日頃より東京農業大学農友会サッカー部を応援してくださっている皆様に心より感謝申し上げます。
本日のブログは3年マネージャーが担当させて頂きます。
ついに始まった新企画、
部員対談 〜選手のホンネ〜
昨年からずっとこの企画を始めたかったのですが、他の仕事で手いっぱいで手が出せず、、、
後輩がたくさんの仕事を担ってくれて、私自身の仕事がだいぶ減ったため、始めることができました?
今回の対談ブログはこの2選手です!
1人目は、農大の千切豹馬こと岩永隆利。
キレキレのドリブルが魅力。
副主将を務めていて同期を笑顔にさせる力や後輩に気にする姿勢が素晴らしいです。
2人目は、農大の最終秘密兵器こと立川廉。
怪我により、大学の3年間のリハビリ生活を余儀なくされた彼ですが、トラップの柔らかさやワンタッチパスは、チーム内トップの呼び声が高いです。
主務を務め、チームの為に惜しまない自己犠牲心は全ての部員が見習わないといけません。
今回はそんな2人の普段聞けない話を本音で語ってもらいました!
文字数なんと7000字!
それでは、スタート▶️
―入学時のお互いの印象は?
岩永
FC東京のユースで、そもそも廉は有名だったから知ってて、すげえやつとやれるって思った。
純粋にねこれ(笑)
立川
俺は最初に農大の練習に参加した時に、隆利と共通の知り合いがいたから隆利から声をかけてくれて、やんちゃなイメージがあったかな。
結構遊んでたじゃん(笑)
でも、遊びながらもサッカーちゃんとやってるって印象だったかな。
―進学先を農大に決めた理由などをお聞きしてもよろしいでしょうか。
岩永
おれは5個上の先輩が中高大で、俺と同じルート(FC渋谷→立正大淞南高校→農大)をたどっている人がいて。
全然知らない人なんだけど、それを見て俺農大しかないなって思った。
家から近いとかは書かないでほしいんだけど(笑)
セレクションのときも三浦さんと面談してぜひ来てほしいって言われて、
それでここだなって、俺はここしかないなって来た感じ。
立川
俺は高校のころずっと怪我してたから、なかなか自分のパフォーマンスがあがってこなかった。
大学選びってなったときに、関東2部の大学だと試合に出てる選手とか、経歴のある選手をとる傾向があって。
他の大学も考えてたけど、とりあえず東京都1部にいた農大の練習に参加してみようと思って参加したら、農大の雰囲気がすごく自分の中では新鮮で良い雰囲気で、ここでサッカーやりたいと思ったというか。
人が良いなって一番最初の印象で。
そのあと関東1部2部の大学に練習参加行こうかなっていうのも考えてたんだけど、農大にきた時点でここだって感じて、もう他の大学には行かずに農大でやろうと思った。
スポーツ推薦ではなかったけど勉強して、公募推薦で入れば良いかなって思って。
農大に行きたいって思いは強かったかな。
岩永
おれもそうかな。
―4年生はこの4年間で大きく変わった学年かなと思うのですが、変化のきっかけはありますか。
岩永
コロナ世代で1年生の時、農大で1回も練習したことがなくて、ただ練習会にずっと参加しているようなイメージだった。
農大のグラウンドが使えるようになってからも、カテゴリーが違かったりして、話す機会がなかなかなかった。
2年になってから、初めて学年でミーティングをして、そこで少しみんなの意識が変わったかな。
あとは、2年の最後に学年会をきっかけに変化があった感じがある。
立川
俺らの代はやめる選手がとにかく多くて、合計5人やめて、そこに対する危機感は常にあったかな。
入った段階でなかなか個性の強いやつが多いから、チームとしてどうなっていくのかなっていう不安は最初からあって。
1.2年生のときはそれでも、上の学年の人たちが引っ張ってくれるから、それでいいなって思ってた。
でも、2年の途中くらいからいよいよ上級生になるってなったときに、やっぱりこのままじゃまずいなって思って、ミーティングとかを意識的に入れてって少しずつ変わっていったって感じかな。
危機感がみんなに合ったから、少しずつ変わってこれたかなっていうのはある。
―大きく変わったのは2年から3年になるタイミングなんですね。
岩永
そうだね。その前は他人に干渉してなくて、チームメイトにすら干渉してなかったよね。
俺すらもしてなかった。
立川
本当にもう同期のことを知らなかったというか。
やっぱさっき隆利が言ったようにコロナがあったから、関わる時間も少なかったし、今年の1年生みたいに合宿とかも全然なかったからね。
岩永
合宿大きいね。全然行ってないもんね
立川
3年の夏合宿が最初だね。でも、その合宿に行けたのは大きかったかも。
岩永
部屋同期全員一緒でね(笑)
立川
話す時間は大事だなってそこで改めて思った。
―確かに毎晩ミーティングやっていましたね
立川
やってたね。
あの時もいろいろ学年の中でも問題があったから、そういうのクリアにしなきゃっていう意識がみんなにあったし。
でも、問題が起こるたびにちょっとずつ絆が深まっていくというか、成長していってる感覚があったかもしれない。
―少しずつ良い方向に進んでいったのですね。
今の下級生を見て、客観的にどう思いますか。
どうなってほしいとか。
岩永
3年生はポテンシャル高いから、それこそ腹くくってミーティングをしたら、俺らなんかよりももっと良い代になれると思うし、そこが3年の課題でもあると思う。
どう思う?
