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2023

部員対談【中本耕輔・伊藤蒼太郎】

日頃より東京農業大学農友会サッカー部を応援してくださっている皆様に心より感謝申し上げます。

本日のブログは3年マネージャーが担当させて頂きます。



部員対談  〜選手のホンネ〜


第一弾からだいぶ期間が空いてしまいました。

お待たせしていた皆さま、申し訳ございません。


第二弾は、この2選手です。




1人目は、農大の縁の下の力持ちこと、4年GK 中本耕輔。

中本選手はクセのある農大GK陣を支えており、なおかつ中本選手のCKからの前に出る能力と安定感はチームを勝利に導きます。

また、学連を務めておりチームのためなら自分は犠牲になってもいいという心はとても素晴らしいです。


2人目は、農大の絶対的守護神、3年GK 伊藤蒼太郎。

彼のコーチングとセービング能力で、いくつものピンチを救ってきました。

1年生の頃から期待されていて2年生はアイリーグ、3年生になった今年は背番号1番を着け農大のゴールを守ります。




文字数なんと1万字!



それでは、スタート⏩



―伊藤蒼太郎に対する印象を教えてください。


中本

新チームになってから、自分が上手くいかないとかたくさん失点しちゃったとかの時も2年の時に比べて、ナヨナヨしなくなった

監督とか周りから蒼太郎下向いてるとか言われることもあるけど、俺から見たら前に比べて本当になくなった。

その証拠にプレーもブレなくなったっていうのを感じる。



―1.2年のときどんなでした?


中本

1年の頃からもちろん身のこなし方とか体の使い方とかうまかったけど、例えば何か1つうまく行かなかったらその試合の中で、もうそのプレーはうまくいくことはないってなりがちだった、極端に言うとね。



―それを受けてどうですか?


伊藤

今シーズンのプレシーズンはそれが1番ひどかった時期ではあった。

関東学院大学とか山梨学院大学との練習試合のときかな。

シーズン始まる前にそれじゃダメだなって思ってた。

自分の中で全部の失点を自分のせいにするっていうか、深く考えていて、どんなに味方が目の前でミスしても、俺がもっとできたんじゃないかって思ってた。

でも、人のせいにするわけじゃないけど、いい意味で割り切れるようになった。

あの時こうしてたらっていうマイナス方向を割り切って、ポジティブに持っていけるようになったから、自分の中でも崩れにくくなった。



中本

気持ちが切り替えられるようになったよね。

失点しても、とりあえずこれはこれってなれるようになったね。

沈んだのは山梨学院大学の練習試合くらいじゃない?

関東学院大学もさ1発目やられて失点した後にプレーブレなかったよね。

ブレてたらあんな後半止められない。



伊藤

冷静に考えられるようになったかな。



―中本耕輔に対する印象はどうですか?時間がたって変わったこととかは?


伊藤

後輩に対する言葉とか行動はずっと変わらない。とても良い意味で(笑)



中本

いいこと言えよ(笑)



伊藤

なんか後輩からとかもいじられてるけど(笑)


サッカー以外で言うと、本当に頼りにしてます。

俺は正直今まであんまり先輩っていうのが得意じゃなかった。

だから仲良くなる先輩が限られてたけど、すっごい接しやすくしてくれて、ただなんか優しくしてくれるだけじゃなくて、俺が時間にルーズだったり態度が良くなかったりすると、ちゃんと直接言葉に言ってくれる

それは俺以外の俺らの学年のやつとか山田とかにもちゃんと言ってくれる。

だから本当にね、感謝してます。



中本

頼りにされてると言うか財布にされてるというか(笑)



伊藤

いやいやいや、ねぇ本当にね(笑)

面倒見が良くてたくさんご飯とかも(笑)

2人でドライブに行った時の中本の写真



中本

財布やと思ってるからな。



伊藤

そういう時もちゃんと相談乗ってくれるし、話聞いてくれるし

大好きな先輩ですね。



中本

気持ち悪っ(笑)



