4年 割田大遥〜苦悩の先にあるもの〜
↑4年生の全体写真の前列左から2番目、背番号5のユニを着ているのが割田キャプテンです!
農大内で1.2を争うほど熱く努力型のレフティーガリ。
過去には誰もが恐れる強面の先輩にも臆することなく喧嘩を売り(紅白戦中)三度の飯より、筋トレ、お洒落好き。
俺、らん(佐々木選手)とともに三個一でもあった、神沼選手からバトンを受け継ぎました。
本日行われた関東リーグ最終節
後期開幕戦以降のベンチ入りをし、1-0リードで向かえた終盤に出場を果たし残り時間は3分とアディショナルタイム。
絵に描いたような展開が待っていたが……まさかの0タッチ……
主将、造園科学科、4年
割田大遥が今日のブログを担当させていただきます。
関東リーグ直後の率直な気持ちを綴るので、
ほんと申し訳ないけどー…多少タイトルと異なったまとまりに欠けた内容で、今までの4年生のブログと被る部分がありますが、そんなこと、いっさい関係ない…!ブログを書く意味!
4年間全く面白味がない私が捻りに捻り出した冒頭もさておき本題に入りたいと思います。
最後まで読んでいただけると幸いです。
【苦悩の先にあるもの】
サッカー部を引退する。
大学サッカー4年間を振り返ってみて、
『悔いはないか?』『自分が描いた4年間だったのか?』を自問自答すると、
悔いはあるし、想い描いた4年間でもない。
側からみれば不完全燃焼にもみえるが、そういうわけでもない。
かと言って完全燃焼でもない。なんともいえぬ感情である。
ここからは少し長くなるが1年間毎に個人とチームのふり返りも含めて書いていこうと思う。
〜1年時〜
高校年代から大学年代へ、プレーの順応に追われ、ワンプレーワンプレー毎に叱咤激励され、サッカーは楽しいものなのか?疑問に思ったこともあった。
それでも毎日、誰に何を言われようとも、必死にボールを追いかけ、練習や試合の準備、片付け、道具の管理などを率先して行った。その甲斐もあってかわからないが、総理大臣杯の予選1試合、リーグ戦にも途中出場を含め3試合に関わることができた。
しかし、それは高校の最終学年時に想い描いていた大学1年生とはかけ離れていた。
〜2年時〜
後輩ができ仕事の部分では少し荷が下りた。
荷が下りた分、ケアを含め自己投資する時間を作れた。
昨年まで自分のポジションでスタメンだった選手がCBになったこともあり試合に出場する機会を掴んだ。
都リーグに所属していたが、4年生を筆頭に一体となり1年で関東リーグに復帰することができた。
しかし、これと言ってチームに貢献したことを思い返すことが出来ない。強いて言うならば、昇格戦でのヘディングぐらい…
〜3年時〜
関東リーグ開幕5連勝で始まり、後期も5連勝し終わってみれば4位と近年の農大の中では良い成績であった。
俺自身、目に見える結果(得点やアシスト)は残せなかったが、チームの躍進に少しは貢献できた気がした。
〜4年時〜
主将になり、監督、コーチが一新し期待で一杯になり、一部昇格、総理大臣杯全国出場を目標とした。
結果はリーグ戦は5位、総理大臣杯は1回戦敗退。俺自身も開幕こそスタメン出場を果たしたが、その後は怪我を長引かせ、復帰してからもコンディジョンが戻らず、総理大臣杯のピッチに立つことはできなかった。
後期も開幕戦にベンチに入るまではできたが、その後はベンチにも入ることができず、しまいには怪我を再発し最後の最後まで思うようにプレー出来なかった。
文字に起こしてみると3年時を除いては後悔しかない大学サッカーだったと思う人が大勢いると思う。
しかし今日最後の試合が終わり4年間のふり返えりを終えた時に思った事は、
『あの時◯◯してれば今はきっと良かっただろう』、『なんで◯◯してこなかったんだろう』、『もう一回やり直したい…』のようなネガティブな考えは一切なかった。
誰よりも責任感を持ってチームの仕事を行い、周りから何を言われようとプレーがうまくいこうがいかないや関係なしに手を抜かず練習に取り組んできた。
自分の事を見直す時間ができたからこそ、自分の体の事をより理解して、無理してもできる事、休む事を学んだ。
