩へ、キムゼミはやめな。

いやキム先生の方からお断りか。

 

 

1年の頃から先輩の卒業ブログを読んでは、その時その時感じていた負の感情を卒業ブログで書こう、そして悲劇のヒーローになろうと思っていました。

でも今、そのほとんどが記憶にありません。当時は大問題だった、試合に出らなかったことも、先輩・スタッフへの不満も、元カノが元同僚と付き合うことも、今となってはどうでもよいです。

後輩のみんな、写真送るときは、相手をちゃんと確認してね。サッカー部のグループラインに送らないように。

あ、これわかるのももう同期だけか。

 

まじで恥ずかしかったなあ。直人君、返信してくれてありがとうございました。

 

 

 

とりあえず、私の卒業ブログでは、自分が失恋以外でどれだけ悲劇のヒーローであるかをドラマチックに書ければと思います。

 

湯川ほどではありませんが、めちゃくちゃ長くなってしまいました。

お時間のある時に読んでいただければ嬉しいです。

 

 

それでは、スタート!

 

 

 

「悲劇のヒーロー」

 

 

 

 

 

後天性自信不足症。

 

ネガティブ吐露症。

 

 

 

 

 

練習試合が怖い。

 

 

 

いっぱい点決められそう。

 

 

 

ベンチ外は気楽でハッピー!

 

 

 

 

大学2年までの自分の心の中はまさにこんな感じだった。

本当に試合が嫌いで、メンバー外の日はお客さん気分で試合に行くから、よくしゃべる。

 

 

 

スタメンの日は、もうだんまり。自分が何失点するかを考えてた。

Iリーグの試合前にネガティブなこと言って建悟に怒られたことがあったような。

 

 

 

 

なんでこんなに自分に自信が持てないのかわからなかった。

 

 

 

 

小学校の頃はもう少しマシだった。全盛期だったし。

 

 

 

県トレは常連で、ナショトレ候補合宿では鈴木ザイオンさんと同じグループだった。

 

 

 

まあ、そこで明確な差を見せつけられて、小学生ながら自分がくる場所じゃなかったと思い知らされたんだけどね。

 

 

 

それでもどんだけ自信があったのか、小学校の卒業文集で

 

 

 

「レアルマドリードで1番をつけてプレーする」って書いた気がする

 

 

 

 

こわっ。

 

 

 

本田圭佑のせいだ。

 

 

 

 

そんなレアルの逸材、カシージャスの後継者が、中学あたりから段々と自信を失っていく。

 

 

 

自信不足には、所属するチームが勝ててないことに原因があるのかなーなんて思ってた。

 

 

 

 

中学ではリーグ降格して、学校の友達に「降格たろう」ってあだ名つけられるし。高円予選で負けたら坊主って約束して、坊主にもなった。

 

 

 

高校はほとんど試合出てないけど、出たらPK16本くらい決められるし。

 

 

 

大学2年の個人の公式戦記録は2勝1分11敗 41失点だし。

 

 

 

でも考えてみれば、チーム状況とか関係なくて、ただ自分がサッカーに向き合ってないだけだった。

 

 

 

そんなこんなで、サッカーを心の底から楽しいって思えていたのは、恐らく小学校が最後だった。

もちろん試合に勝ったときとか、うまくなっていると自分で成長を感じられたときとか、一瞬一瞬に楽しさとかやりがいは感じていた。

 

 

 

でも、全体を振り返ると、そういうポジティブな感情より、遥かに「楽しくない」って感情が占める時間が多かった。

 

 

 

 

だから、大学サッカーをやらないつもりでいて、続けろとうるさい父親と揉めたこともあったけど、なんかここでやめちゃいけない気がして、結局自分で続けることにした。

 

 

 

やるからには、それなりの“覚悟”をもって続けたつもりでも、意識していないとそんな“覚悟”は心のどこかへ行ってしまっていて、

 

1年生の頃は淡々と日々を過ごして、何も成長していなかった。

 

 

 

でも2年になって、毎週Iリーグでボコボコにされながらも、自分なりにもがいた。

頑張ってみた。あんまり覚えてないんだけど、なんか頑張った。

だけど、本質というか根本は変わっていなかった。殻を破り切れていない感じ。

ネガティブ吐露症と自信不足症は50%くらい克服してた感じかな。

 

 

 

 

そして迎えた、大学3年。ありがたいことに、関東リーグで全試合に出場した。

トップチームのリーグ戦に出場し続けるってことがもう中学以来とかだったから、緊張感も含めて最高に楽しんでた。

 

 

 

 

 

持病は85%くらい克服してたかな。

 

 