立川
もともと今の3年生の学年は入学した時点から結構仲が良くて、練習後にみんなでボール蹴ったりとか、一緒に遊びに行ったりとか、今の4年よりもたくさん一緒に時間を過ごしてて、仲が良いなって思ってた。
彼らが1.2年生の頃はそれですごく良いなって思ってたけど、3年生になるとやっぱり求められるものが変わってくるというか、仲良いだけじゃなかなか価値を見出せない。
じゃあチームに何を与えられるのかとか、還元できるのかと考えたときに、今彼らがもがきながら何かチームのためにやろうとしている姿は、今後期待できるんじゃないかな
―3年にとっては、3.4年合宿が大きなきっかけだったかなと私は思います。
夜の学年ミーティングで、すべてを話せたわけではないけど、今までのミーティングにはなかったみんなの本音の部分をぶつけ合えました。
それからは毎日練習前にミーティングをやるようになりましたね。
立川
あのミーティングをやるっていうのが大事だよね。
彼らは毎日ミーティングをやろうってなるのがすごいと思うし、その質が上がっていけば、パフォーマンスの方にも出てくるだろうし。
良いチーム作りにつながっていくんじゃないかなと思うよね。
―2年生はどうですか?
立川
農大の傾向としてみんな優しいっていうのがあるから、2年生も仲は良いんだよ。
今の2年生も3年生と同じように今はただ仲良くサッカーに取り組めていて良いかもしれない。
だけど、来年になったときに何が求められるかって考えたら、少しずつチームのためにできることを考えられるようになってくると、もっと成長できるのかなっていうのはあるよね。
でも、今はなんかすごく元気があるし一体感があるから、そういうところは大事にしてほしいと思う。
人数が少ないからこそね。
岩永
そうだね、人数少ないよね。
あとはマネージャーが多いから、そこでちゃんと連携とってほしいね。
マネージャーはチームにとってすごい大事だし、助かってるから。
もっとマネージャーと一緒にチームを作っていくような学年になれば良いね。
1年生は知らん!分からん(笑)
まぁでも合宿も結構来たし、どうなんだろうね。
立川
児玉監督が言っていたように今年の1年生は結構まじめで、一生懸命なやつが多い印象だよね。
今までの農大のちょっと緩いというか優しさみたいなのが悪い部分だった代も多いけど、今の1年生はあんまり農大っぽくないというか。
すごいエネルギーがあってギラギラしてて、他の学年に怯むことなく紅白戦とかでもバチバチやれるのが、今までの農大になかった感じだなって思う。
すごい新たな風というか期待してる部分は1年生に対してあるかな。
岩永
以下同文(笑)
―例年、練習準備と片付けや部車の荷物積みは1年生がやっていますが、今年は1年生と4年生でやっていますね。
どのような経緯でそのようなルールになったのでしょうか。
立川
もともとその方が良いんじゃないかと4年の中で話が出ていて、児玉さんからもそのような提案があって、決まったかな。
―廉さんから、4年生に伝えたときに、4年生の中で反対の意見とかはなかったんですか。
岩永
全くなかったよね
―そこがすごいなって思いました。
今の3年だったら、絶対反対する人が出てくると思います(笑)
岩永
それはある意味廉に対する信頼だね、俺らの。
立川
やっぱり毎年1年生が仕事をしていて4年生が練習ギリギリに来るみたいな。
じゃあ、1年生の方が4年生よりチームに貢献してるんじゃないのかって、すごく気になっていて。
最上級生が1番チームのために時間を割いて、いろいろ犠牲心もってやらなきゃ、誰がやるのっていうのはずっと農大の課題だと思ってたし。
それを伝えたらみんなから、断る理由はないというか。
みんなそうだよねってそこで腹くくれたし。
なんか今そういう部分がベースになってるかもね、学年の。
岩永
そういう意味ではどの代よりも、良い代になれると思っているよ俺は。
あと、後輩の面倒も見るようになったしね。ブラザー会とかね。
※ブラザー会とは、農大サッカー部の縦割り班のこと。
―たしかに4年生と下級生との関わりは今まで以上にあるのかなって思います。
