4年引退ブログ
『 どんなときも 』
谷口 丈士 ( FCトリプレッタユース )
はじめに、日頃より東京農業大学サッカー部を応援、ご支援してくださっている皆様ありがとうございます。
この場をお借りして心より御礼申し上げます。
生粋のオブラー鈴木良潤よりご紹介に預かりました中学生の時から進路のことになると緑のチームからしか誘いがない最年長谷口丈士です。
漢字は丈夫の「丈」に武士の「士」です。と両親も自分も答える。練習着とかスパイクと同じくらい拘りのある説明の仕方だ。
この4年間はとにかく苦しくて楽しかった。
浪人して大学に入ったのに前十字靭帯を断裂していて手術してリハビリからのスタートで入学式はまだ入院中で病院のベッドで過ごしていた。1年生の頃はほとんどサッカーはできずリハビリに費やした。そんな中とにかくリハビリと都リーグの補助学、かわし君に任命されて引退するまでセットプレーの分析に取り組んだ。補助学での拘りのはボールボールをやることだった。
とにかくリハビリには必死だった。帰る時間とかはどうでも良くメニューをこなして練習後の時間もデッドリフトしてた気がする。復帰する為にはやらなきゃいけないことは明確だった。リハビリだった。それでもぶれそうになったりしたが、戦っている4年生をみてやってやろうという気持ちを強く持てた。都リーグで補助学やるのも楽しかった。厳しい声かけが多いのに優しくて強い集団だった。あの学年をみたから4年間どんな状況でも頑張れた。
そしてリヴァプールとF1とヴェルディにも勇気付けられた。とくに他のクラブをみても感情とかはない。この時に当たり前だけどどんな状況でもぶれずにやるべきことをやるっていうのを学んだのだと思う。朝練に行ってリハビリしてから東洋との試合にサポートに行ったこともあった。
体はまだまだ動かなかったが2年になると復帰して少しずつではあるが試合にも出れるようになった。
3年になりついに公式戦に復帰した。浪人した期間とリハビリ期間を合わせておそらく2年以上ぶりの公式戦だった。でもこの時は体のコンディションも良かった。大差で勝った。相手の質もあるがたった1回だけピンチがあった。そのたった1回のピンチを抑えた。無失点での勝利で復帰戦は終了した。なぜそうなったのか？それだけのことをチームのために行動したし、リハビリをしっかりとやってきたという自信があった。
その後はため、こうたろうと3人でポジションを争いながら昇格戦まで駒を進めた。その試合に出ることができたが作新に敗れた。
とくさんと戦うのは最後だったしとにかく勝ちたかった。
そしてその日にヴェルディは昇格した。
そして4年になる。最後のシーズン。サッカーを続けるかどうかは決めていたかったが本気でサッカーをできるのは最後になるかもしれないシーズン。
GKコーチのげんさんがきた。
練習は一変した。メディシンボールとロングチューブをこの世から消したくなった。特にロングチューブ。きつかった。けど楽しかった。メニューの合間にはげんさんからカメラに投げキッスしてーっていう声がビデオに入ってたけど映像をみるとみんなぐったりすることしかできない笑
身体のコンディションはげんさんの厳しいメニューでかなりできていて今までにない力が出るようになっていた。今年こそはと思った。個人としてもチームとしてもいけると思った。しかし他のGKもみんな良くてそんな簡単な話ではなかった。いい後輩も入部してトップとセカンドを何度も行き来した。
結果的に個人の成績は後期の作新学院戦のベンチ入りが最高成績だった。前期のホームの作新戦でも前日までは自分がベンチのはずだったがパフォーマンスは今年最悪で前日にメンバーから外れるという前代未聞の事態。このことアイリーグのことがありベンチ入りした唯一の試合では何かわからないけど途中から出る気がした。この試合では圧倒的な勝利を収めた。
後半ベンチでげんさんが俺の名前を叫んだ。点差もあってまさかと思ったが隣でセットプレー決めるからいてくれと。それだけだった。ただその時も緊張とかは全くなかった。今までの積み重ねのおかげだろうか。
そんな感じで唯一のベンチ入りは終わった。
そこから徐々に昇格が現実味を帯びてきた。
ホームで昇格した瞬間泣いていた。