伊藤

サッカー面ではまじで技術がある。

キャッチングとかもそうだし、なんかもうそれで戦っているなって感じ。

あとは頭、準備、努力。

ストイックなところは真似できないですね、俺には。追い込めないですしこんなに。

中本と伊藤の写真



中本

後輩への接し方っていうのは正直俺がもっとキーパーとして、うまくて、サッカー選手としていい選手だったらあんなに優しくは接してない。

もう背中で見せるっていう。

悔しいけど、自分より後輩の方が上手い部分が多いから、あと自分がしてあげられることは何かって思ったら、見えてることをちゃんと伝えてあげる。自分が人として絶対間違った姿を見せない。

それしかできないと思ったからそうしてる。


えっとサッカーの技術面っていうのも技術が本当にうまいか下手かで言うと、 これはどちらかというと下手。 

蒼太郎とかはうまいというか、センスがある。

俺は多分キャッチングはもう凄い数こなしてうまく見せてる感じ? 

だから いざこう自分の頭のセオリー通りにないボールがきた時にはキャッチミスすること多いし。

ここにこのボールくるから、このキャッチの仕方だなって思ったけど、そのボールがちょっとずれて違う取り方しないといけない時は、上手く体が融通きかない。

その辺はやっぱり蒼太郎とかの方が圧倒的にうまいかなと。

技術というか、俺は反復して体に頑張って覚えさせた感はある。




―準備だったり、自分に対してストイックにやる根本的な部分っていうのは、昔から変わらないんですか?


中本

大学生になって、その部分は伸びたかなと思う。

両親から見たら家で全然怠けてるから、この対談を親が読んだときに俺が準備してるって書いてあるのを見て驚くと思う(笑)


やっぱ、高校サッカーって俺の中ではもう失敗。何も上手くいってない。 

じゃあそれは何でなのか、それを補うにはどうしたらいいのかって考えて、大学サッカーで自分が活躍するため、チーム勝つために何をすればいいのかって考えた結果、

もう今の行動にたどり着いたというか。 

その行動と自分の気持ちが乗らないって誰にもあるやん。 

これしないといけないけど、ちょっと面倒くさいとか、そういう時は、無でやるようにしている。

感情を切り離して、継続させるようにしてるかな? 




 ―伊藤選手はどうですか?最近筋トレとかちゃんとやってるイメージがありますけど。


中本

いや、思ったよりご飯とかちゃんとしてるよね。この前の弁当とか見て思った。




―2人ともちゃんと自炊してますよね。


伊藤

ここで語れるようなことしてないですね特に。 

なんでもっとちゃんとやらなきゃって思ってます。食べる量も、筋トレも。

いやだけどね。



中本

筋トレは本当ね、憂鬱になる時あるよね。



伊藤

耕輔くんが下半身やってる姿を見るたびにやらなきゃって思うけど、なかなか出来ないのが現状です。




―伊藤選手は3年になって変わった部分とかはありますか?

私から見ると、1年の時の伊藤選手はそんなにいろいろ考えてる感じではなかったイメージですが。



中本

大人になった、まじで。

いい意味でも悪い意味でも本当に蒼太郎は大人になった。



伊藤

まじ?え、悪い意味って?(笑)



中本

まぁそれはおいおいね。




―自分の中で何か変わるタイミングとかきっかけとかがあれば教えてほしいです。

1年のときは難しい立ち位置で、試合出場機会が少なかったですが、その時どう思っていたかも教えてください。


伊藤

トップに入ったけど、当時の4年生がちょっと凄すぎて。キーパーも含めてだし、全体的に。 

なんか俺が何をするわけでもなく、ただただそれを見てるだけで、何も考えてなかった。

サッカー面で見ると試合をやらなさすぎて、ベンチとかバックアップばっかで、変な話だけど、練習試合すら怖くて。とにかく弱気だった。

なんか4年生に変な気の使い方してましたし。 

でも2年生はIリーグに主に出てて、試合こなしてたから良かったけど、チームを引っ張っていくっていう意思が今考えたらそんなになくて、

結局結果もついてこなくて。


3年生になって、3・4年合宿が俺にとっては大きかったかな。

合宿中に廉さん(4年 立川廉)とかと話したり、学年で話したときに、4年生になって慌てるのが嫌で、だったら3年のうちからやったほうがいいんじゃないっていうことを思って。

