まず初めに、新型コロナウィルス感染症が長期化する中、最前線で勤務されている医療従事者の皆様、
大学サッカーを運営してくださる大学サッカー連盟の方々へ心より感謝申し上げます。
千歳船橋の魚職人、一度も笑われたことのないお笑い芸人、シンガーソングライター、終わらない卒業論文に立ち向かう小学4年生…
数多くの異名を持つ、稲見新太選手からバトンを引き継ぎました。
来年度サッカー部のパーソナルトレーナーとして就任させていただくことが決定いたしました、
岡本陽です。(大嘘ですすみません)
4年間の経験や想いを元に綴らせていただきました。
それでは、キックオフ!!
~向き合うことのその先に~
身長170㎝(選手登録上では179㎝、きっとこの真実は誰にもバレていないはず(照))
GKを始めたのは高校2年生、
技術はしっかり低くて、スーパーな跳躍力や特別なスキルがあるわけでもない。
そんな自分がトップチームの試合に出てチームを救う選手になることが出来れば、
多くの人に勇気や活力を与えられると思った。
勿論、勝算の低い挑戦であることは分かっていた。
だからこそ、目指した。
成りたい姿になる為の日々の中には
「楽しい」といった感情はほぼなくて、
「悔しい」と感じながら大半の日々を過ごした。
小さい頃やっていたテレビゲームのように惰性でやって簡単にレベルアップ出来るわけではなかったし、突然強くなるような裏技もなかった。
だから、とことん、自分と向き合った。
時には、心も身体も疲れ果てて、
立ち止まりそうになるときもあった。
転んで、立ち上がれなくなりそうなときもあった。
そんなとき、
これまで出逢った指導者や先輩たちの言葉やふるまい、
そういったものが走馬灯のように蘇る。
そういったものが、
その人たちの想いが、
自分の心を突き動かしてくれた。
だから、何度でも何度でも立ち上がれた。
心の底からアッッツいものが沸沸と湧き上がってきた。
自分も、人に勇気や活力を与えられるような人になってやるんだと。
4年生となり、
これまでの先輩たちの想いを、
後輩たちの人生を、
チームのすべてを、
背負って闘うと決めた今シーズン。
トップチームの公式戦に出場することができた。
けれども、自分が目指した姿になることはできなかった。
ピッチ上でチームを救うことはできなかった。
勝たせられる選手にはなれなかった。
チームの「関東昇格」という目標も達成することはできなかった。
チームの目標も、個人の目標も達成できず、
このチームに何も遺すことができなかった。
この後悔は一生拭えるものではない。
目指した結果がついてこなかったのは、
自分と向き合う時間が足りなかったから。
そして、もっともっともっと、仲間と向き合うことができたはずだ。
チームと向き合うことができたはずだ。
そこが全ての敗因だ。
ただ、弱さや脆さ、自分の全部と向き合った時間には価値があったと信じている。
そのおかげで自分は成長することができた。
きっとこの成長はサッカーだけじゃなくて、
次のステージでも自分の力になってくれるものだと思う。
というか、する。
大学サッカー人生は4年間で終わる。
自分の大学サッカー人生はもうすぐ終わる。
死の直前、人が最も後悔することの一つに、
「自分に正直な人生を生きればよかった」
ということが挙げられるそうだ。
後輩たちは自分に正直に、
大学サッカー人生を過ごしているだろうか。
それは自分勝手にやるという意味ではなくて、
チームの方針や戦術…
与えられた環境の中でどれだけ自分の色を出すことができるのか、自分にしかできないことを生み出せるのか。
ということだと思う。
必ず、一人ひとりにしか出せない色がある筈だ。
そこに本氣さがあれば。一所懸命さがあれば。真剣さがあれば。覚悟があれば。
その情熱を持ち続けることができれば。
自分と向き合い、仲間と向き合い、組織と向き合い、困難に挑戦し続ける。
大学サッカーの価値はこういったところにあるのではないだろうか。
その先には、
「何の為に大学サッカーをするのか?」
なんて常套句の答えが待っているはずだ。
学連、マネージャー、主務、選手…立場だとかレベルだとか、一切関係ない。
みんながそれぞれの役割で全力を出し、それが「結果的」にチームに繋がったとき、最高の景色をみることができる。
その景色を創りだす為に、
みんなでその景色を味わう為に、
最後まで自分も諦めずにチームの為に闘いつづける。
明日の四年生ブログは誰もが認める農大のサッカー小僧!!
小田将大選手です!!!
胸に翼を授かった神より選ばれし男。
いったいどんな話が聞けるのでしょうか!?
乞うご期待!!!!!