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2018

選手ブログ寺門宥斗(4年)


背負った者にしか分からない重圧を

全て1人で抱え、

ピッチ上と飲み会の場で

タスクを振り続けたヒロの背中にしか

『10』の2文字は似合わなかったよ。


できることなら、

もっともっとヒロの左足から放たれる

縦パスを見たかったです。

それが唯一のヒロに対する心残りかな。


そんな、みんなが認める

農大が誇るミスター10

副主将、牧寛史からバトンを受け取りました

本日、四年生ブログのトリを務めます

主将の寺門宥斗です。



文量が多くなってしまいましたが

私のありのままの気持ちを書きました。

最後まで読んでいただきたいです。























『東京都1部リーグ降格』


たった勝ち点2の差。

あと1試合勝っていれば。

あと1試合負けていなければ。

今日の試合勝っていれば。







勝負の世界で"たられば"は絶対に許されません。


しかしそれは

このような状況に置かれたことのない人が

言う言葉だろうなと心の底から思います。



実際に、ギリギリの状況で戦い続け

降格という現実を突きつけられると

自分に対して

"たられば"しかでてきません。



頭では分かっています。

そんなことを言っても

何も結果は変わらないということを。

そんなことを言っても

過去は変えられないということを。







「みんな良くやった」

「逃げずによく向き合った」

「最終的な結果は仕方ない」


本当にそうなのでしょうか。








逃げずに向き合ったからこそ

何が何でも残留したかった。


これだけ本気で残留だけを考えたからこそ

最後に笑って終わりたかった。





自分がこの試合で引退だとか、

選手としての最後の試合だとか、


ほんとにどうでも良かった。



ただただ、このチームを残留させたかった。

このチームで奇跡を起こしたかった。




それしか頭になかった。
























残された後輩たちや

来年入部してくる後輩たちのことを思うと

どうしても顔を上げることができず、

最後の締めの挨拶の時に

『申し訳ない』という言葉しか出てこなかった。


1番大事な結果を残せなくて

ほんとに申し訳ない。









私は試合での振る舞いからは想像できないほど

"小心者"です。


結果に怯え、

チームを本当にまとめられているのか、

周りはきっと後ろ指立てているはずだ、

そんなことばかり考える人間です。


毎試合の締めの挨拶の時

偉そうなことばかり言っていますが、

ほんとに辛かったし

勝たせられない自分を本当に恨んだ。



そんな時には

鹿島の選手の記事を片っ端から読んだ。

優磨や尚志の頑張りが救ってくれた。

自分がこれまで培ったものに

立ち返って助けを求めた。


そうしてなんとか

自分を保った。



























ただ、

私がこのブログで本当に伝えたいこと、

伝えなければいけないことは

こんなマイナスな発言によるものではないです。






決して、

「降格したけど…」というような表現で

結果を美化するつもりはないし、

結果が全てです。分かっています。







ですが、

スタッフ、マネージャー、選手、

農友会サッカー部に所属する全ての人が

今年1年間同じベクトルを向いて

戦い抜いたことは間違いないです。


誰1人として残留を諦めた人はいなかった。


全員がピッチに立つ選手を信じ、

ピッチの上で闘う選手は

立てない選手の想いも背負って闘い抜いた。


そう胸を張って言い切れます。















4年生に関しては

シーズン当初から

仲間が徐々に減っていき、

気づけば16人まで減りました。


それでも、

残されたメンバーでチームを引っ張ろうと

何度も何度も学年ミーティングをし、

チームとしての方向性や

マネジメントを行いました。


私が、キャプテンとして

弱さを見せることは恥だと思っていた心に

その辛さや重圧をみんなが受け止めてくれて

「テラらしくやればいい」と

言ってくれたからここまでキャプテンとして

やってこれました。



だからこそ、試合に出れない4年が

"落とした代の4年"と言われない為にも

試合に出る4年は最後まで踏ん張り続けた。





最後、みんなから

「お疲れ様」と言われた時は

これまで背負っていた重い重い何かが

スッと降りた気がしました。






3年生に関しては、

本当に最初から最後まで

支えてくれました。


1番前で体を張り続けた宇京、

試合に出るたびたくましくなった

昼間、西海、ナオキ、太一、中野、すぐる、きん、

常に先頭に立って応援してくれたテツ、モッチー


そのほかにも、

自分の代の仲間と同じくらい誇れる

3年生でした。



都リーグは関東と同じくらい熾烈です。


3年生の本気を見せてください。

意地を見せてください。

