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2025

4年生引退ブログ〜鈴木悠〜

4年引退ブログvol.3

『自分じゃない誰かのために』

鈴木 悠(マネージャー)





まずはじめに、日頃より東京農業大学農友会サッカー部を応援してくださっている皆様に心より感謝申しあげます。



髪切ったね?どこで切ったの?こうたろう?という会話がよく、選手から聞こえてくる、散髪上手なこうたろうから紹介預かりました。



今まで何度もBBQをやってきたので、どのタイミングの時に肉を全部持っていったのか記憶に無くて。

焼肉屋でバイトしてるので、肉が食べたくなったらいつでも来てください。サービスします…



選手みたく面白い紹介が出来ず申し訳ない気持ちでいっぱいですが許してください。




引退から2週間以上の月日が流れ、グラウンドに行かなくなり、スケジュール帳から緑色のサッカーマークの予定が消え、毎日のように鳴っていた部活動のLINEを見ることがなくなり、ようやく引退を実感しております。




まとまりの無い文章ですが人生最初で最後の引退ブログ、読んでいただけますと幸いです。




〜自分じゃない誰かのために〜




私が「マネージャー」というものに興味を持った日は鮮明に覚えている。7年前の中学3年の夏、3つ上の兄の部活動の引退試合を母と見に行った時だった。スポーツの種目こそ違っていたが、そこには選手のために懸命に働くマネージャーの姿があった。その姿は当時の私からしたらとてもキラキラしていて、その日から自分もマネージャーをやりたいと思うようになった。



高校できっとマネージャーをやる道を選んでるんだろうなって思っていた矢先、私が進学した高校は共学であったものの、女子の割合が圧倒的に多い”ほぼ女子高生だったため、マネージャーの夢は自然と消え気づいたら中学から続けていたバドミントン部に入って3年間を過ごしていた。



大学生になったら、サークルに入って、土日は友達と遊んで。そんな、絵に描いたような大学生活を送るものだと、ずっと思っていました。


でも、私の高校から農大に進んだ人は一人もいなくて、何もかもが初めてで、知り合いもいない環境。

また、家から学校まで片道1時間半以上ということもあって、慣れない毎日に心も体もついていかず、

入学したばかりの頃は通学中に体調を崩すことも少なくなかった。


そんなとき、大学で出会った友達がサッカー部のマネージャー見学に誘ってくれた。

その瞬間、ふと、自分が本当はずっとやりたかったことを思い出した。大学生活は最後のチャンスだ。

ここで一歩踏み出さなかったら、きっと後悔する。そう強く思った。

そこからは不思議なくらい物事がスムーズに進み、私は、サッカー部のマネージャーをやることを心に決めた。



これはもう私たちが何度も話してきたからこそ、みんなが知っていることだと思うが、私たちの代のマネージャーは最初6人もいた。


だからこそ、先輩と〜とか選手と〜といった問題が起きるより前に、まず同期間で壁にぶつかることの方が大きかった。今思えば、何が変わるのか分からないような内容でミーティングを何度も重ね、泣いて、また先輩に怒られて…そんな日々の繰り返しだった。


それでも、1年生ながらに先輩の指示に従いながら、がむしゃらに、そしてどこか他責な気持ちのままマネージャー生活を送っていたと思う。


そこに加えて、要領がとても悪かった私は、大学の勉強にもついていくことができず、1年からありえない数の単位を落としまくり、ついには1年生なのに教授の研究室に個別で呼ばれてお説教を受けたこともあった。

そのとき「選手のお世話してるだけじゃ大学生活は成り立たないからね」と言われて、モヤモヤした気持ちになったのを今でも覚えている。

そんなこと言われた教授のもとで、まさか今、自分が研究をしているなんて、そんな世界線もあるんですね、阿久澤先生。見てないと思いますけど。(笑)



そんな中で、1年生の終わりに私の中で少し変わる出来事があった。

今でこそ、SNSに載る画像や素材はマネージャーが一から集めて編集しているが、私が1年生の頃は外部の方に編集を依頼し、私たちはそのデータを投稿するだけだった。ちょうどその外部の方との契約が切れるタイミングが訪れ、この先、誰がSNS用の画像を作るのかという話が上がった。