特に3年生に関しては4年生に対する信頼感が今までで1番大きいですね。だからこそ、3年生は4年生の姿を見てもっと学年として成長していってほしいです。
立川
うちの学年では気づいたことを色々やってるけど、それを農大の当たり前にしたいというか。
ルールを当たり前にするっていうより、何か気づいたこととか、そういうのを下に継承していくというか。
それで自分たちが成長する部分っていうのもあると思うから。
なんか、そういうことに気づいて変えていけるチームになっていくと良いかなって。
それはうちの大学以外の強い大学を見ているとそれが当たり前というか、
例えば明治とか早稲田だったり、筑波だったり。
常に考えて行動できるチームっていうのは結局サッカーでも勝っていると思うから、そこはなんか農大が変わっていかないといけない部分なのかなっていうのを入学した当時から、ずっと感じていたかな。
―残り1年の大学サッカー生活をどう取り組んでいきたいか、最終的な目標を教えてください。
個人として、学年として、チームとして。
岩永
学年としてはやっぱ最上級生として上げる代じゃないとだめだし、落とす代なんてありえない。残す代もだめ。
だからやっぱり上げる代にするために責任と覚悟をもって、毎日を過ごさないといけないし、11月18日が最後で、あと8か月しかないわけで。
そのために背中で見せるというか、下級生を引っ張っていかないといけないと思う。
個人としては、やっぱ1年生の時から登録されて、もう何人もの去っていく4年生にお前に期待してるって言われて。
2年で最初の方は出たけど、途中から出れなくなって一番苦しい1年を味わった中でも、お前に期待してるって4年生に言ってもらった。
3年でも出たり出なかったりの繰り返しで、また去っていく4年生にお前に期待してるって言われたから、
もう最後見せる場がそこしかないから。
チームとして勝つのも大事だけど、やっぱり期待してくれた人たちのために自分が決めて勝つのが、個人としては大事かな。
チームとしては、やっぱり今のままじゃ絶対に勝てないから、本気で突き詰めていかないといけない。
良い意味で俺らは学年間をなくそうとしてるから、下からの良い意見を聞くだけじゃなくて、
チームに還元して児玉さんとかにも相談しながら、チームを作っていきたいと思っているかな。
立川
俺は個人の部分で、
自分は入学してからプレーしたのがトータル3か月くらいしかなくて。
プレーできない中で自分がチームに所属している以上何ができるかっていうのを考えたときに、ひたすらもうチームのために雑務をやること。
例えば仕事だったりとか、それが今主務って形にもつながっているけど、
何らかの形でチームに貢献しなきゃいけないっていうのを思って、今までずっとやってきた。
それである程度自分の所属感というか、チームの中での居場所みたいなものを作っていくことができて、
チームメイトからもそこに対する感謝の言葉をもらったりとか、自分の中での充実感っていうのを感じてきた3年間だった。
でも、自分の中ではそこに対してある程度の充実感は感じつつも、そこで満足していたかっていう意味では、
ある意味屈辱的だったし、ピッチに立てない自分に対するいら立ちだったり、悔しさだったり。
プレイヤーでいる以上はピッチで結果を出したいし、チームに貢献したいっていう思いが常にあったから。
その今まで裏方としてやってきた思いを体現するのは今しかないなと思っていて、そこをどう表現できるか、自分の中の集大成というか。
ピッチ外で成長した部分をピッチ上で発揮するのは今年だなと思っているから、
まあ気持ちは1年生みたなもんだけど、そこは謙虚にやりつつも自分の集大成だと思ってすべてを出し切りたいって思いが強いかな。
学年としてどうなっていきたいかっていうのは、
うちの学年はみんな今まで1個上のピッチ上での活躍度合いを見たりとか、2個上の偉大さを感じたりとか、
3つ上だと入学した当初大学生ってこんなすごいんだって思わされたし、基準の高さみたいのを3つ上には見せてもらったし。
どの先輩たちからもすごく良い学びをもらったというか、色んなものを伝えてきてもらって、
じゃあ、今自分たちが1番上の学年になったときに自分たちの色は何なのかって考えて、
