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2021

四年生ブログ 柳谷拓実〜なにもない〜


上げの日の1対1、日本代表の


柳澤慶吾選手から紹介いただきました。


農大サッカー部イチ、都会っ子の柳谷拓実です。

(最寄駅まで、徒歩1時間30分。朝起きたら母親がイノシシを捕まえててるくらいド田舎に生まれました)


冗談はさておき


大学サッカー引退の節目として、4年間の自分の思いを綴らせて頂きます。


拙い文章かと思いますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。




それではスタート!!












〜なにもない〜




幼い頃からサッカーを続けてきて沢山の壁にぶつかった。


小学生の時に通用していた事が、中学では通用しなかったこと。


最後の大会は自分のミスで負けたこと。


高校では入学したと同時に同じポジションのレベルが高く、通用しないと感じたため、やったことのないサイドバックを自ら志願したこと。


遠征では強豪校ばかりと対戦し、心も身体もぼろぼろになったこと。


2年、九州新人の準決勝で自分のところを狙われて6失点したこと。


九州高校総体の準決勝で開始3分で交代したこと。


3年のインハイ予選決勝では途中出場、途中交代したこと


憧れだった全国高校サッカー選手権をベンチで過ごしたこと。


負ける原因はだいたい自分だったこと。




これらの経験から、自分にサッカーは向いてないと思い込んだ。辛い思いをして、歯を食いしばった高校時代が少しも報われなかった。




沢山の挫折を機にサッカーへの熱が冷めきった状態で東京農業大学の門をくぐった。


入学して早々に同期のみんなが魅力的で劣等感を抱いた。


サッカーがめっちゃ上手い奴


気持ちが良いくらい熱い奴


考え方が大人な奴


めっちゃ努力する奴


真っ直ぐな奴


挙げたらきりがないくらい魅力的な人が周りにいた。


みんな楽しそうに見えた。




でも自分は…


練習では、毎日のように三浦監督に怒られた。


練習が高校の何倍もきつかった。


練習試合でいいプレーができない。


ますます、サッカーが嫌いになった。




そんな感情のない中途半端な野郎が大学サッカーを4年間続けられた理由、


それは「なにもなかった」こと


サッカーが上手くもなければ


足も速くない


信念もなければ覚悟もない


負けず嫌いでもなければプライドもない


自分は同期のみんなより、なにもなかった。



考えや信念がない


だからなにも考えず、みんなに流された


同期のみんなが早く練習に来ることに流され、自分も早く行ってみた


みんなが筋トレルームに行くから一緒に行ってみた


みんなが自主練するから一緒にした


同じポジションの人のプレーを真似した


評価されてる人を真似をした


そこに自分の意思はなかった、みんながやってるから




みんなと一緒にいることで、とてつもない危機感を覚えた。


もっと練習しないと。


もっと考えないと。


もっとサッカーに対する姿勢を変えないと。





気がついた頃には習慣化されていた。


今までとは少し違う世界が見えたような気がした。


サッカーは上達したし、


人間として大事な事が少しわかるようになった。




みんなと一緒にいることで


サッカーが嫌いで熱が冷めきっていた自分が、


毎日、ワクワク、キラキラしてた。


なにより楽しかった。




その頃から、「やな、なんか変わったよね。」


って言われるようになった


自分でも間違いなく変わったと思う。


でも、自分で気づいて変わったというより、同期のみんなに変えられていたという表現が正しいと思う。





よく三浦監督が仰る


「誰と付き合うか」


何も考えてなかったけど、最高の仲間と付き合えていた。


最高の仲間に流されていた。


信念のない、なにもない人間だったからこそ、みんなに流されて、自分を変えることができた。


巻き込んでくれた同期のみんなには感謝してもしきれない。


本当にありがとう!!







僕は不器用でつまらなくてダサい人間だ。


この先も変わらないと思う。


きっとなにをしてもダサいんだろうな


でも、だからこそ、やるべき事は明確でコツコツと積み上げることでしかないと思う。


いっぱい走って、体を投げ出して守る、顔面でシュートブロックする。


誰もがやりたがるようなプレーではないし、


華やかなプレーとは言えないかもしれない


でも、下手くそだから、「なにもない」から


みんなの笑顔を見る為にはそれしかなかった。  


自分の価値に気づけてよかった。





「大学でサッカーをやる意味」


正直、入学当初はさっぱり分からなかった。


でも、今なら言える


自分の弱さを理解し、多くの人の助けを受けて、強さに変える


これが4年間の答え


劣等感から魅力的な同期のいいところを吸収しまくったこと。


人間的に成長できたこと。


自分の弱さを武器にできたこと。


本当に楽しかった!


この仲間でよかった!


東京農業大学農友会サッカー部でよかった!


バモ農大!







〜同期のみんなへ〜



本当に魅力的な人が多くて、笑わない日がなかっ

た、それくらい充実した4年間を過ごすことができました。ありがとう!


悩み事があってもみんなに会えば吹っ切れたし、前向きになれました。


約束しなくても、グランドに来れば会えたし、笑っていられた、その環境がすごい恵まれていた事に今更、気付きました。


残りの1週間、この環境があることに感謝して、楽しみましよう!


だる絡みするかもしれないけど、相手してね笑


本当に楽しかった!


ありがとう!







〜後輩のみんなへ〜


大学生活で後悔しないことは絶対にないと思う。


でも、本気で向き合ってうまくいかない後悔と


向き合わない後悔では、後者は何も残らないし、


次に繋がらないと思う。


どうせ後悔するなら、向き合って、チームに何か残して、引退してから笑い話にして下さい。


3年生、チームと向き合って、自分と向き合ってください。


結局、愛だからね!


来年は絶対に昇格しよう!!

 





〜マネージャー〜


毎日、朝早くから週末は夜遅くまで、サポートしていただきありがとうございました。


どんなに大変な状況であろうと、チームを支え続ける、マネージャーには尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。


いつも笑顔で素晴らしい環境を作ってくれてありがとございました。


望妙、4年間ありがとう!







〜山下、宗野、立川、平井〜


主務なのに、ほとんど仕事をしなくてすみませんでした。


4人のおかげで、公式戦を行うことができたし、

何不自由なく練習できました。


チームの中心として、チームを支えて続けてくれてありがとう!







〜三浦さんをはじめてとするスタッフの方々〜


起用して頂いたのにもかかわらず、昇格といった結果を残すことができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。


スタッフの方々のおかげで、1人の人間として、成長することができました。


与えて頂いたものを忘れずにどこに行っても通用するような人間になります。


本当にスタッフの方々の元で、サッカーできて良かったです。


ありがとうございました。








〜母〜


中学の時からわがままを言って、長崎、東京でサッカーをさせてくれてありがとう。


サッカーはあまり上達しなかったけど、1人の人間として大きくなれました。


父親がいなくても、寂しいとか羨ましいとか思ったことは1度もありません。


それは母が沢山の愛情を持って育ててくれたからだと今になって気付きました。


強くて、かっこよくて、心の広い


母のようなかっこいい大人になります。


もう少し、見守ってて下さい。







いかがだったでしょうか?


あまり頭が良くないので、思いを文章にするのは苦手で不安しかありません。


それでも、読んで頂いた人に、何か1つでも気付きを与えられれば幸いです。


最後まで、読んで頂きありがとうございました。





明日のブログは


農大イチの縁の下の力持ち、


バッタ大好き


山下洋永です。


チームを支え続けた、彼の熱い想いと本音に


乞うご期待!!



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