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2021

四年生ブログ 前田望妙〜才能〜



アイディアとテクニックと9頭身くらいのスタイルを持ち合わせた細田海斗選手から紹介に預かりました

マネージャーの前田望妙です。


クサイこと書きすぎたら恥ずかしくて残りの部活出れなくなるって散々言ってたのに、

結局できあがったのはめちゃくちゃにクサイ文章でしたが…

ぜひ最後までお付き合いいただけると幸いです。

それでは。









4年間振り返ってみると本当にあっという間でした。

入部してから今まで1度も部活を辞めたいと思ったことはありませんでした。







…なんて、そんな綺麗事を書くつもりは一切ない。



何度も辞めたいと思った。

すぐにでも逃げ出したかった。


そんな私の

決して短くはなかった4年間の部活動が

ようやく終わろうとしている。




思い出は美化される。

だけど

辛かった出来事も大切な思い出として忘れずにいたい

と、思う。




サッカーを続けていること

継続していること


それがすでに才能。


みんなを尊敬していた。羨ましくも思っていた。

俺にはサッカーしかないと言う人がいるけれど

みんなにはサッカーがある。




私には何もない。



何も続かなかった。全て中途半端。



私に才能なんてなかった。

マネージャーの話なんて興味ないかもしれないけれど、今日だけは、今だけは、

あぁこんな人もいたんだな

程度にでも目を通してくれたら嬉しいです。







〜才能〜






1999年8月、兵庫県に生まれるだけ生まれ、大阪府で幼少期だけ過ごした私は、当時よくしてもらっていたおば様方に、

「のぞみちゃん、おおきなったね〜」

と言われても誰だか全く覚えていない。

なのに東京に住み始めてからも、関西の人と話すといっちょ前に関西弁が出てしまうという、もはやただのエセ関西人として成長した。(そんなことはどうでもいいのだけれども。)


勉強は昔から好きじゃなかった。

小学生から塾に通わせてもらっていたこととラッキーが重なり、都立の中高一貫校、いわゆる自称進学校とやらに入学。しかし成績が悪すぎて何度も面談に呼び出され親や先生に迷惑をかける始末。(各クラスの担任の先生3人と両親と私という6者面談とかね。)

国語だけは少し得意だったけど、それでも人並み程度。そもそも理系に進んだから国語あまり関係ないし。理系科目はさっぱりだった。

なんやかんやで東京農業大学に一般受験して合格するも、その後はお察しの通り。


そのかわり、スポーツはだいたいなんでもできた。

けど、なんにもできなかった。

中学ではバレー部の部長をやった(新設の弱小部だけど)。バスケ部だったの?と言われるくらいにはバスケもできた。球技で1番苦手なテニスもサーブくらいなら入る。水が怖くて水泳が嫌いだけど、バタフライまで泳げる。体力テストはずっとA判定。

でも、全体的に平均よりちょっとできただけで何にも特化していなかった。1番にはなれなかった。

どの競技も人並みにできたから、どれも興味がわかなかった。ハマらなかった。


だからこそ、ひとつのスポーツに熱中している人が羨ましかった。尊敬していた。


そんな私が出会った。農友会サッカー部。


きっかけは、学科のオリエンテーションの日。「サッカー部のマネージャーやらない?」急に声をかけられたのだ。思考が停止した。周りには学科の女の子がたくさんいたのに私に声をかけてきたから。後ろにいたもう1人に「マネージャーやりたいって言ってなかった?」と追い打ちをかけられたが、そんなことを言った覚えはない。

トランポリンと演劇が趣味だったから、体操部でトランポリンを選手としてやるか、演劇のサークルに入るか、と考えていた私にとって、新たな選択肢の登場だった。


そんなこんなで軽い気持ちでとりあえず見学に行ってみると、入部したいと思わせてくれた人との出会いがあった。


ひよりさんという私の2個上のマネージャーの先輩の存在。特に何を話したわけでもない。そんなに長い間その場にいたわけでもない。ただ、一瞬にして感じた。「あ、こんな人になりたい」


それと共に、選手のみんなの存在。サッカーというひとつの競技を、幼い頃から大学になってまでやり続けている。私にないものを持っていた。私ができなかったことをやっているみんなの姿。そんな人達に少しでも関われたら私自身も何か変わるのではないか。