その時、部活に大きく貢献できていないと感じていた私は、思い切って画像編集を引き受けることにした。そこから私の画像作りが始まった。

それからの1年間、Instagramの全ての投稿やゴール画像を任され、どうすれば一目で情報が伝わるか工夫しながら、必死に作り続けていた。


そんなこんなで、この担当を1年ちょっと、ずっと続けていた。

しかし、あまりにも(今思い返しても本当に、あまりにも)ミスを立て続けに起こしてしまうことが多かった。

それに加えて、身だしなみも整っておらず、周りに迷惑をかけていた。


そんな中で下された、3年生マネージャー1か月休め宣告。

あの時の自分は、なんで私たちがと、愚痴と涙しか出てこなかった。人生で初めて泣き疲れ寝をした。

もう一度マネージャーとしての自分を見つめ直すための期間、正直、このまま辞めてしまおうかと初めて本気で思ってしまうほど追い詰められていた。


それでも、今まで必死に頑張ってきた過去の自分、そして、何よりマネージャーの心を動かしてくれる選手の存在が、もう一度マネージャーとして続ける決心をさせてくれた。



そして迎えた4年生。

この時期になると、同期の選手たちが目に見えて変わっていく瞬間が増えてくる。同期マネージャー同士でも、話題に上るほどだった。


それに比べて、私自身はあの期間から突然劇的に変われたかと言われれば、正直そうではなかったと思う。

でも、そんな私にも最後に変わるきっかけを与えてくれた。今思えば、あれが自分にとっての転機だったのかもしれない。


残りの時間、選手のために出来ることをしよう、そう思わせてくれたのは紛れもなく、みんなのおかげだったよ。



4年生になると有難いことに関東リーグのベンチに入らせて貰える機会が多い。


そんな時は、関東メンバーのことをよく理解して行動することを、心がけた。

試合直前にカラーテープを使う選手には予め用意をしておく、メニュー後にスティックが必要な選手のために常備しながら必要な時に水と一緒に渡す。周りに置くボトルは準備し終わったあと極力選手が飲まないように隠しておく。


バックアップが周りの水を置いてくれるから、どこに何本ボトルを置くかリスト化して、カゴに貼る。


日々の練習の時も、選手の待つ場所が分散されている時は自分がボトルを運び、渡すことを心がけ、普段アイシングする人は頭に入れておいて、アイシングの準備をする。トレーニング中に異変があった選手には終わったあとにアイシングの有無を確認する。


マネージャーとして当たり前のことだと言われたら事実に過ぎないが、全員にじゃなくていい、この行動が自分じゃない”誰かのために”なってくれれば、それでいいそう思いながら1年間過ごした。



2025.11.16 マネージャー最後の日


いつもより大きな声で響く応援の中、なかなか点が動かない状況で、ずっと緊張していた。


後半、残りわずかのところで1点が決まった瞬間は、今でも忘れられない。これまでのゴールの中で一番嬉しくて、ベンチで思わず飛び跳ねてしまった。


最後に、愛してる農大を歌った時、泣いている社会人メンバーの姿を見て、今までグラウンドの外でしか泣いたことがなかった私が、初めてグラウンド内で涙が出た。




4年間マネージャーをやり続けて感じたこと。

自分にはサッカーはできないけれど、嬉しい瞬間を選手と一緒に分かち合い、喜べること。それは、最後まで続けた人にしか分からない特別な気持ちで、お金にも何にも変えられないものだと思う。


マネージャーという仕事は、自己満足でしかなくて、見返りを求めてはいけないと思って4年間過ごしてきた。それでも、最後に今まで私たちがやってきたことの意味をくれた瞬間があったことが、何よりも嬉しかったです。



あの時、マネージャーをやろうと決めた自分の判断は間違っていなかった。

農大に来て、サッカー部のマネージャーをやることを選び、そこで出会った人々や経験した感動、喜び、全てが、私にとってかけがえのない大切な宝物です。





最後にはなりますが、私のマネージャー生活に関わってくださった皆さまに感謝の気持ちを伝えさせてください。



農大スタッフの方々


4年間ありがとうございました。グラウンドの中や外でもマネージャーのことを気にかけてくださった、おかげで何不自由なく業務を行うことができました。




保護者の皆様


応援ありがとうございました。農大には保護者LINEグループがあるため、そこで直接綴った思いにたくさんの反応をいただけて嬉しかったです。


堀井ママ、 いつも試合に足を運んでくださり、試合後にはマネージャーの私たちにまで気を配っていただき、本当にありがとうございました。最終節では素敵なプレゼントもありがとうございました。改めてお礼を言わせてください。



先輩マネージャー方


かりんさん、かんなさん、あやきさん


自分が1年生のときに背中を追いかけていた先輩方の立場に、最終的に自分が立つことになったのがあっという間すぎて、最後まで実感がありませんでした。

かりんさんとかんなさんとは学科が同じこともあり、部活以外でもためになる話をたくさんしていただき、今の私があるのはお二人のおかげだと思っています(笑)。

引退後も応援に来てくださって、本当にありがとうございました。

かりんさんとは研究室でたまにお会いしてお話しできる瞬間がとても嬉しいです。

残りの学生生活は短いですが、これからもよろしくお願いします。


さきさん

福島合宿のマネージャーミーティングのときに、一言刺さる言葉をくれた時にさきさんの凄さを実感したのが今でも忘れられないです。関わる時間は少なかったと思いますが、それでも、マネージャーとしての背中を見せてくださって、本当にありがとうございました。