チームの4年間の努力と積み上げがやっと報われた。自分は関東リーグに出ることはなかったし、直接的にチームに貢献したとは言えないけどセットプレーを必死に分析してチームのために戦った。セカンドのGKには少しでもトップの熱量みたなものや技術をできる限り伝えられるように努めた。
そして優勝をかけて最終節に臨む一週前の練習試合があった、相手はトリプユースの時から大学でも一度も勝ったことない日大だった。朝起きると肩がおかしかった。それでもメンバーに入るためにも勝ってみたい相手との勝負という意味でもやらない手はなかった。結果は45分一本に出て1-1。7,8は年かけて引き分けられるくらいには成長したということにしておく。
結果的にそこから怪我人で最後のシーズンを終えたけど後悔はない。手術するかはこれならよく考える。
問題ばかりの学年だったが本当にこの学年で良かったと思った。どんな時も全力を尽くしてよかった。怪我きていても試合に出れなくてもどんなに苦しくても自分達のやるべきのとを徹底した結果がチームに反映された。
全員で徹底して努力しても達成できるかどうかわからないことを我々は達成した。
児玉さんからもよく言われていたけどこの過程を後輩達には大事にしてほしい。そして関東1部に昇格する姿、そこから優勝する姿をみれることを楽しみにしています。
そして今まで関わった全ての方ありがとうございました。
ASC、FCトリプレッタの皆様へ
サッカーの楽しさ、勝つ楽しさと難しさ多くのことを教えていただきありがとうございます。ここまで浪人してサッカーから離れてもサッカーを楽しく続けることができたの皆さんのおかげです。
児玉さん
いつも熱いご指導ありがとうございました。三浦さんと共に自分をサッカー部に入部させていただいてすごく感謝しています。児玉さんの下で色々なことをチーム・個人で考えさせられました。それがチームも個人も強くしたと思います。いつも児玉さんのワードチョイスは面白いなと密かに思っていました。
蛭子さん
相談に乗ってもらったり、セットプレーを決めたりとありがとうございました。最後の涙は一生忘れません。ありがとうございました。
げんさん
最後の1年という短い時間でしたがありがとうございました。最後の1年はここ3年よりキーパーとしてより多くのことを学び、肉体的にも人としても大きく成長することができました。もうXチューブを引っ掛けることもないし、メディシンボールも投げなくていいのでホッとしてます。
高津さん
多くの怪我の対応ありがとうございました。最後も怪我で終わりましたがどんな時も全力で勇気を持ってプレーできました。ありがとうございました。
家族へ
父
今まで手術も浪人もあったけどここまでサッカー続けられたのはあなたのおかげです。うまくいかないのは当たり前だとよく言われてその言葉を思い出してどんな状況でも当たり前に全力を尽くせました。ありがとう。
母
父に並んであなたのおかげでサッカーを続けられました。そして農大が有観客で試合を行えました。ありがとう。これから後輩達が目の前でもっと強い農大をみせてくれると思います。
士音
自分らしくこれからも楽しく生きてくれ。自分の試合をみせてあげたかったけどそれが叶わなくて悔しいよ。チャンスは逃すなよ。
そうたろう
最初は敬語で気まずかったけど仲良くなったな。ビートルズを教えてくれてありがとう。価値観もまあまあ合う方だと思う。たろうのおかげで上手くなれたと思う。ありがとう。足はちゃんと洗えよ。
駿太
24卒で良く俺らは頑張ったと思う。運営も大学もプレーもありがとう。駿太だけではないけど駿太がいたから頑張れたよ。はやくビール飲めるようになってください。
亀田(佐々木)
苦しくてもやるべきことをできたのは亀をみていたからだと思う。トリプの時も大学入ってからもありがとう。普通にヴェルディ強い。
後輩GK達へ
うざいと思う人もいたと思うけどやるべきことはやったと思ってる。練習中寝るなよ。セカンドにいた選手には中々雰囲気を変えられなくて申し訳なかった。みんななら関東2部でも戦っていけると思う。
長く書いてしまったけどありがとうございました。多分4年生には個人で何かしら伝えると思います。
次回のブログは
超人的身体能力を持つ爲岡進悟
彼とアイリーグを戦えてとても楽しかったです。私は彼の日本語が時々よくわからない時が今もあります。そんな彼の熱いブログにご期待ください。
〈思い出のショット〉