 

 

毎週試合に出て、悪くないくらいの平凡なパフォーマンスをしてたまに勝って喜ぶ。

 

 

 

勝てなくても、自分が試合に出てるから充実してた。

 

 

 

平和で幸せなサッカー人生が到来!(^^

 

 

 

 

 

 

 

 

と思ったタイミングで、東京経済戦のあと、岩永副将から

 

 

 

 

「次期キャプテン」

 

 

 

 

呼びが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー隆利くんうざかったなー。

 

 

 

「お前らの代やべえよ!」

 

 

「どうしようもない代!」

 

 

色々言われた。

 

 

思い出したらイライラしてくる。

 

 

 

 

スタッフからも色々言われた。

 

 

 

なにが怖いって、この頃の自分は本当に言われている意味がわからなかった。

 

 

 

なんでまた3年だけが言われんだよ。

 

 

 

なんで目の敵にされてんだよ。

 

 

 

うるせーな

 

 

 

4年は??????

 

 

 

って思ってた。

 

 

 

先輩方、すみません。

 

 

 

そこから岩永副将にずーーっと言われ続けて、段々気づいてきた。

 

 

 

あれ、うちの代って本当に問題だらけなのではないか?

 

 

来年、これどうすんだ??

 

 

その途端、一気に不安が押し寄せた。

 

 

 

お前らで話した方がいいんじゃない?

って言われて、自分でも何が問題で、なにを解決しなきゃいけないのかもわからないけど、

学年ミーティングをした。

 

 

言ってしまえば、迷走だった。

 

 

なんか急に一階の教室で学年ミーティングを開いて、急に俺ら変わんなきゃって話をした。

話もまとまってないのに。

 

 

まさに地獄だった。みんなに伝わった手ごたえもゼロ。

思い出したくもないけど、忘れられもしない。

 

 

 

そこからも何回か学年ミーティングを開いた。

多分学年で一番やりたくないのに、次期キャプテンとか言われるから。

 

 

 

「明日、~時からミーティングします」

 

 

このラインを送ることすら怖かった。

 

 

 

うまく話せない。

 

 

答えがわからない。

 

 

俺は先輩に言われてリーダーになっただけで、同期から信頼されていないんじゃないか。

 

 

修吾は頷きながら話を聞いてくれるけど、内心冷めた感情で馬鹿にしてんじゃないか。

 

 

荒木はひねくれた顔して、どうでもよさそうに菓子パン食ってるし。

 

 

問題児は普通に遅刻してくるし。

 

 

そもそも全員集まらないし。

 

 

ミーティングがうまくいかなくても、学年としての変化が感じられればいいって思ってたけど、それも感じられなかった。

 

 

今みたいに、幹部みたいなのもなかったから、すごく孤独に感じた。

 

 

全員自分がキャプテンだと思って行動しろよ。

 

って思った。

 

 

 

 

ここで持病が再発。

もうずっとネガティブ。

 

 

 

結構しんどかった。

 

 

加えて学年ミーティング恐怖症って病気まで増えた。

 

 

 

 

 

 

いいね。いい感じに自分が可哀そうに書けてるね。ドラマチックだ。

 

 

 

 

 

 

そんな状況の中、転機となったのは、夏合宿。

レンさんに相談してみたとき。

 

 

レンさんはいくつかヒントをくれた。

 

 

なかでも覚えているのは

新良介を利用しろという話。(俺の解釈です)

 

 

なるほど過ぎた。あのゴミ人間には、驚くほど人を巻き込むパワーがある。

ゴミ側にも性人側にも。

 

 

 

おっと失礼。聖人か。

 

 

俺はずっと新が苦手だった。自分勝手なくせに立ち回りはうまい。

やらかすくせに学年会とインスタでは熱いことばっか言ってる。そして泣いてる。

 

 

 

 

泣きてえのはこっちだよ。

 

 

 

 

だから不本意だったけど、俺にはそのパワーがないから、初めて合宿で想いを打ち明けた。

俺なりの精一杯の「干渉」だった。

 

 

涼しいバルコニーでエモーショナルな感じに。

 

 

 

 

なんか新さん1年生からの信頼厚いから、これが聖人への入口って書いてね。俺の株上げといて。

 

 

 

人に思いを打ち明けることができたせいか、

ここら辺から、少しずつ心が軽くなった。

 

 

 

 

 

そして、これといった大きなキッカケがあったのかは覚えてないけど、たくさんの時間をかけながら、話し合いを重ねて、徐々に、少しずつだけど、同期の足並みが揃ってきた感じがした。

 

 

多分、持病がまた70%くらいまで回復した。

 