3・4年合宿で実際にミーティングして話して、個人としてもチームとしても、やらなきゃいけないなって気持ちはみんなの中で生まれた思うんだけど。

実際自分の行動を見ても今振り返ると、上級生としての振る舞いができているのかって思うと、そうでもないのが現実で。

じゃあ学年で見たら、俺らの代は問題が多くて、上級生としてもそうだし、それ以前に人としてもしっかりしてないというか。

もっとやらなきゃいけないことがある。

それこそ最近、自称精神的支柱の岩永副キャプテン(4年岩永隆利)からいろいろ言われる機会が増えて、個人的に。

もっと自覚を今のうちに持たないと、来年取り返しのつかないことになるのかなっていうのは、最近思ってることです。 



 ―伊藤選手はミーティングとかでそんな沢山発言するってタイプでもないのかなっていうイメージです。


伊藤

いやでもね、やっぱ思うことはあるから。




―言うのにつっかえますか?


伊藤

そういうわけではないんだけど。

なんかね、今までの人生で出会ってこなかったぐらいの個性がいっぱい集まってるじゃん。正直3年生って。

だから、ミーティングで話してる時にみんなから出る言葉が俺の頭からは想像できないような。良くも悪くも。

それはもちろん、そういういい考え方もあるんだって思うこともあれば、なんでそういう考え方をするんだろうって。 

それはもうそれぞれが考えることだからいいんだけど。 

そうなるとなんかね、発言しづらいわけじゃないけど、そういう考え方なんだっていう風になっちゃうから。 


まぁそれこそねさっきの隆利君とか廉さんとか、4年生のミーティングに3年数人を入れてくれて、話を聞いたときに思ったのは、思ってることをちゃんと言わないとなって。

別に俺が引っ張っていくとかじゃなくても、もっと主張してもいいのかなと。

でもまぁうまくいかないですね。


中本

いや、難しいよ。 やろうと思ってすぐできないから解決しないわけで。

こういう真剣な場で話してて、よしやろうって思うことは簡単で。

いざじゃあ寝起きでもその同じ気持ちを保てるかって言ったら、人はそんなわけないやん。

そういう時に俺はもうこの感情を切り離すようにしてる。



伊藤

やっぱ土日にあった悔しい敗戦を火曜日から頑張ろうと思うんですけど、月曜のオフ楽しんで火曜日になるともう、、、。



中本

それはね、「火曜日から頑張ろう」が間違いかもしれない。

まぁ頑張ればいいんだけど。 

俺はもう日曜うまくいかなかった時は、もう月曜どこにも行きたくなくなる。

真っ先に練習したい。



伊藤

わかんない(笑)まじすごい。




 ―伊藤選手は絶対出かけたい人ですよね(笑)


中本

いや、それはそれで全然いいと思う。



伊藤

まぁでも、その道を選ぶなら火曜日からしっかり入れるように頑張ります。



 ―去年は伊藤選手にとって本当に苦しいシーズンで、Iリーグのチームとしては1勝だけで、沢山失点もして、勝てなかった年だったと思います。

自分の中で気持ちの波とかはありましたか。



伊藤

波あったし本当に苦しかったのが、正直な話で。

東洋に大量失点して負けた時とかはまじで悔しかったし、そんなのあげたらきりがないけど。 でもなんか去年も割と切らさずにできたなと思うプレーは。

毎週ちゃんと勝つためにやってたし、ただ結果はついてこなかった。



中本

できてたと思うよ。もともとちゃんとやるべきことをやるっていうベースが蒼太郎にあったし。

逆にそれをできてない選手が多すぎる。今のチームもこれまでのチームも。

関東に昇格するっていう目標に対して、そういう一人一人のベースができてない人が多すぎるなって感じる。あの時の蒼太郎はそれができていたと思う。




―仲が良い選手とか、この人が支えになってるとかいう選手はいますか?