入部してからは辛いことばかりだった。

友達に部活の話をする度に、部活なんて早くやめればいいのにと言われた。自分の身体や精神を削ってまでやる必要はないと。

マネージャーがいなくても部は回る。自分の必要性を感じられなかった。


正直、学年ミーティングで自分の発言の番が回ってくるのが嫌だった。私に意見を求めないでほしいと思っていた。

まず人前で発言するのが嫌い。そもそもサッカーのことなんてなにもわからない。

のぞみは的確で鋭いことを言う、なんて同期は言ってくれるけれど

自分が言ったことなんて何も覚えていない。みんなの発言はメモに残っているけど、自分の発言なんてもちろんメモしていない。


それでも私を必要だと言ってくれる人がいた。その思いが嫌なこと全てをどうでもよくしてくれた。みんなの笑顔の頑張っている姿を見たら、自分も頑張らなきゃと奮い立った。


正直、試合の結果なんてどうでもよかった。

いや言い方が悪いか。

みんなが充実した顔で、満足した顔で、笑顔で、上を向いていれば、試合の結果なんて私にとってはどうでもよかった。

そんなみんなを見るには結果が必要だった、ただそれだけ。




4年間続けれたこと、間違いなく価値があるものだと思うし、胸を張っていいと思う。

間違いなく自分ひとりではなし得なかったこと。

みんなの存在は本当に大きかった。






同期へ

(みんなのブログ読んでからだと感情が溢れてとまらなくなりそうで、ここだけは先に書いておいた)


昂は面白くて笑いがとれる。オンオフがすごくはっきりしているよね。1年生の頃と比べてかなり顔つきが変わったと思う。


達也は本当に優しい。嫌味のない心からの優しさに何度も救われました。10番、似合ってたよ。


かわしはものすごいオーラを持ち主。静かに闘志を燃やし常に準備が整っていたね。チームのために声をかけ続ける姿、ずっと見てたよ。


誰よりも声が響く、声も身体も大きいまこ。面倒見がよくて、私にもよく話しかけてくれたね。


ピチピチのユニが想平の努力の証だね。彼女ができたらジムデートするって言ってたのはさすがに笑っちゃったけど(笑)


1年生の時から私に話しかけ続けてくれた克矢に伝えたいことは頑張りすぎないこと。頑張ることはもちろん大事だし必要なことだけど無理はしないと約束してほしいです。


この代のキャプテンが務まるのは陸生しかいなかったね。自分にも他人にも厳しくできて器が広い。真剣に言ってるのかそうじゃないのかわかりずらいボケが私的には難しかったな(笑)


大智が私に話しかけてくるのはだいたい女の子の話だったけど、サッカー面で真摯に取り組み走り続けた姿は周りの人にも影響を与えていたね。


サッカーが大好きなyu。部内ではいつも明るい雰囲気を作ってくれていたね。


高太はいじられキャラだけど、みんなに愛されている証拠だよね。私も散々いじったし、もう2人でも話せるかな(笑)


直人の心はいつも熱かった。悔しさも喜びも全面に出していて、実は繊細な心の持ち主だよね。


俊はマネからのポイントが1番高いんじゃないかな。優しくてマネにも声をかけてて、重い荷物も持ってくれて嬉しかった。


面白くて明るい性格のヒデは、いつもみんなの笑いの中心にいたね。


いつもふざけてて笑い声が大きい輝。実はすごく真面目に考えていて、誰よりもみんなのことが好きだよね。


同じ学科で私をサッカー部に勧誘してくれた海斗。明らかに、4年間で変わって成長した姿は見ていて誇らしかった。


おしゃべりがとまらない唯人。私が入部してから一番に連絡をくれて嬉しかったことをずっと覚えてるよ。


試合で写真を撮る時、無意識にカメラで追ってしまうのが丸。俺はここにいるぞと、何か惹きつけるようなオーラが試合中にあったな。


どんな時も変わらない篤史の優しさと笑顔は人に安心を与えるね。私もそれに何度も助けられました。


たかは人の懐に入り込むのが上手だよね。普段はおおらかな性格だからプレー中はギャップを感じていたな。


建斗はきっと、最初私がそんなに好きじゃなかったよね(笑)ツンデレで毒舌だけど、真面目でひたむきな性格はプレーにもよく出ていたね。


慶吾はいい意味で、私が1番気を使わずに話せる人。話しかけやすかったし、話してて落ち着くのは慶吾の人柄だね。


やなが主務でいてくれてすごくやりやすかった。守備1対1での絶対的な安心感は、やながコツコツと焦れずにやり続けた努力の賜物だね。


山田の信念を持った鋭い眼差しや真面目に取り組む姿勢は最後までぶれなかったね。陸って名前が多くて、いまだになんて呼べばいいかわかりません(笑)


与儀は意外と周りを見ていてとても気が配れる人だよね。何気ないひと声がいつも嬉しかったよ。


私がしんどいときにいつも声をかけてくれたのは航希でした。周りのことがよく見えすぎちゃうから、抱えすぎていつか潰れちゃうんじゃないかと実は心配してたんだけど強かったね。本当は強くないのかもしれないけれど。航希の背中はすごく広く見えた。


学連というマネージャーとは違う役割で、けれど似たような立場の洋永。ひとりで仕事も多くて大変だったと思うけど、いてくれてよかった。



玲菜と星蘭へ

私たちは、同じ部活に入っていなかったら交わらないようなタイプの3人だったね。


面白くて選手とも仲が良かった玲菜。いるだけでその場が明るくなる太陽みたいな人でした。玲菜がマネージャーを辞めてからも、部活のことを、私のことを、気にかけてくれて嬉しかった。