 

 

 

 

 

そして、最高学年になった。

 

 

与えられたのは

 

 

 

 

 

 

「副キャプテン」だった。

 

 

 

 

 

 

 

おかしな話過ぎるんだけど、もう歓喜。

 

 

建悟~がんばれ~って

 

 

幹部らしからぬ責任の押し付け合いである。

 

 

 

その直後、レンさんに、蒼太郎の顔が明るくなったのなんか嫌だなって言われた。

 

 

 

ハッとした。

 

 

さすがは人生2週目の先輩。見透かされていた。

 

 

おっとまてよ

誰かが心の中で思ってたな。

 

 

全員自分がキャプテンだと思って行動しろよ。

 

 

って。

 

 

 

役割なんて関係ないんだよ。

 

 

だから組織に属している以上、しっかり自分にできることをやらなければならないし、なにができるかわからなくても、チームのために動かなきゃいけない。

 

 

ここで再認識できた。

 

 

まあでも、試合に出てコイントスするだけでいいなら、俺がキャプテンやりたかったわ。

 

 

 

そうして、副キャプテンとしてのラストシーズンが始まったわけだけど、

 

 

まあ去年1年間、関東全試合でて、今年は副キャプテンとなればこのまま俺が試合に出るんだろうなって思ってた。

 

 

俺が出てクリーンシート連発!!

 

2部昇格!!!

 

昇格の立役者!!!

 

 

 

もうリーグが楽しみで仕方ないし、オフでは青木君とたくさんボールも蹴った。

これほどまでにサッカーに熱が入ってた時期があっただろうか。

 

 

サッカー人生ラストって決めて、全てを賭けるつもりだった。

 

 

 

そんな人生ラストリーグの開幕直前。

 

 

 

さあ来たよー!悲劇のヒーローになるときが。

 

 

 

 

 

半月板損傷

 

 

 

 

いいね。

 

 

 

よくあるやつ。

 

 

 

なんで今?

 

 

 

なんで俺??

 

 

 

ってやつ。

 

 

 

中野で言われて頭が真っ白になった。

涙がほろほろと流れてくる。

 

 

すんごい落ち込んだ。

でも、現実を受け入れた。というか、結果は変わらないんだから、受け入れるしかなかった。

そしてそんなときも、目標だけは一度もブラさなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関東2部昇格

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

に、自分がプレーヤーとして貢献すること。

ここめっちゃ大事

 

 

だから、その目標を実現するために

自分に何ができるか考えた。

 

 

 

別に普通に歩けるし、復帰するまで、トップとセカンド両方の練習に出てみた。

 

 

そしてGK練習では苦しいトレーニングをする仲間に声をかけ続けた。

ゲンさんの練習は、怪我で自分の番がこないってわかっていればいくらでも鼓舞できた。笑

 

 

グラウンドでHIITもたくさんやった。

 

 

でも、正直これは全てパフォーマンスでしかなかった。

個人的に、チームのためと自分のためは表裏一体だと思っていて、

チームのために“動いてる風”にして、自分の株を上げてやろうって思っていた。

いわゆる「見せ方」「見られ方」なのかな。

 

 

復帰したときに応援されるように、試合に出るべき人って思われるように。

 

 

 

動機はこんなんだけど、結果的にチームのためになっていれば一石二鳥。

 

 

 

その程度の思考。

 

 

青木君が自分以外の誰かのためにとか思ってるとき、俺は自分が試合に出ることを最優先に考えていた。

 

 

関東2部昇格とかいう目標を掲げながら、

結局、自分が大事だった。

 

 

 

というより、自分が出て関東2部昇格しないと気に食わなかった。

まあプレーヤーである以上、仕方ない感情でもあると思うけど。

 

 

 

 

 

そんな中、関東リーグが開幕した。

 

 

出てなくても

本気でチームの勝利を願ったし、本気で応援した。

 

チームが勝てば本気で嬉しいし、負ければ本気で悔しかった。

 

 

 

なのに、チームが勝った日だけ、家に帰ってから涙がこみあげてくる。

 

死ぬほど悔しかった。

 

 

勝ってうれしいのに、悔しくて泣いている。感情が意味わからなかった。

 

俺には、悔しいを嬉しいとは思えなかった。

悔しいは苦しいだった。

 

 

去年連勝できなかったくせに連勝しやがる。

 

上位にいやがる。

 

 

自分が出なくて勝つなら、自分が出て負けた方がマシだった。

 

 

クリーンシートうざすぎて、3対0とかで勝つくらいなら、6対3とかで農大が勝てって思ってた。

 

 

爲岡やらかして勝て!って思ってた。

 