伊藤

ジョージ(3年GK谷口丈士)かな。

ジョージはね、変わり者だけど、サッカーに対する気持ちは強いから。

筋トレもしてるし、ケアもしてるし、見習うところもすごくある。

一緒に居る時間も長くてサッカーの話もするから、もっと早く争いたいというか。

応援してるけど、負けたくないし、もっとバチバチやりたいなってジョージにはずっと思ってる。

伊藤と谷口




―中本選手から、谷口選手はどう写ってますか?


中本

本当にね、チームに対しての組織に対しての忠誠心というのは本当にすごい。

それはね、ジョージのお母さんからも感じる。

今ホームで試合するにあたって、看護師の人とかに来てもらわないといけないっていうリーグの規定があるから、ジョージのお母さんが協力して来てもらっているんだけど、やっぱりお母さんからも感じるよね。ジョージのお母さんだなって思って。

その忠誠心がジョージにもすごくあって。

ジョージもこう自分の中でこだわってめちゃくちゃ頑張っていると思う。 

不器用なところもあるけど、真っ直ぐ突き進めるのは良いよね。



伊藤

犬みたいだからね(笑) すぐ噛みついちゃうときもある(笑)



中本

コーチングってより吠えてるもん(笑)

ジョージは「ワン」じゃない(笑) 「バウッ」(笑)



伊藤

(爆笑)



―何か谷口選手に言いたいことはありますか?


伊藤

人の音楽気に食わないのはいいんだけど、人が音楽流しているときにその倍の音で被せるのはやめてほしい。(笑)





―3年はキーパーが4人いますけど、もう2人に対しては何かありますか?


伊藤

ため(3年GK 為岡進悟)は、シュートストップは間違いないし、良くも悪くもなんかこう真っすぐだから。

それがサッカーに真っすぐになった時は怖い、同じポジションの人として。

あの能力は羨ましい。そのぐらい良いものを持っているのは間違いない。


良潤(3年GK 鈴木良潤)はね、最近すごい3年生としての自覚を持って、練習とかで後輩のキーパーをまとめようとしている意思を凄く感じるから、そういう点においては信頼してるし。 

そうやってキーパー陣を底上げしながら、個人としてももっと上がってきてほしいなって思う。


1年か2年の時に4人で話したんだけど、ためが「俺らが3年か4年になったときにトップのキーパーが同期4人にしたいよね」みたいな言ってたことがあって。



中本

俺を差し置いて生意気やな(笑)



伊藤

4年になったときに!(笑)

トップのキーパーを4人とも俺らの代にしたいって話したのを俺は忘れてないってのを伝えたい。

1年時のキーパー4人の写真

2年時のキーパー4人の写真



中本

ためはなんか最近本当に変わったよね。いい方向に向いてきた。

滝口とかも巻き込んで頑張ろうってやってるし、話しててもそれを感じる。



伊藤

なんか顔つき変わった。



中本

人にベクトルを向けなくなったし。



伊藤

なんか全然違いますよね顔が。雰囲気とか話し方とかも。



中本

こっちから言う言葉に対してもすごい受け入れて、ため自身に入っていってるのを感じる。



伊藤

なんでちょっと厄介ですね。


伊藤と為岡



中本

まあ、これ複雑なんだよね。 キーパーとしてこうひとりひとりがいい方向に向いていったらいいなあって思って声かけるやん。

それは本心だけどやっぱ難しいのは敵を作るからね(笑)