ひかりさん

時に厳しく厳しく厳しく時に優しく優しく私たちの代を指導してくださりありがとうございました。私たちのことを同期のように接してくれて、引退したあともご飯に連れていってくれる1番お世話になった(なっている)先輩です。ひかりさんのように影響力のある先輩には、なれなかったけど、ひかりさんに憧れて背中を追いかけ続けた4年間は私にとって価値のある4年間になりました。これみたらお家行かせてください。(笑)



後輩マネージャー


3年生マネージャー

まずは、ここまで誰1人欠けることなく着いてきてくれてありがとう。過ごした時間が長かった分、たくさんキツイことも言って、それでも真剣に向き合ってくれたみんなには本当に感謝しています。


かれんとは、よくふざけてひかりさんに怒られるっていうお決まりの流れがあって、あの雰囲気が本当に面白かったね。

ねおは、仕事が直属ということもあって、強い言い方をしてしまった時もあったけれど、いつも私以上のクオリティで仕上げてくれて、本当に頼もしい存在でした。残り1年、どんなものを作り上げていくのか楽しみにしています。

ゆいは、応生仲間として勉強の大変さを共有したり(比べ物にはならないけれどね)、いろんな話をしたね。残り1年も変わらず応援してるよ。


残り1年、今以上に大変なことや、壁にぶつかる瞬間が必ずあると思う。

でも、そんな時は3人だけで抱え込まずに、まわりにいる頼れる同期をたくさん頼ってほしい。

そうやって支え合いながら、残された時間を、自分たちが本当にやりたいことで満たされた、充実した1年にしてね。



2年生マネージャー

素直で仕事熱心な2年生、最後の合宿は同じ部屋なこともあって楽しかったね。


わかなとは、ベンチカメラのペアが多くて試合の日はよく一緒に会場まで行って準備した思い出がいっぱいあるね。

めいとは、2人でawayに行くことが多くてよく一緒に帰った思い出があるね。真夏の青学戦の練習試合きつかったね。


3年生になったら、上からも下からもいろんな重圧を感じる瞬間があるかもしれない。でも、どんなときも自分の気持ちを大切にしてね。ひとりで抱え込まず、たくさんの同期を頼りながら、自分らしく頑張ってほしいです。



1年生マネージャー

短い間だったけど一緒に練習や遠征に行く中で、たくさん話して、2人のこと知れてよかった。


みりちゃんとりりなちゃんは、それぞれが相手の持っていない魅力を持っていて、2人の力が合わさることで、もっと素敵なものが生まれる気がしています。だからこそ、来年からのSNS活動がとても楽しみです。応援してます。



 私は就活の時に「尊敬している人は誰ですか?」と聞かれたら、必ず“選手のみんな”と答えていました。私自身、小さい頃からずっと続けてきたものがなかったからこそ、長い時間サッカーに打ち込んできた選手の姿を、本当に尊敬していました。


いつもマネージャーのことを気にかけてくださって声をかけてくれた先輩選手、はるかさん!って駆け寄ってきてくれる可愛い後輩たちの存在にもたくさん救われました。



そして、4年間、嬉しいことも苦しいことも全部一緒に乗り越えてきた同期のみんな。どんな時も支え合ってきたからこそ、ここまで走り切れたと思っています。みんなの存在が、笑顔が、私の太陽です。みんなが書いてくれたサイン入りポスターは我が家のリビングに飾ってあるよ(笑)



最後の年、同期ブラザーを選んだ希。社会人リーグで最後まで10番を背負って戦う姿を近くで支えることが出来たのが何よりも誇りだよ。


カメラが大好きな竜太。後期は一緒にポスター作ってくれてありがとう、明るい雰囲気に何度も救われる瞬間があったよ。


関東のハーフタイムの主務中にトイレに行った賢人。真夏の周りの水変え大変だったのにいつも行ってくれてありがとう。マネージャーが1人ベンチの時はギリギリまで残ってくれて気にかけてくれて、その優しさに何度も救われたよ。


パン屋のすぎ(みんな言ってるから言う)。毎回、関東ゼリーに、はるかが似顔絵を書いてたんだけど気づいてたかな?選手インタビューの返信が公式LINE並に早くて(助かりました)何に対してもまっすぐなその姿勢に何度も心動かされてたよ。


何言ってるか分からない時が多い戸部。他のマネージャーが今、試合何分か言った直後に、私に試合の時間聞いてきたときは驚いたけど、いざと言う時は前に出て自分の意見が言えることすごいなって思ってるよ。


