「幸せ者」 藤田咲季
まず初めに東京農業大学農友会サッカー部を日頃より応援、支援していただいてる皆様ありがとうございます。
女癖の悪さには定評のある初田来音さんから自由奔放わがまま人間という紹介を受けました藤田咲季です。
まさしくその通りで公式戦しか出勤しない私が、果たして「農友会サッカー部所属」と語っていいのか、、大変恐縮ですが一丁前にブログを書かせて頂きます。
「幸せ者」
牢獄のような中高6年間を過ごした私にとって、大学生活はまさに夢の国だと思ってた。
好きな時間におきて、好きなことをして、やりたいことが出来て、、大学生活のバケットリストなんて腐るほどあった。
そんな矢先、コロナ渦になった。高校の友達とテレビ電話してばかりで大学の友達なんて出来るわけなくて寝て起きて、何も生産性のない大学1年生を過ごしていた。
どうしようかと考えていた時、久我山在住の以前より顔見知りだった隆利(高校は立正大湘南)に「とりあえず見学来なよ!」と話しかけられて、福生グラウンドに見学に行った。
見学に行ってみると同期や先輩が歓迎してくれて、なんかたのしそう!大学生活充実しそう!と感じてその場で入部を決めた。
なんとなくな理由で入部を決めてしまった私は、マネージャー業務をなめすぎていた。グラウンド業務は勿論、SNS、モチベーション動画など業務は多岐にわたっていた。私の入部当時は今のマネの人数の半分しかおらず、慢性的な人手不足だった。また、性格上先輩に頼るということが苦手な私はなんでも「やります!」と言い、気づけば自分のキャパを超えていた。
入部して半年程経ったとき、私の中で何かが壊れた。部活前はトイレに行って心の準備をしないと部活にいけなくて、なぜか夜は泣いてしまうような日々が続いていた。何度「同期マネがいたらなあ」と考えただろうか。誰かにいじめられていたとかは全くなかったが常に気を遣っていて悩みを共有する友達が部内に1人もいなかった。家族にも、高校の友人にも、バイト先の人にも「早く辞めろ」と言われた。選手達から「よくマネできるね」「本当、大変だね」「俺だったら絶対やらない」というような言葉を言われる度、当時の私にはぐさぐさ刺さった。
ある日、睡眠時間3時間で朝練に行き、そして授業中は爆睡というルーティンをしていたら教授に「ずっと寝ているね」と怒られた。その時はっとした。自分は何のために両親に高い学費を払ってもらって大学に行かせてもらっているのか。なんのために覚悟をきめて教職をとったのか。
どちらの理由も、確実に「サッカー部マネージャーをやるため」ではないと気がついた。
その日から本気でやめようと思った。まず、さりげなくたかくんに相談した。答えは「いいじゃん、辞めちゃいなよ、辞めたらたのしいよ~」と言われた。すごく心が軽くなった覚えがある。無意識に私がマネにいないとだめだと謎の責任感があったが、たかくんが軽く捉えてくれたおかげで、「私がいなくてもサッカー部は活動を続けるし、私の代わりなんて沢山いる」と気が付いた。
次に和田さんに相談した。
答えは、「絶対に辞めないほうがいい」「マネージャーは辞めても何かしらでサッカー部と関わりを持った方がいい」と言われた。
それを聞いて、確かにここまで頑張れたことを途中でやめるのはもったいないし、何か縁があると考え、立場を変えてサッカー部に関わっていく方法を模索した。
(和田さん、あの時は止めてくれて本当にありがとうございました。和田さんがいなかったら確実に辞めてました。)
そこから「運営担当」というポジションへ、山下さん(当時の運営担当)に相談しながら移った。
「運営担当」が楽だったかと聞かれると決してそうではない。マネージャーの時よりも責任が何十倍も増えた。私の連絡ミスや書類提出ミスで公式戦が行われない可能性と常に隣り合わせで、ハラハラだった。でもなぜか私には合っていた。
マネージャーの時にはわからなかった、公式戦がいかに色んな人の協力のもと行われているか、選手が思い切りサッカーを行える状況がいかに奇跡的なのかに気づかされた。
運営担当になると公式戦の度、勝ち負け以前の「当たり前に試合が始まり、何事もなく終わるかどうか」が何よりも重要だった。
勿論勝ってほしいけれど、私にとって勝ち負けは重要じゃない。
運営担当、監督、主審、副審、四審、MC、関東学連、会場医事担当、保護者の皆様の協力の下行われる試合で、選手のみんなが思い切りサッカーを楽しんでくれること、色んな感情を共有してサッカー人生を充実させてくれること、その土台作りに関われることが私の何よりのやりがいだった。
部活動に所属するマネージャーやサポートする立場の人々には共通して聞かれる質問があると思う。
「なぜやっているの?」
私自身、約4年間を通しての課題であった。
なぜ、なんのため、、、何回自問自答したかは分からない。
でもやっと最近答えのようなものにたどり着いた。
それは
「お金に替えられない、学生スポーツの価値を理解しているから」だと思う。
みんなが言う「チームのために」の意味が入った当初は分からなかった。
でも今ならわかる、どれだけマニュアル作成に時間がかかっても、試合当日にイレギュラー対応を求められても、関東学連の方からご指導を受けても、”頑張ろう” と思うし、”頑張りたい” とも思う。
それだけ学生スポーツには不思議な力がある。
みんなの成長に寄り添い、サポートした約4年間、楽しいことばかりではなかったけれど、この答えに気づけた私は間違いなく幸せ者だと思う。
大学1年生の私に、あの時のなんとなくは間違いないよ、入って正解だよと伝えたい。
長く拙い文章ではありましたが最後までお読みいただきありがとうございました。
ここからは、お世話になった方々へ感謝を申し上げたいと思います。
山下さんへ
運営のことを0から丁寧に本当にやさしく教えて下さりありがとうございました。同時に4年の引退まで見届けて下さりありがとうございます。沢山のシーズンを運営委員として共有出来て嬉しかったです。いつも姿が見えると、とても安心していました。社会人になっても相談させてください!!