主将、最上級としての自覚を持ち、チームの内部の事情を全てではないが大抵の事を知れることができたからこそ、人として成長できた。
細かく言えばきりがないが、ほとんどがポジティブな考えであった。
ポジティブ過ぎるだろと思う人もいるかもしれないが、それは一日一日、その日に出来る限りの力で取り組みをしてきたからである。
つまり1年時からの積み重ねがあったからだと思う。
しかし、ポジティブな考えの中でも今年1年間は、過去1番と言っていいほど悩み、もがき苦しんだ。
チームが中々勝てない、試合にも出れない、怪我をする、コンディションが戻らない、オフザピッチでも問題が起こる…
何度も心が折れそうになり、投げ出したくなりそうな時もあった。
だけど支えてくれる家族や応援してくれる友達、サッカー部の仲間が真剣に向き合い、農大の為に動いている姿を間近で見れたからこそ、粉々に砕けそうなハートを繋ぎとめてくれた。
その繋ぎとめてくれた過程で忘れかけてた大切な事を再認識した。
学校に行き授業を受け、部活をして、帰って寝て、起きて、学校に行く繰り返しの毎日。
当たり前の日々だが、当たり前だと思ってはほしくない。
学校に行くのにも部活をするのにもお金はかかる。
勉学を教えてくれる先生。
グランドを貸してくれる学校。
部活の準備をしてくれる人。
練習を考えてくれる人。
その部自体を裏で支えてくれる人。
挙げたらきりがないし、当たり前の事かもしれないけど、当たり前だけで済ませてはいけない。
自分一人では何もできない。
見えない部分で沢山の人に支えられているということをもう改めて実感した1年間だったし、今までは抽象的だった◯◯の為にプレーするということが身に染みた。
またどんな逆風でも困難でも最後まで逃げず向き合うことで素晴らしい人達にも出会えた。
毎回2時間かけてグランドに来てくれる総監督。
一日一つは必ずボケてくるクラブマネージャー。
いくつ目があるんだよと思うほど選手を見渡して人としても成長させてくれる監督。
熱すぎでボケなのか真剣なのかわからないコーチ。
夜勤経由朝練行きのコーチ。
4年間で一番羽を広げ4年間ずっとサポートしてくれたトレーナー。
表舞台では輝かないが一番影でチームを支えてくれているマネージャー。
最後の最後まで世話が焼け気が抜けなかった1年。
個性豊かな2年。
次世代の農大を支える3年。
主務、学連、体連、会計、jr.Iリーグ係…
OB.OGの方々
農友会サッカー部を応援してくれる方々
学科の友達、先生方
そしてなにより4年間、喜怒哀楽すべてを共に歩み、時にはぶつかり合いながらも乗り越えてきた、一人一人がそれぞれの個性を持ち、仲間想いで最高の同期。
4年間、楽しいことや嬉しいことだけじゃなく、苦しいこと、辛いことも沢山あったが、決して下を向かず、最後の最後までやり続けたからこそ見える景色だし出会えた人達だと思う。
農友会サッカー部に4年間所属した事、キャプテンをさせてもらえた事、最高の仲間達、スタッフに出会えた事を誇りに思うし、感謝の気持ちしかない。
そして何より、4年間学校に通わせてくれて何一つ不自由なくむしろ贅沢過ぎるほどサッカーに集中させてくれた父親、誰よりも遅く寝て誰よりも早く起き、どんな時でも一番近くで支えてくれた母親には感謝してもしきれない。
本当に本当にありがとうございました!
悩めば悩むほど、苦しめば苦しむほど、投げ出したくなったり無気力になったりすると思う。
だけど、決して逃げず向き合うことで、素晴らしい出会いや成長に繋がるはず!
以上をもちまして4年生ブログリレーが終わります。
明日の閉会式で4年生が引退します。
1部昇格、総理大臣杯出場は叶いませんでしたが、最後まで戦い抜き、最終節の勝利、嬉し涙を流して引退できたのは応援してくれる沢山の方々のお陰です。この場を借りてお礼申し上げます。
1年間応援ありがとうございました!
卒業していく部員、3年生以下の部員、スタッフ陣、OB.OG、サッカー部を応援してくれる全ての方々で、これからも誇れる農大を作り、毎年新たな一歩を踏み出しましょう!
その積み重ねが必ずサッカー部の未来を明るく導いてくれる!