 

我ながらクソすぎるな、ため、本当にごめんね。

 

 

 

そんな感情だったから、爲岡が活躍して勝った日には、なんか悔しくて、彼の顔もしっかり見られなかった。

 

 

情熱の薔薇なんて歌えなかった。

 

 

自分が試合に出ることだけを目的にチームに働きかけるような人間は、自分が試合に出ないでチームが勝利したとき、



チーム内での自分の存在意義を見いだせなかった。



俺、出る幕ねえじゃん。



チームに必要ないじゃん。

 

 

ただ、何試合か戦うみんなの姿を見ていて、自分の思考に違和感を覚えた。

 

 

 

 

 

去年、俺が一年間試合に出た。

 

 

毎試合アップを手伝ってくれて、試合前にハイタッチしに来てくれるGKの仲間。

 

 

チームのためにセットプレービデオを毎週送ってくれるGeorge。

 

 

そして試合に勝ったときは毎回、ハイタッチしに来てくれる爲岡。熱い抱擁をしてくれるGeorge。

 

 

負けたとき、爲岡は必ず俺に声をかけに来てた。Georgeはどうだっけ。覚えてない。

 

 

そして実際、その行動にたくさん救われてきた。

 

 

ポジションが同じで印象に残っているだけで、他の仲間もみんなそうだった。

 

 

自分がどんな状況でも俺に声をかけ続けてくれたせいたとかね。

 

 

みんな悔しさとか苦しさとか、そういう感情を押し殺して、一緒に、チームのために戦ってた。

 

 

 

わかった気でいたが、

自分がその立場になってやっとちゃんと理解した。

 

 

 

 

それなのになんだ、俺は自分のことばかりが先行しているじゃないか。

 

 

自分が一番辛いって本気で思っていた。

 

 

 

まさに、自分だけが「悲劇のヒーロー」になっちゃって。

 

 

 

情けなかった。

 

 

 

 

ここで、思考が

「自分のためのチームへの行動」

から

 

 

 

 

「チームのために行動して、結果的に自分に返ってくればよい」

に変わった。

 

 

ようやく、「チームのため」が先行したわけだ。

 

 

 

何をしたらいいかわからないけど、自分ができることは自分の経験を後輩に伝えることだと思って、あんまり得意じゃないけど、話す機会を増やした。

 

 

先輩が自分たちの代にキッカケを与えてくれたように、

もし自分の話がそうなればいいなって思って。

 

 

 

 

あ、あともう一個理由あって、

 

ブラ会やったときに、1年生の中で4年生ってどういう評価になるのって聞いたら、町田涼介が

 

 

「新君は聖人!」

「蒼太郎は全く話題にもならない!!」

 

 

って言うから。

 

すごい悔しくて。。。

 

 

まあでも、そもそも後輩に干渉してないんだからそう思われるのも当たり前なわけで。

もし自分に伝えられることがあるなら、可能な限り伝えていこうと思ったのだよ。

 


 

寝坊とか遅刻した後輩に話しかけたり、電話したりとか今までの自分なら絶対やらなそうなことをした。 



柄にもなく、関東交流戦の前日にスタメンの後輩にラインしてみたり。

 

  

夏合宿で堀井と杉山にも干渉してあげた。

お前ら絶対覚えてないよな。堀井はES送ってくれる先輩としか見てないだろうし。

(あんまり話すの得意じゃないんだから勇気出してたんだよ。)

 

 

 

もちろん復帰してからは、ピッチ内でも「チームのため」に努めるようにした。

 

練習での声掛けも意識した。俺も聖人さんみたいに少しでも影響力を持てるように取り組んだ。

 

 

 

火曜の上げ日に膝が痛くても、途中で4年生が逃げたら、後輩に示しがつかなくなると思ったから、逃げずにやりきった。

 

 

ヘロヘロだったけどね。

 

 

振り返れば、大したことはできてないし、受け取る側がどう捉えたかはわからないけど、これが俺にできる最善の「チームのため」であった。

この「チームのため」が最後、自分に良い形で返ってくると信じて、取り組み続けた。

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

関東リーグ再開の専修戦、やっと自分の番が来た。

 

チームのために戦う準備はできていた。

 

 

そしてそこにはもう、自信しかなかった。

 

 

 

根拠がない自信とかじゃない。

 

 

 

自分の取り組みが、経験が、思考が、プレーが

特にこの1年間の積み重ね全てが根拠だった。

 

 

 

 

失点するイメージなんて1㎜もなかった。

 

※4-3で勝ったものの、2失点に関与。

 

 