我らが10番のはせ。4年生になってチームのために動いてる姿を見て、私が変わろうと思う瞬間をくれました、本当に。関東リーグのラストで戦う姿は私の記憶にずっと残ってるよ。


唯一無二のキャプテンのほりい。優しくて、いい意味で主将ぽくなかったけど、裏でマネージャーのこと気にかけてくれて、たくさん考えてくれてありがとうの気持ちでいっぱいだよ。


いっつもボケてるけいと。初めて会った時は、怪我をしてたからこそ、最後に関東で活躍してる姿を見れた時は本当に嬉しかった。久しぶりにラーメン食べた時の顔も忘れないよ(笑)


泣き虫のひびき。生きるのが上手くて、なんやかんや1番熱くて、チーム想いだなって心で思ってたからこそ、引退の日に泣いてた姿見て嬉しくなっちゃったよ。


逆張りの雄大。関東リーグで戦ってた瞬間も、社会人リーグで最後に笑ってた笑顔も全部、私の記憶にあるよ。ちょっと口が悪いけど周りがちゃんと見えてるところ凄いなって思ってるよ。


唯一のキーパーのこうたろう。キーパー陣の水を変えに行くときに、いつもスパルタ練をこなしてて本当に凄いなって思ってました。あと、雪かきのことネタにしすぎね(笑)



最後に同期マネージャーへ


一言で片付けられないほどの4年間を走り抜けることが出来たのは間違いなく2人のおかげだと思ってるし、この4年間を走りきれるのは、うちらだけだと思ってる。ふざける、あいさくとはるかを、優が遠くから呆れた顔で見てるこの3人のバランスが大好きでした。真冬の大東文化大学4本も、真夏の2面練も、毎回優が勝つ男気じゃんけんも、全部全部大切な思い出だよ。早く3人でご飯の予定たてよう。


あいさく

マネージャーという仕事だけでも大変だったはずなのに、そこに学連の仕事まで加えてチームを支えてくれて本当にありがとう。

見えないところでの苦労もきっとたくさんあったと思うけど、あいさくがいてくれたおかげで助かった場面が数え切れないほどあったよ。

4年間ほんとうにありがとう。


優とは唯一学科も一緒で部活以外でも一緒に過ごす時間が多くて、たくさん救われすぎた瞬間が多くて感謝してもしきれないよ。今じゃ研究室もお隣で、はるかが、まず優の研究室を覗いてお話するのがいつもの流れ。

お互い初めての朝練見学の日が一緒で、そこで連絡先を交換して一緒に授業まで朝ごはんを食べたのも覚えてる。

私には持ってないものを全部もってて、優しくて、たくさん周りを見てて、選手のことをたくさん考えて行動できる頼れるお姉ちゃんみたいな存在だったし、戦友でもあったね。

合宿バスの中ではいつも窓側にはるかがいて、その隣に優がいて、沖縄合宿の二人部屋ではYouTubeを見ながら将来の理想像を語って、長風呂したり、遠征後のコンビニ、ご飯とにかく思い出がいっぱいだね。

でも、一緒に時を過ごしていくうちに、私には悩んでいた優を支えることが出来なくて、たくさん追い込ませて考え込ませてしまった時もあって、ごめんね。3年生のはじめ、優がキャパオーバーって言った時に、たくさんのものを1人で抱え込ませてしまったんだなって、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。でも、休養中にご飯に行ったり、たくさん話して、お互いの気持ちに触れて、楽しく笑いあって、2人で再スタートをきるってなった時、そこからまた優との距離が近づいた気がするよ。

そこから2人でもがいた1年半、私は優がいたから、部活も研究室も頑張れたんだなって心から思ってる。

これからはずっと隣にいることは出来ないけど、私たちが4年間、隣にいて色んなものと戦ってきたことは一生色褪せないよね。これからも心の中でずっと隣に居させてね。優のことがほんとうに大好き。4年間ありがとう。



お母さんへ

4年間ありがとうございました。

大学生になっても部活をやりたいと言った私を否定せずに、ずっと応援してくれてありがとう。朝が本当に苦手な私のために、朝練の日でも一緒に早起きして送り出してくれたこと、当たり前じゃないのにいつも支えてくれて感謝しかないです。

お母さんがいてくれたから、この4年間を最後まで頑張ることができました。本当にありがとう。これからも見守っていてください。




最後まで読んでいただきありがとうございました。





次は、何言ってるのか分からないけど、あつい男、戸部悠太選手です!


引退試合の日のボトルに書かれたの答え合わせをする時が遂に来たね。


引退試合の前日、はるかと優が話した戸部のことは、うちら的に1番チーム想いなのは戸部だよねって話してました。



LINEのホーム画がずっと同期の写真で、チーム愛に溢れている戸部はどんなブログを書くのかお楽しみに!



〈思い出の写真〉

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