伊藤

間違いない

だから俺は前は干渉しなかった。



中本

でも、そこも自分が声かけてそのキーパーがすごく人としてもキーパーとしても良くなったとして、

それで自分がポジション取られるってことは、もう自分の成長不足、自分の実力不足だからね。

蒼太郎に対しても外から見ててさ、セットプレーとかもうちょいあそこ起こしたほうがいいんじゃない?こうした方がいいんじゃない?とか、お前の態度良くないよとかって言うじゃん。

言わないでさ、失点してくれた方がさ、俺の立場的に優位な方向向くやん。

それを言うことによって、関東リーグのスタートが俺から遠のくような気もするけど。 

そこはまた別というか。 

自分は自分で自分なりにちゃんと頑張ってやるべきことやって、取るべき物取りに行くっていう感じで割り切って考えて。 



伊藤

こういう方です。



中本

それで言うとね。なんか為岡はある意味本当にね。

恐ろしいよね、やばいのが来たなって感じ。




 ―前回の対談の時に、廉さんが

「農大で一番チームのために忠誠心持ってやってるのは耕輔だと思う。自分自身選手としてやって、あの仕事量をやってくれている耕輔の話が聞きたい。」

っていうのを言っていたので、その学連の話を聞きたいです。



伊藤

本当にね、やんなきゃいけない仕事がいつまでにあるという話を聞くたびに、

これだけプレーにストイックに取り組みながら、やってるのは本当に感謝だし、すごいなって思う。



中本

でもね、たまに後悔する。 

蒼太郎とか他のキーパー陣とか、他の選手の前で、キツイとか締切やばいとか、口に出しちゃうことがあって、

ちょっと後悔するんだよね。

思ったことをふと口に出しちゃって、「俺、弱音吐いてるやん」って思っちゃう。

まぁだけど、俺も人だし、仕方ないかって。



伊藤

耕輔くん感情ないじゃないですか(笑)



中本

まぁそうなんだよね。

悔しくて泣いちゃう時、たまにあるじゃん? 

でもさ悔しくて泣いてもさ、現状変わらんよ。 

そんな泣いて落ち込んで暇あったらさ、次この負けた相手に勝つための事をなにか行動しないと意味ないやんっていう考えちゃう。

感情ないっていうのはそういうこと。



率直に言うと、正直に言うと、 やりたいかやりたくないかっていうと言ったら、まあ、やりたくはない。 

例えば今年の3月には関東リーグの準備とかあったし。

それがなければ、日によっては2時間ぐらい自由な時間空くやんみたいに思ったりする。その時間があるから時間を考えて、ちょっとルームの時間削減しないといけないとかあったりして。


最初に2.3年の頃に自分に仕事が振られてきた時には、マジで俺この仕事しないといけないのかと思ったけど。


でも、逆にこうやっぱその仕事をやった人じゃないとさ、その仕事のしんどさというか、労力がわかんないわけやん。 

だから自分がやってなくて、例えば蒼太郎がやったりしてたら、それ大変だねって言いつつも、実際どんだけのことをやって、どれだけきついとか、どんだけ時間がなくなるのかとかが正直わかんないのよ。

だから最近、これ他の人がやってたら、俺は他人の苦労を知らずに過ごしていることになるんやと思って、ある意味やっててよかったと思う.

誰かがやらないといけないことだし、誰かが犠牲になるって言ったらちょっと言い方悪いけど正直そうなんだよね。

誰かしらが自分の時間を割いてやんないといけないから。

まあ、それが他の誰かじゃなくて、まあ自分でよかったなと思うし。

 

正直、最初仕事振られた時は嫌だったし、やめられるなら、やめたろうと思ったけど、ある意味責任感とか、そういうのを持てるようになった。

そういう人がいる。何か1つのことをするにも裏方の人がいるとかっていうことを知れたし、そういう面では、今は正直やってよかったなとも思ってる。

 やっと思えるようになったかな。





 ―期待してる後輩とか仲良い後輩、気にかけてる後輩とかはいますか?