それでも楽しかったし、ネガティブな感情なんて一切なかった。

 

 

 

 

ついに100%持病を克服したわけだ。

 

 

学年ミーティングだけは今も嫌だけど。

 

 

 

 

そしてチームはそこから5連勝した。

全ての試合で、「チームのため」に戦った。

本当に命を懸ける思いでピッチに立ってた。

1年前、関東リーグに出てた時とは、心構えが違っていた。

 

 

 

 

 

 

作新までオフ返上で応援に来る同期。

最高だった。

そんな人たちのために戦わない選択肢なんてなかった。

 

 

 

引退が近づくにつれて、どんどんチーム愛が、同期愛が強まっちゃう。

この仲間と、昇格したい。優勝したい。

 

 

 

 

 

そして無事、昇格を決めた。

 

 

 

 

 

悲願の昇格確定直後の建悟との喧嘩は本当に要らなかった。あほすぎた。

 

そのせいで情熱の薔薇全然歌えなかった。くそ。

 

 

 

 

 

でも、Georgeとか、新とか、同期が泣いているのを見たり、せいたが「背中デブ」「スタンダード」とかしょうもないこと言わないで、アツアツの抱擁してきた時点で、もう無理だった。

 

 

涙が止まらなかった。

 

 

この仲間とこの景色が見たかった。

 

 

こいつらのために戦ってよかった。

 

 

 

「チームのため」がこれ以上ない形で「自分」に返ってきた。

 

 

 

 

その時、農大に入って、この仲間と過ごせてよかった。

サッカーをやめないでよかった。

と心の底から感じた。

 

 

 

サッカー人生、特に大学サッカー4年間の中で、様々な感情を経験して、人間として成長できた。

人としての深みがでた。

 

 

 

その感情、経験の全てにありがとう。

 

 

 

この実感だけで、自分の4年間を、18年間のサッカー人生すべてを肯定できる。

 

 

 

 

そして、引退試合、逆転勝ちしちゃうかあ。

 

終わり方きれいすぎるよ。

みんなありがとう。

 

 

 

 

ありがとうサッカー✌

 

 

 

後輩たち、

 

 

「どうしようもない代」だった俺らが「昇格した代」になったわけだ。

 

引退試合での4年生の活躍も記憶に新しい。

みんなからみて今年1年がどう映ったかはわからないけど、

 

この1年を美化しすぎないでほしい。

 

優勝できるチャンスがありながらもできなかった。

大事なところで勝ちきれない。

 

それが今の農大。

 

正直1.2.3年生、全部「どうしようもない代」な気がする。笑

 

でも、気づきは早い方がいい。

 

俺らの代は全員がそこに気づいて同じベクトルを向けるのが遅かった。

なんなら最後まで同じ方向に向かない人もいた。

 

なにが正解かはわからないけど、何でもやってみることが大切だと思う。

意味のあるかわからない学年ミーティングでも、掃除でも、なんでも、まずはやってみる。

気づきを大切にしてそこから行動に移してほしい。

 

意味ないじゃんて思うのは簡単。

そうじゃなくて、自分たちで意味のあるものに変えていく。

それは捉え方と行動次第だと思う。

 

 

うまくいかなくて難しいときもある。

でもみんなは農大で4年間本気でサッカーを続ける覚悟をもって入部しているはず。

その選択を意味のあるものにして、肯定してあげられるのは、全部自分の行動だよ。

 

どうせ4年間サッカー部に所属するなら本気で取り組んで、たくさんの感情を経験して人間として成長してほしい。農大サッカー部はその環境が整っていると思う。

 

今の自分の取り組みで卒業ブログになにを書けるか考えて。

卒業ブログで自分の成長を自信もって書けるようになるといいね。

俺みたいに悲劇のヒーローぶったことばっか言ってちゃだめだよ。

 

 

 

 

加賀田

いい加減にしてください。

前にも言ったけど、このまま終わったらお前には何も残らない。

怪我とか言い訳にすんな。死ぬ気でやれ。そして這い上がれ。お前が関東で出てるところが見たい。

 

 

れん

あなたも死ぬ気でやれ。人の5倍努力しろ。成長はしてるけど、慢心はするなよ。

前にも言ったけど、やるからには関東で出ることを目標にしてほしい。

また飯いこう。

 

 

しょうご

考えすぎ。もっとリラックスして、サッカーを楽しんで。

そっちから連絡くれたら飯いくよ。まってるよ。

 

 

涼介

サッカーを続けたこと、農大を選んだことは良い判断だったね。ただ、これを自分なりの正解として価値を見出すのはこれからの自分だね。

農大に来てくれて本当に嬉しかったし、最終節一緒に出られて感動したよ。

もっと相手の嫌がるような怖いFWになってほしい。マジで期待してるよ。目指せ得点王!