運営担当のみんな(耕輔・大輔・駿太・葵作)へ
手探りなことが多かったし沢山迷惑をかけたけれど一緒に運営をやってこれて本当によかったです。選手として複雑な感情もあったと思うけれど文句ひとつ言わず最後までやり遂げてくれてありがとう。大輔は1年間競技お疲れ様。そわそわしてる大輔が通常運転だと最後の方に気づけてからは、とても安心して競技を任せることが出来ました。大輔がサッカー大好きなことを知っているので選手としてもラスト1年は悔いなく終えてほしいです。正確で仕事上手な駿太の記録はとてもスムーズで心強かったです。パーツイケメンの座はなんとしても死守して欲しいとおもいます。本当にありがとう。葵作はアウェイの時も記録に率先し入ってくれてありがとう。マネージャー兼任は大変だと思うけど、みんなで協力して頑張ってね。
耕輔へ
凸凹コンビだったけれど、最後までやり遂げられてよかったです。へきちゃんだけは、まだ納得できていない部分があるけれど、しょうもない嘘ばっかりつかれたけれど、今となってはいい思い出です。楽しかった、沢山笑わせてくれてありがとう。
マネージャーの後輩達へ
1人1人、マネージャーにしかわからない悩みが絶対にあると思う。わたしは抱え込んでしまったけど、みんな素敵な同期がいると思うので絶対に抱え込まないでね。自由奔放わがまま人間の私からのアドバイスはサッカーだけじゃない、大学生活にやりたいことも絶対に叶えてほしい!です。みんなでご飯いこうね。
ひかりへ
ひかりがいなかったらやっていけてなかったと思う。
1人なのに入部してくれてありがとう。バイト誘ったらすぐ入ってくれてありがとう。
入った当初から上下関係がいい意味でなくて、色んな悩みや楽しさを共有したね。様々な場面で私が気まずくならないように気も遣ってくれていたね、ありがとう。最高学年として大変なことも多くなると思うけど、ひかりなら絶対大丈夫だから自信を持ってね。同時に学生のうちにやりたいことも諦めずに挑戦してみてください。
あと、マイナスのとこバイト入ってね。
スタッフの皆様へ
約4年間、本当にありがとうございました。アウェイのときは毎回、「今日は家近い?」など気にかけて下さり、運営でトラブルになった時も、優しく素早く対応をして下さり本当に助かりました。来シーズンからの農友会サッカー部も期待しています!
久我山の先輩方へ
なんだかんだいつも気にかけてくれていた久我山のお兄ちゃん達(たかくん、ひでくん、翔太)、ついに私も引退です!年に1回くらい開催される(少なすぎ)久我山会でいつも温かい気持ちになっていました。皆様のおかげで続けられました。ありがとうございました。
後輩へ
新人戦時は親友として帯同した良介(顔まじまじ見るのやめて)も、会計としての自覚と責任が欠如気味の凱も、さみしそうな演技をしてくれる弓気田葵も、常に私の「調子」を気にかけてくれる、なんでも話せる慶人も、下ネタしか話してくれない可愛い可愛い希も、謎にさきちゃん呼びのハイタッチ吉岡も、この前誕生日だった浦岡も、OFFに女の予定入れる奴が嫌いな中条も、自意識過剰だけど恋バナするなら絶対この人・taketakecityも、カラオケで全女落とせると思っている(私は落ち済)シンガー長谷川も、ここに名前のないみんなも大好きです!サッカー頑張ってね!
自分からご飯に誘えるタイプではないので誘ってください。奢ります。
同期へ
ありきたりだけど同期の活躍が一番嬉しかったです。高学年になるにつれて楽しいだけじゃない、一人一人が色んな想いを抱えてチームのためにサッカーをしているのが伝わってきて、チームのために動くことの意味をみんなが教えてくれました。私が独りぼっちにならないように常に気にかけて、色々誘ってくれてありがとう。これからもよろしくね。
明日は、村上太一選手です。共に教職をとり教育実習を乗り越えた太一選手、普段熱い思いを語らない彼ですがどんな想いをぶちかましてくれるのか乞うご期待です。
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