中本

杉山(2年 杉山諒)は気にかけてるっていうかね、もうすごい仲良し。

だからこそね、活躍して欲しいとかはある。


 


―朝のストレッチとか練習前の準備とか一緒にやってますよね。 


中本

絶対どっちかがどっちかを発見したら隣行くから。 

去年の夏ぐらいに、まぁ彼女いるとかいないとか、そういうプライベートな話になって。

遊びに行くときはこうしてたいとかっていうので、今まで同期と話してても同じ考えの人がいなくて理解されなかったけど、全く同じ考えのやつがなんかね1年集団にいてね。

「耕輔くん、全く一緒です。」みたいな、それが杉山諒。


そこから仲良くなって何でもしゃべる。 

それこそね、諒にしか話せないことも結構ある。 

随時お互いのことを近況報告的な感じで、ストレッチしながら練習前にやってる。 

中本のブラザー(縦割り班)の写真、右から2番目が杉山




逆に蒼太郎が気にかけてる後輩って誰? 

あんまりさ、こう特定で気にかけるとかないじゃん?



伊藤

でもね、ポジション柄ね、山田と加賀田と滝口(1.2年GK)には期待してる

 

山田(2年GK山田晃太朗)とかは、めっちゃいいもん持ってるし、アホだけど。

何かもっと自分の中でいいきっかけがあれば変わるのかな?彼は。



中本

あれは恐ろしいよ。 恐ろしい力を秘めている。

めちゃくちゃ最近どんどん良くなってきてるしね。 

まぁでも今の現状にちょっと満足してる感ない? 

こんくらい活躍できればいいやみたいな 

自分の中で常に変なノルマを作ってるよね。それが良くないというか。 

だからこうちょっと良かったら、それ1回で終わっちゃう。 

だからあんま頑張るってことをしないやん。 

頑張るっていうことをせずに、あれだけできるのに。

じゃあ、今度その頑張ることを始めた時には、その持ってる潜在力をもっと生かされるから、すごく恐ろしい存在ではあるんやけど。 



伊藤

ポテンシャルの塊ですよね。


あとは、1年の中条歩とか、高橋葵、赤木陽翔とかはなんかサッカーに対する姿勢が紳士というか。

廉さんと隆利君の対談ブログでもあったじゃん。なんか今までにないタイプの1年生が入ってきてくれてるってのは、俺もすごい最初から感じてて。



中本

月曜日、自分でグラウンドで自主練してるからね、



伊藤

理解できないけど、俺には(笑)

いや、でも素晴らしいよ。

だから、本当に期待はしてる。すごくもっとトップチームにガンガン出てきて欲しい。




 ―初歩的な質問ですが、何でキーパーを始めたんですか?

 

中本

小学校三年ぐらいかな、1番最初始めたのは。


キーパーが誰もいなくて、誰かやる人って!ってなったときに、俺が多分1番速いスピードで手上げて。

それでやってみようってなって、やってみたら、なんか楽しくて、そのピッチに立っているのが新鮮な光景で。



伊藤

光景いいっすよね、

俺らにしか分からないけど。



中本

そうそう。

それでなんか楽しくなっちゃって、相手がバーって出てきた時に、楽しいから勢いでいったらなんか止めれちゃったの。

それでいいじゃんみたいになっちゃって。


そこからキーパーとフィールド並行してずっとやってて。 

小6になったらキーパーの比率も上がってきた感じ。


俺、キーパー続けてたらプロみたいにバンッて飛べると思ってたから。 

ある意味過信してやってたよね、ずっと。

だからなんか楽しくできたんかな、アホやったから自分もあんなふうになれると思ってたし。



伊藤

そうですね(笑)俺もです。



中本

自分が大人になったら、もう川島永嗣だと思ってたから



伊藤

確かにそう。

俺もだってレアルマドリードで1番背負えると思ってたから、本当に(笑)