コストコならいつでも奢るよ。

 

 

サッカーうまいんだから、そんなに悩まなくていいんだよ。うまく吐き出して、サッカーをもっと楽しんで。俺もそういう時期あったけど、積み重ねていけば最後はうまくいくから。

ご飯奢ってね。

 

 

頼りにしてたし、期待してるよ。ピッチ外で頼られがちだけど、ピッチ内で戦う姿がみたいよ。ほんとに応援してる。ご飯行こうね。絶対行くからね。

 

 

堀井さん

最終節、緑のユニじゃ無かったよね?

止められなくてごめんね。

キャプテン、頑張れよ。もっと大胆に行こうぜ、サッカーはうまいんだから、あとは迫力と影響力よ。

 

 

 

 

ここからは感謝のメッセージになるので、飛ばしながら読んでいただければと思います。

 

 

 

 

 

農大スタッフの皆様

 

児玉さん

4年間お世話になりました。自分も児玉さんのワードチョイスは面白いと思っていました。

ピッチ内外で自分たちが成長するキッカケやヒントを、たくさん与えていただきました。優勝して胴上げすることができなかったのが心残りですが、関東2部、そして1部の舞台で胴上げされる児玉さんの姿を見ることを楽しみにしています。

 

 

 

蛭子さん

どんな時も選手と向き合っていただきありがとうございました。

膝の話、児玉さんに言わないでくださったのは感謝しています。笑

勝負にこだわる姿、人との向き合い方など、本当に尊敬しています。最後泣くのは反則ですよ。。。

奥さんにビーファースト教えてもらってください。ハマりそうだった連絡ください。オススメの動画とか曲送ります!!!いくらでも!

 

 

 

ゲンさん

1年間という短い間でしたが、本当にお世話になりました。

ゲンさんの一つひとつのお話、声に何度も助けられました。私のことを、私自身よりも信じてくださりありがとうございました。自分がピッチに戻ってこられたのは、間違いなくゲンさんのおかげです。

もう少し早く出会っていたら、と書こうと思いましたが、メディシンもチューブも小鹿になるBOXも1年がちょうど良かったです!!

差し入れする機会があればOS1をケースでお送りいたしますね。

美味しい刺身、食べたいです。

 

 

 

高津さん

毎試合、膝のテーピングありがとうございました。アップの際に毎回声をかけていただき感謝しています。なぜか最終節まで膝がもったのは高津さんのおかげです!

 

 

 

徳さん、杉さん

3年間ありがとうございました!

復帰してから連絡を下さりとてもうれしかったです。

複雑なタイミングでのお別れでしたが、お二方と過ごした3年間の積み重ねがあっての今年の結果だと感じています。本当にありがとうございました。

 

 

 

読んでいただけているかわかりませんが、

小栗さん、結城先生、丸子先生

自分の膝の治療や診察とありがとうございました。

皆様の支えがあって、もう一度ピッチに戻って、目標を達成することができました。

心から感謝しています。ありがとうございました。

 

 

 

遠藤先生、野見山先生、小峯先生、嶋田先生、バディーSC千葉スタッフの皆様

私にサッカーの楽しさを教えていただきありがとうございます。

小学生でサッカープレイヤー、そして人間として成長させていただきました。

“最後は笑顔で”

自分のサッカー人生、最後は最高の笑顔で終えられました!

 

 

 

ジェフのスタッフの皆様

6年間と長い間お世話になりました。素晴らしい環境でサッカープレイヤーとしてたくさんの成長をさせていただきました。PK止められなくて申し訳ございませんでした。

アカデミーのご活躍、SNSを通じてチェックしております。OBとして本当に誇らしいばかりです。

 

 

 

中本さん

小指先輩、自分の面倒をたくさん見ていただき本当にありがとうございました。

中本さんがいなければ、今の自分はありません。常に自分の模範的な存在でした。尊敬していますし、心から感謝しています。なので、旅行に行きましょう。

 

 

りゅうと君

途中本気でうざいと思っていましたし、負けた後に「今のは忘れよ」ってヘラヘラしてるのめっちゃイラついていました。ですが、こないだの上げ日でとことん勝てないとき、あなたのその言葉が頭をよぎりました。なんか悔しかったです。ずっと俺たちに干渉して、変わるキッカケを与えてくれてありがとうございました。

別に行きたい企業じゃなかったんでES本気で書いてないっす。なんであんまいじらないでください。

 

 