まだ確立はしてないと思うけど、少しずつ下級生とコミュニケーションを取ったりとか、最上級生としての自覚が徐々に徐々に芽生え始めている。
今学年自体もうまく回っているし、チームもうまく回っているなという感覚はあるけど、
じゃあ実際にうまく回っているから勝てるわけでもないし、
勝てなくなったときに、どうもがいていくかというのは自分たちも分からないから、
そこは常に自分たちで話し合いながら方向性をそろえてやっていくというのが、
今後必要になっていくのかなって思う。
自分は学年に対していろいろ発信をしたりとか、こういう風にやっていこうよっていうのを示してはいるけど、
いざシーズンは始まったら、全然勝てないかもしれないし、意外と順調に勝ち星を積み重ねていけるかもしれないし、そこは分からない。
だから、みんなですり合わせながら気持ちを一つにしてやっていくのが大事なのかなと思う。
はっきりとした目標はないけど、そこは課題になっていくんだろうなという感覚です。
チーム全体としては、去年から児玉さんが監督となって、三浦さんの時とはまた違った色で今チームが進んでいる。
個人的な農大に対するイメージだけど、俺は入学したときにすごく良いチームだなとは思っていて、
みんな人がすごく良いし優しいし、サッカーに対して一生懸命だし。
ただなかなか試合に勝てないっていうのが印象的で、
自分は中高が東京のユースにいたから、なんとなく試合に勝てるのが当たり前だったし、練習試合で負けるとかいうのもあんまりないという感覚で。
農大の選手はすごくサッカーに対してひたむきに一生懸命取り組んでいるけど、
なかなか試合に勝てないっていうのが自分の中ではすごくもどかしくて。
一生懸命やってるチームや選手が報われなきゃいけないなっていうのは、農大に入ったときから感じていて。
じゃあ実際に農大の真面目に練習をしてたり一生懸命やっているのは、どこまで勝ちに繋がっているかって考えたときに、
それが勝ちから逆算できているのかとか、努力の方向性みたいなのをなんか常に考えてきたというか、
この3年間さぐりながらやってきたっていうのがあって。
勝つのはきれいごとじゃないから、それが今自分たちができているのか分からないけど、
農大が今後関東二部に上がって、一部に上がってより高いレベルでやっていくには、
綺麗事よりも勝ちに執着する部分だったり、そういうのが必要になってくるのかなって思う。
そこに対しては児玉さんと一緒に農大の強さを出していければなって感じかな。
強さだよね。
児玉さんもよく言ってるけど強いチームを作りたい。
うまいとか早いとか良いチームとかじゃなくて、強いチームを作りたい。
それが作れるかどうかは大事かなって思ってます。
―次に対談をしてほしい選手はいますか?
立川
耕輔(4年中本耕輔)とか?
岩永
あーいいね。冬羽(4年柳谷冬羽)と耕輔の対談とか見てみたい。
-良いですね。理由とかありますか?
立川
耕輔は1番農大のために動いてくれていると思っていて。
ああいう風にプレイヤーをやりながらチームのために動けるっていうのは並みじゃないと思う。
それがどういう感覚でやっているのかっていうの純粋に興味があるし、それをみんなに知ってほしい。
そういう選手が増えてくればもっと良いチームになると思うし、それが必ずピッチに出てくると思うから。
純粋な興味です、耕輔に対する(笑)
岩永
冬羽はまぁ、サッカーになかなか身が入らない時期もあったし、
だけど今耕輔と一緒に筋トレをやったり、温泉とかも一緒に行ってるから。
二人の話とか思ってることを聞いてみたい。
-ありがとうございます。
これで対談は以上となります!
対談をしてくれた2人に今年の目標を1文字で表してもらいました!
岩永隆利
『利』
チームに利益をもたらす選手になりたい。
あとは自分の名前に入ってる漢字だから。
立川廉
『輝』
そのままの意味で、今年は輝けるように。
長い時間のインタビュー、撮影ありがとうございました!
みなさま、2人の活躍をご期待ください!
岩永隆利(写真左) 立川廉(写真右)
2001年4月19日生まれ 2001年5月8日生まれ
MF MF
立正大学淞南高校出身 FC東京U-18出身