家庭的で真面目な星蘭。星蘭は仕事を覚えるのが早くてたくさん頼ってばかりだったね。お互い打ち解けるのにちょっとだけ時間がかかって遠回りしたけど、どんなにきついことがあっても星蘭がいたから乗り越えてこれたよ。だからこそ1人になったときは正直すごく心細かった。私、最後までやりきったよ。見ててくれたかな。

私にとってすごく大切な2人。出会ってくれありがとう。本音を言うならば、本当は最後まで3人でやりたかった。



後輩たちへ

パッと顔がでてきた人だけでも名前をあげて書こうかとも思ったけど、マネージャーのブログで名前を出されてもそんなに嬉しくないだろうからやめておきます(笑)

びっくりするくらい生意気で私のことを舐めすぎだろと思ってたけど、それすらもかわいくて結局なんでも許してしまう、後輩に対して甘々人間でした。屈託のない笑顔はとてもキラキラしていて眩しかった。1年もあればどこまででも成長できるから折れずに走り続けて。応援してます。


咲季は人懐っこい性格でみんなに可愛がられているね。マネージャーを辞めることを止めてあげられなくてごめんね。けど、学連として部に残ることを選んでくれてありがとう。違う立場にはなるけど、変わらず選手を支えてあげてね。マネージャーとは違う大変さがあると思うけど、自分の言ったことに責任をもって最後までやりきって。咲季ならきっとできるよ。



マネージャーへ

彩希には最後までずっと頼りっぱなしだったな。きっと私に言いたいこともたくさんあっただろうけど、先輩である私の顔を立ててくれたね。真面目に取り組む姿はみんなも見てるはず。マネージャー業を通してでしかできない経験や成長に気づくときはくるよ。楽しむことも忘れずにね。


花梨とはとにかく波長があって、一緒にいて心地よかった。部活外でも一緒に出かける機会が多かったね。花梨は気が遣えて優しいからきっと我慢もたくさんさせてきちゃったよね。自分の意思がしっかり持てているから大丈夫。もっと自信を持って負けないで。


サッカー部のことが大好きな莞奈。コミュニケーション能力が高くて、話をするのも聞くのも上手だよね。莞奈の前で泣いたことがあったけど、私の存在が莞奈にとって何かいい影響を与えていればいいなと思う。後悔のないように、自分が成長できるような道を選んでいってほしいな。恋バナ、またたくさんしようね。


話すのが大好きで面白くて、部活に対して一生懸命なひかり。私以上に頼りになる先輩が3人もいます。信じてついていってね。そして下からも支えてあげて。同期のマネージャーがいなくて大変なこともあると思うけど、持ち前の明るさと、同期の選手の力を借りて乗り切ってね。



スタッフの方々へ

選手の成長と共に、私も成長できていましたか?部車に乗せてもらう時、その日の試合の内容や、最近の選手の様子を話したり聞いたりすることが楽しみでした。視野の広さに感心することばかりで、自分にはまだまだ見えてない部分があることを痛感しました。4年間大変お世話になりました。ありがとうございました。



両親へ

お父さんみたいにギターとかピアノとかの演奏も、作詞作曲もできないし、お父さんみたいに勉強熱心でもなかったけれど、私がやりたいと言ったこと対して、一切反対せず見守り続けてくれてありがとう。人への優しさはお父さんから学びました。心の広さはまだまだ足元にも及ばないね。


厳しかったけど、どんなときも1番の味方でいてくれたお母さん。久しぶりに会っても、私の口から出ることは部活のことばかりでごめんね。私が試合に出るわけでもないのに「のぞみがいるんだから奇跡は起きるよ」「昇格戦にいけたらサッカー観に行く」と言ってくれて、本当に嬉しかった。私の可能性をどこまでも信じ続けてくれたね。






心から大好きで自慢できる人がこんなにもたくさんいること。

私は周りに恵まれているなと改めて実感する。






何度も辞めたいと思った。

すぐにでも逃げ出したかった。


それ以上に

みんなの笑顔が原動力だった。

みんなのためなら何でもできる気がした。

みんなを1番近くで見ていたいと思った。


そんな私の

短いようで長かった

けれどやっぱり短かった4年間の部活動が

もうすぐ終わるみたいだ。

ここまできてもまだあまり実感がないけど

かなり寂しいんだろうな。






私に才能なんてないと思っていた。

けどそれは違った。


才能、あるじゃないか。

十分すぎるほどに。


こんなに素敵な仲間と出会えたこと

こんなに大好きなチームに出会えたこと


運なんかじゃない。

これは私の才能。

自分の力が手繰り寄せた一生の宝物。


私に関わってくれたすべての人へ

心からありがとう。








明日は!

ボトルを渡したとき必ずありがとうと言ってくれて、飲み終わっても投げ捨てたりしない

松崎唯人選手です。

1度口を開けば話が止まらない彼ですが、ブログにはどんな熱い想いを溢れさせてくれるのでしょうか。

お楽しみに!

コメント
名前

内容


OB 三浦 哲治
2021-11-15 05:28:17

素晴らしい、後輩達に、感動しました。
ありがとう?