廉さん

何度も救われました。この学年は廉さんが作り上げてくれました。笑

今年昇格できたのも、間違いなく先輩方からの積み重ねがあったからです。

ただ、今年のチームは俺たちのチームです。最後は自分たちで積み重ねて、勝ち取ることができました。

ドイツでプレイヤーとして輝く姿を楽しみにしております。

世界一尊敬しています大好きです。

 

 

 

幼稚園の頃からありがとう。有言実行できないことばかりで、のり弁で有言実行って書かれたのはドキッとしました。最後は昇格したし、有言実行でいいですか。

もう玄関に臭いスパイクもないし、洗濯ものからゴムチップ出てこないのはさみしいですね。長い間支えてくれてありがとう。これからは一緒にヲタ活楽しもうね!!

 

 

人当たり良いし、面白いから周りからの評判は良いけど、ずっと恥ずかしかったです。

サッカー続けろってうるさくて、わからず屋がって思ったけど、なんもわかってなかったのは自分でした。大学サッカーを続けて最高の仲間に出会って、最高の経験ができました。18年間も何不自由なくサッカーを続けさせてくれてありがとう。

両親が試合に来てくれて、試合前の挨拶で顔が見えただけで戦う原動力になったよありがとう。

 

 

 

マネージャーのみんな

あまり頼りになる4年生じゃなかったかな。ごめん。

それでも、どんな時もチームを支えてくれてありがとう。何回やっても自分ではあんなにきれいにアイシングの氷は作れませんでした。

簡単なことばかりじゃないだろうけど、あまり抱え込まず、どうせなら楽しくやってほしいと思っています。選手のサポートこれからもよろしく頼みます。

 

 

同期の方々。長くなるけど、ずっと前から、卒業ブログにはみんなのことを書くって決めてたから書きます。

 

がい

同じバイビジのお荷物だけど、上下関係があるとしたら俺の方が上です。

平国戦のガッツポーズは仲間のために戦った結果のガッツポーズです。異論は、認めます。はい。自主練で俺のキックが下手すぎてたくさん走らせてごめんね。

キックミスしても文句言わずにとりに行ってくれるからいつも誘ってたよ。

なんかサッカーにおいて若干性格が似てるところがあると思っていて、あなたの存在は大きかったよ。ピッチ内外でありがとう。

 

 

荒木

人をムカつかせる天才だね。ゆげとあなたには俺も特別な感情はあったよ。

最後、昇格の瞬間に同じピッチに立てて良かった。ありがとう。

右サイドを走り抜ける姿、頼りになったよ。

ひねくれた性格だけはどうにかしてくれ。あと試合中になんか言ってくるのもマジでムカつく。何回殴ろうかと思ったことか。

 

 

井上修吾さん

修吾、単位をくれてありがとう。

あなたがいなければ私は、もう一年、いってらっしゃいタロウ。になるところでした。

ゼミまで同じで本当にすみません。あと少し、卒業するまではどうにか面倒を見ていただきたいです。

あんまりいじめないでください。優しく面倒を見ていただきたいです。

 

 

まさし

本当に目が細いんだから。まさおの瞳の色知らねえんだよな。

あなたの努力する姿は、尊敬していました。あのまさしが関東に出てきたときはこっちまで胸が熱くなったよ。脚、本当にきれいだよね。(⌒∇⌒)

キャンプもっかい行きましょう。あの白米とハラミが忘れられないんだよ。

三桁アシストももう少しだったね。

 

 

G.KAI

言うことないっす。マジでおもろい大好き。南房総行こうね。肉つまむのやめて。

 

 

せいた

まじで一生同じイジリしかしてこないクソガキだけど、本当にありがとう。

Iリーグ城西戦のあと、声かけてくれて、その後ラインもくれて、本当にほんとーーーに救われました。怪我したときも連絡くれたね。あなたのそういう声に救われた選手は多いと思う。

俺ももっとせいたにできたことあったかなって思うこともあるけど、これがおれのスタンダードだったみたい。にっにっにっ

 

 

良潤

GK練習、アップとか、近くで支えてくれてありがとう。体連の仕事だったり目立たないところでチームを支えてくれてありがとう。教習所で途中裏切りしてごめんね。

あといろんなとこでキモイ踊りしてごめんね。

君ならわかるでしょ。ビーファーストがカッコ良いから、踊りたくなるんだよ。

 

 

George

ここで言うことは特になし。

同期でよかった。愛してるぜ相棒。

カシオレ飲むから熱く語り合おうぜ。

 

 