中本

小学校の卒業文集に書いたもん、将来プレーする場所はJリーグじゃない。海外で外国人のシュート普通に止めるキーパーになるみたいな。

そんな感じで勝手にそう思って続けてて。 

まぁちょっと現実見ながらも中学も続けて行ったって感じかな。



伊藤

俺ね、バディーSC千葉(伊藤が小学校時代所属してきたチーム)でね。 

コーチから9番をもらうような選手だったんだけど、小4くらいで本当にキーパーやりたいって思って。

やっぱ本当に楽しくて、あとはカシージャスっていう憧れの選手ができて、

キーパーしかやりたくないってなって、さっさと9番を捨てて、1番のユニフォームを買った。

そこから公式戦練習試合含めてほとんどキーパー1本。

レアルマドリードでカシージャスの次に1番背負うと思ってた(笑)


本当にサッカーが好きだけど、サッカーが好き以上にキーパーが好きなのかもしれない。



中本

年齢から計算して、カシージャスももうきついよ多分。(笑)

もう膝に手ついて、無理無理早く、、って言ってるよ(笑)



伊藤

まぁ次にというか、同じ番号同じエンブレムで活躍してみたいという思いはあった。



中本

じゃあ、じゃあナバス来た時はちょっとライバル心持った??



伊藤

それはもう。



中本

この話でなんか思い出したわ、最初の気持ちとか。



伊藤

全然違うんだろうね、多分フィールドと見てる世界が。



中本

それまで見たことない世界が見えたから、小学校で土のグランドだったけど。



伊藤

あとはみんなドMなんですよね



中本

あ、それは違う。蒼太郎限定。



伊藤

まぁ俺だけかもしれないけど、打たれるの嫌いじゃないよ

天職かもね。(笑)




 ―最後に今後の目標をお願いします。


伊藤

前回の対談で、廉さんも言ってたけど、その通りだなと思ってまして。

まぁなんか今までのサッカー人生結構綺麗にやろうよ、クオリティ高くやろうよとか、パス繋いでこうよとか。 

そういう思考に基づいてたんだけど、それこそ専修大学に綺麗な勝ち方じゃないけど、シュート数も相手の方がいっぱいあって、そういう中で勝ったときに、結局これだな、勝った方が強いし。

それはやるからには内容も大事だけど、関東リーグで勝っていく上で、やっぱそんな綺麗事じゃなくて。

10本シュート打たれようが、それ全部チームでゼロで抑えて、1本のシュートで勝てば、それが勝者だし。

だから、もうチームとしてはそういう勝ち方でもいいから、勝ちグセをつけて簡単に負けないチームにしたい。

それはやっぱり後ろにいる選手として、それができるポジションだから俺らは。

俺らが勝たせるキーパーであれば、チームは負けないし、勝てるし。

それがね。なかなかできないから難しいけど。 

個人としてのチームとしても、そういう風になっていければなって思ってますね。



中本

そうね、今年の目標としては関東二部に昇格することで、そのために自分はチームを勝たせる人間になる。

もちろんね、選手として出続けて勝たせれることが1番の目標でもあるし。

でも、じゃあピッチに立てないからチームの勝利のために、関東二部に昇格するために、自分は何も力になれないかって言われたらそうじゃない。

自分がプレイでチームに貢献できなくても、いざ試合始まったらそこは割り切って、チームのために今できることをとことん尽くすっていうことかな。







―対談は以上になります。ありがとうございました!





対談をしてくれた2人に今後の目標を漢字一文字で表してもらいました!




中本耕輔


「努」

努める。自分にはこれが1番合うと思う。




伊藤蒼太郎


「咲」

咲く。

「笑」と迷ったけど、「笑」の古字は「咲」らしいので、咲き誇るって意味も込めて、「咲」にしました。





長い時間のインタビュー、撮影ありがとうございました!

みなさま、2人の活躍をご期待ください! 



中本耕輔(写真左)    伊藤蒼太郎(写真右)

2002年1月17日生まれ   2002年11月10日生まれ

GK                                   GK

大阪桐蔭高校出身               ジェフユナイテッド市原・千葉U-18出身







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