周りを見返してやれ。


君たちならきっと

1年で戻れるチームを作れるはずです。


息詰まったとき、

ちょっと心折れそうになったときは

いつでも言ってください。

私に言えなくても

みんなのことが大好きな4年がいます。


俺らが必ず助けます。

それがファミリーだから。








2年生は

個性が強い代だからこそ、

その個性を潰さずに

2年生らしく

3年生を支えて下さい。


"らしく"というのは

自分勝手にやれということではなく、


あきらやウッチー、大成みたいに

自分の色でチームに貢献してほしいということです。


最上級生というのは

みんなが思うよりいろんな感情をもって

プレーするものです。


だからこそ、

3年生が農大らしさを見失わないように

支え続けてください。


それがきっと

自分たちにも返ってくるから。





1年生は

今までにないくらい実力を持った選手がいる代です。

その実力はマルやカツ、セトが証明してくれました。


ただ、

チームがあっての個人です。

チームの結果がよければ、

周りの見る目も変わってくるものです。


だから、

その素晴らしい実力をチームを勝たせるために

120%捧げてください。


その先に

自分の目標としているものが達成できるはずです。


そして何より陸生。

お前は俺なんかと比べ物にならないキャプテンに

なると思っています。


ユースの時の千葉健太と似た匂いがするし、

誰よりも自分にストイックな陸生に

周りは嫌でもついてくるはずです。


だからこそ、

もっと周りに頼って

自分1人で成長しようと思わずに

チーム全員で成長していってほしいと思います。





スタッフのみなさん。

どんな時も選手を信じてくれて、

声をかけ続けてくれて、

一緒に戦ってくれて、

苦しいことは全部背負ってくれて、

ありがとうございました。

ぜひ、

お酒を飲みながら語りたいです。



マネージャーのみんなへ。

4年のマネージャーがいなくて

本当に負担が大きかったと思います。

みんなの思いは選手に届いています。

これからも1番近くで

選手を見守ってあげてください。




これまでの先輩方へ。

先輩方が残してくれたものを

落としてしまい、本当に申し訳ありません。

先輩方からのメッセージを胸に戦いましたが

残念ながら結果で恩返しすることが

できませんでした。

これからはOBとして

先輩たちと一緒にこれからの農友会サッカー部を

支え、共に闘いたいと思います。
























「男なら最後まで夢を追いかけなさい」

と言ってくれたお義父さん。


最後の試合を含め、

何度も会場まで足を運んでくれたお義母さん。


最後まで夢を追いかけさせてくれて

本当にありがとうございました。


これからも、大切な

娘さんを一生をかけて守らせていただきます。















何一つ口を出すことなく、

それでも誰よりも私の可能性を信じ続けてくれた

父。


苦しいことの方が多かったサッカー人生で

どんな時も、背中を押す言葉をかけ続けてくれた

母。


振り返れば本当ににいろんなことがあり、

どんな時も信じてくれてありがとう。


自分が親になって、分かったけど

こんなに素晴らしい両親はいません。


そんな2人と同じような

自分も叶蒼くんにとっての

親になりたいです。










そして、

あんちゃん叶蒼くん。


周りからどう思われようと

支え続けてくれて、

負けて落ち込んで家に帰っても

いつもと変わらぬ空気で

待っててくれて、

それにどれだけ救われたか。


2人の笑顔がなければ

とっくの前に壊れていました。


月曜しか休みがなくて

どこにも遊びに行けなかった分、

これからはたくさん尽くします。


本当にありがとう。






























本日をもって4年生は引退します。

先ほども言ったように、

決して結果を美化するつもりはありません。


ですが、

私はこの農友会サッカー部で最後まで戦えて

本当に良かったと言いきれます。




『4年が大事』と言われ続けたこの1年間、

私が思うに、

4年生が大事なのではなく、

4年間かけて積み上げた想いが大事なのではないでしょうか。


そう気付かせてくれた

このサッカー部に感謝し

引退したいと思います。






1年間、

応援してくださり

ありがとうございました。

左下が我らがキャプテン寺門選手です。

下級生の頃は本当にテラ君が怖かった!!

でも上級生になってそれは勝利に対する執着の現れだと感じた。誰よりも勝つことに貪欲で妥協しないが故の厳しさだとわかった。

「お前それなんで取れねーんだよ」。マジで泣きそうになったけど。。。

テラ君、主将としての1年間本当にありがとうございました。




これで4年生による選手ブログは終了します。

読んで頂き本当にありがとうございました。


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