ため

本文ではあんな書き方したけど、ちゃんと応援してたよ笑

心から応援したいと思える選手のひとりです。最高のライバルだった。ための存在は本当に大きかった。あなたのシュートストップには本当に嫉妬したよ。

ためが調子良いと、前に道を踏み外したときに退部させるべきだった。ってGeorgeとよく話していました。笑

冗談です。戻ってきてくれてよかったよ。

あと練習中ボトルくれてありがとう。

後輩に対する接し方とか、俺と違って本当に後輩のことを思って練習を見てあげる姿、実はめっちゃ尊敬してたよ。

 

 

れおくん

バイビジのお荷物の面倒を見ていただき本当にありがとうございました。

自分も膝の怪我をして、レオ君のすごさがわかったよ。戦う勇気をもらえた。

あなたの左右両足から放たれるシュートは脅威なのに、引退試合で冷めたトラップミスしていましたね。ひとりディズニーばっかしてないでバイビジで行こうよ。

 

 

ゆげ

ちょっと、パソコンうつの疲れたから、この人をレストにするね。

 

 

ひかり

あの、同期です。先輩じゃないんで、普通に接してもらってもよいですか??

4年間俺たちを支えてくれてありがとう。

いろんなことがあったね。楽しいことも、辛いことも。でもやめないで一緒に戦ってくれてありがとう。

今年の俺の目標の一つに、ひかりを昇格した代のマネージャーにして泣かせるっていうのがあったんだけど、どう?泣いた?

最高の仲間です。ありがとう。口、おっきいね。

 

 

大輔

まじでバイト楽しかったね。バッド入ってる大輔見てるのが好きでした。にっにっ

まじめな話、チームをささえてくれてありがとう。俺の働きじゃ物足りなかったよね。ごめん。今年1年大変だったと思うけど、本当にありがとう。大輔のために戦いたい。そんな風に思える存在だったよ。

ディズニー行こうよーーー妖怪

あ、あとまたサウナ行こうよ。コモリバみたいな。

 

 

駿太

学連の仕事、毎週のミーティングとか本当にありがとう。駿太がそれに対して文句を言った姿を一度も見たことが無くて、ずっと尊敬してたよ。

マジでおもろいけど、本当に煽ってくるのうざいよね。あなたもある意味人をイラつかせる天才だと思うよ。

就活もありがとねっっっ

ケンスタのヘルメットガチで似合ってないよ。顔ちっさすぎ。あと満天連れてけよ。運転練習もいつ開催されんの?によーん

 

 

湯川

しゃちょー!

いっつも一番初めにグランドに出て、背中で引っ張っていく。それについていこうと最後の1カ月くらいは頑張って早くグランド出てました。遅いかもだけど、俺からしたら結構頑張ってたんやで。幹事やら企画やらありがとうね。実は学年会大好きでした。

あと俺のブログこの時点で1万字を超える長さなんだけど、あなたのおかげで長く感じません。マジでさんきゅっ

オーバーヘッドで脳震盪はさすがにきいたことねえよ笑

 

 

聖人とはよく言ったもんだよ。神とまで言われてんの草。

マジで無期限砲のとき、新に興味がなかった。あほやん。学年関係ないだろ。自分でどうにかせいって思って全く干渉しなかった。悪かったね。

でも、この学年、チームにあなたは必要だったみたい。更生してくれてありがとう。本当に心強い仲間だったよ。ピッチでもう一度戦いたかった。

千葉の女は良い女!!

 

 

 

 

以上です!

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、けんご忘れてた

こいつくたばんないから最後までちゃっかりキャプテンマークつけてた。

早く怪我でもして交代しないかなーって後ろから見てた。

おわり。

うそ。コイントス係とか言われてたけど、関東にキャプテンマークをつけて全試合に出場するって、簡単なことではないし、重圧もあったと思う。それでも農大を2部に導いてくれてありがとう。

ただ、東京経済戦のヘディングはまだ許してないからね。

これから頑張れ。ユニフォーム買うかどうかは、1年目の結果で判断します。

 

 

 

 

以上になります。

 

 

大変長くなりました。

 

 

そして、卒業ブログも残すとこ後2人となりました。

 

 

次の担当は、蛭子さんに暴言を吐き、前代未聞の無期限砲を食らうも、同期に助けられて、副キャプテンまで上り詰めた

 

 

ゴミ人間

性人

こと

 

新良介さんです。

 

 

 

聖人呼びも、神呼びも俺は認めねえよ。

ゴミ人間の方がしっくりくる。

 

 

 

彼の波乱万丈の大学サッカー人生。

 

エリートの彼がどのようにして落ちぶれて、這い上がってきたのか、必見ですね。

お楽しみに。



〈 思い出ショット 〉














 

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